NTTドコモから6月28日に販売開始され、今夏モデルの中で最も注目度が高い機種として人気となっている「GALAXY S III SC-06D」(Samsung電子製)。予約だけで約6万台(実際には10万台超)、先日行われたドコモの2012年度第1四半期説明会では、発売して約1カ月後の7月27日時点で約34万台を販売し、夏モデルの中で4割を占めているという。
特徴としては、これまでのGALAXYシリーズ以上に洗練されたデザインや、使いやすさにこだわった機能をアピールしており、スペックも4.8インチディスプレイや1.5GHzデュアルコアCPU、2Gバイト大容量RAMと向上した。Xiやワンセグに加え、GALAXYシリーズとして初めておサイフケータイ(Felica)にも対応している。そんな人気機種のGALAXY S III の気になる点について、Q&A形式で紹介していく。今回は、まずはサイズ感や同梱品などを紹介する。
GALAXYシリーズとして初めて、発売当初からボディーカラーを2色用意。色は左のMarble White(マーブル・ホワイト)と右のPebble Blue(ペッブル・ブルー)。筆者は白好きなので、迷わずMarble Whiteを購入したGALAXY S III SC-06Dは、実質的に昨夏モデルで100万台以上販売された人気モデル「GALAXY S II SC-02C」や、そのXi対応版といえる2011年冬モデル「GALAXY S II LTE SC-03D」の後継機種となる。
GALAXYシリーズとしては国内向けの初代「GALAXY S SC-02B」から数えて3世代目だ。このほか、Samsung電子製ながらGoogleブランドで販売されているAndroidのリファレンスモデル「GALAXY Nexus」の国内版「GALAXY NEXUS SC-04D」や、Sペンが利用できる「GALAXY Note SC-05D」もドコモから発売されている。
以下に、それらのタブレットを除くGALAXYシリーズとiPhone 4Sのディスプレイサイズ/大きさ/重さをまとめた。
| 機種 | ディスプレイサイズ | 大きさ(幅×高さ×厚さ) | 重さ |
|---|---|---|---|
| GALAXY S III SC-06D | 4.8インチ | 約71×137×9(最厚部9.4)ミリ | 約139グラム |
| GALAXY Note SC-05D | 5.3インチ | 約83×147×9.7ミリ | 約184グラム |
| GALAXY NEXUS SC-04D | 4.7インチ | 約67.94×135.5×8.94(最厚部11.5)ミリ | 約138グラム |
| GALAXY S II LTE SC-03D | 4.5インチ | 約69×130×9.5ミリ | 約134グラム |
| GALAXY S II SC-02C | 4.27インチ | 約66×126×8.9ミリ | 約120グラム |
| GALAXY S SC-02B | 4.0インチ | 約64×122×9.9ミリ | 約118グラム |
| iPhone 4S | 3.5インチ | 約58.6×115.2×9.3ミリ | 約140グラム |
筆者は初代GALAXY Sから始まり、GALAXY NEXUS、GALAXY Noteも使い、今回のGALAXY S IIIでGALAXYシリーズを所有するのは4台目になる。GALAXY Noteは未だに愛用しており、現状ではレビューのためといったこともあり、乗り換えというよりは併用している。
GALAXY Noteでもサイズ感をまとめたが、ポケットに収まる大きさで、片手での操作は厳しいながら、軽い操作なら何とな可能といった評価だった。その後も電車でつり革につかまりながら通勤時にTwitterなどの投稿をしたりしているので、その評価は変わっていない。
筆者の手は男としてはそれほど大きくなく、むしろ小さいほうなので、小さな手の女性だとまた評価が違ってくるかと思うが、手の大きい女性や、大きすぎず小さすぎない手の男性なら、おおむね同じような印象を抱くと思われる。もちろん、操作感覚は人それぞれなので難しいところだが、GALAXY Noteのときに述べた「持った手の反対側にあるタッチセンサーキーが押せるかどうか」は、片手操作をする上での1つの判断基準になると思っている。

GALAXY S IIIをiPhone 4Sと比較したところ(写真=左)、GALAXY Noteと比較したところ(写真=右)。ともに右がGALAXY S IIIだが、iPhone 4Sと比べると2〜3周り大きく、GALAXY Noteと比べると1〜2周りほど小さい印象その点からいうと、GALAXY S IIIはGALAXY Noteに比べれば断然持ちやすく、持った手の反対側にあるタッチセンサーキーは余裕を持って押せる。片手操作もGALAXY Noteより快適だ。もちろん、サイズも小さいので、ポケットやカバンなども携帯しやすい。ただし、気になる点としては、ディスプレイの周りの枠(ベゼル)がデザインやサイズダウンの影響でかなり狭くなっており、ディスプレイ下にあるキーもギリギリに配置されている。そのため、持ち手で誤ってディスプレイをタッチしてしまったり、キーが少し押しにくかったりすることもある。

こちらはGALAXY S II LTEとの正面比較(写真=左)と厚さ比較(写真=右)。こちらもともに右(または手前)がGALAXY S III。GALAXY S IIIでは縦が7ミリも大きくなっているが、横幅は2ミリ、厚さはほぼ同じなので、持ったときにそれほど大きくなったとは感じない
GALAXY S II LTEと横幅を比較(写真=左)。こちらはGALAXY NEXUSと正面を比較(写真=右)。ともに右がGALAXY S III。スペックとしてはGALAXY S II LTEのほうが横幅が2ミリ小さいが、写真で見るとほぼ変わらない。写真の傾きなどもあるのかもしれないが、むしろGALAXY S IIIのほうが小さく見える持ちやすさとしては、単にサイズが小さいだけではなく、やや丸みのあるデザインも影響があるだろう。筆者が持つときには小指で本体下部を支えて操作するが、この小指がかけやすいデザインが好ましいと思う。
また、サイズについてはGALAXY S IIIよりも小さなGALAXY NEXUSの方が当初は持ちにくいと感じたが、今はそれほど違和感を覚えていない。おそらく、GALAXY Noteで大きなスマートフォンに慣れたことが影響しているのかもしれない。

GALAXY S IIIを手に持ったところ(写真=左)。こちらはなるべく遠くをタッチしようとしているところ(写真=右)。ディスプレイのタッチは持ち手の反対側なら中段くらいまでしか届かないため、左手持ちなら右上とかはほぼ片手操作時にはタッチできないことになる。このあたりは、操作を工夫したり、補助アプリを入れたりする必要がある重さについては、iPhone 4やiPhone 4Sは特に大きさの割りに重く、持ったときにずっしりと感じることがあるが、GALAXY S IIIはほぼ同じ重さながら、それほどずっしりした印象は受けない。なお、試しにFOMAカード(miniUIMカード)とmicroSDを装着して重さを測定してみたところ、136グラムとスペック値(139グラム)よりも小さかった。
GALAXY Noteにあった標準日本語入力システム(サムスンキーボード)でキーパッドを片方に寄せる機能は、GALAXY S IIIにはないが、「ATOK for Android」に片側に寄せる機能があるので、同じようなことができる。ATOK for Androidは有料アプリだが、お試し版もあるので、GALAXY S IIIを購入して文字入力時に指が届かなかったり、届きにくいという場合には試してみると良いだろう。

GALAXY S IIIを家庭用の計量器で測定したところ(写真=左)。ATOK for Androidのキーパッドを片側に寄せて表示させて文字入力(写真=右)。ATOKをインストール後に、ATOKの設定から「入力補助」のテンキー設定にある「タブレット(縦画面)」などにチェックを入れると、キーパッドの幅を自由に調節できるようになるGALAXY S III SC-06Dのパッケージ(箱)はiPhone 4Sの箱よりはひと回りほど大きく、GALAXY Note SC-05Dの箱よりはひと回り小さいといった感じだ。GALAXY Noteのときには、パッケージの表面に端末写真が掲載されていたが、GALAXY S IIIでは機種名のみで、さらにシンプルになっている。
同梱物は、GALAXY S III本体や電池パック SC07、リアカバー SC07、ACアダプタ SC04、USB接続ケーブル SC02、クイックスタートガイド(安心ミニガイド含む)、マイク付ステレオヘッドセット(試供品)、microSDカード2GB(試供品)、保証書2組(GALAXY S III SC-06D本体とACアダプタ SC04分)だ。
取扱説明書は同梱されておらず、Google Playストアなどからダウンロードして利用できるほか、NTTドコモのWebサイト(外部リンク)から電子版(PDF形式)をダウンロードできる。また、同梱されているクイックスタートガイドやあんしんミニガイドも電子版をダウンロード可能だ。
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