第1回と少し内容が重複するが、もう少し片手で操作できるかどうかについて補足しておきたい。「GALAXY Note SC-05D」発売から2週間近く経ったが、その間利用していてもそれほど印象は変わっておらず、基本的に片手操作はかなり厳しいと思う。ただ、比較的手の小さな筆者でも通勤時にはつり革につかまりながら片手で利用している。たまにもう一方の手でフォローをしつつだが、閲覧や多少の文字入力なら何とかできるといったところだ。片手操作できる基準の1つは、片手で持ったときに反対側のセンサーキー(左手ならバックキー、右手ならメニューキー)が押せるかどうか。そこに親指が届くなら、うまく重心をずらしたりして操作できるはずだ。
また、国内向けGALAXY Noteには片手操作のために文字入力のソフトキーボードを片側に寄せる機能が追加されている。「設定」→「言語とキーボード」にて「片手操作」にチェックを入れると、ソフトキーボードが左右のどちらかに寄せて表示される。これはパナソニック モバイルが「P-07C」から導入している「フィットキー」と同じ方法だが、GALAXY Noteほど大きいと、確かにこれだけでだいぶ違うなと思わされた。
GALAXY Note(SC-05D)のプリインストールアプリはソフト編で紹介されているので、ここではプリインストールされているホームアプリを紹介する。最近のドコモスマートフォンでは、ドコモ独自の「docomo Palette UI」が設定されていることが多いが、GALAXY Note(SC-05D)では購入時にサムスン独自の「TwLauncher」が設定されている。
ホームキーを押したときにdocomo Palette UIにするには、アプリ一覧から「ホーム切替」を起動し、「設定変更」→「初期設定に戻す」をタップし、ホームキーを押して表示される画面で「常にこの操作で使用」にチェックを入れて、docomo Palette UIをタップすればよい。もちろん、プリインストールされているホームアプリ以外にも、Google Play(旧Androidマーケット)からさまざまなサードパーティ製ホームアプリを導入して、それらを設定することも可能だ。
バッテリーの交換やmicroSDの着脱などをする際にはリアカバーを外す必要がある。リアカバーは背面全体を覆っており、複数の窪みにはめ込まれた爪をはがしていく。本来は背面から見て右上にある凹みに爪などを引っ掛けてはがすが、爪が短いと凹みに引っかからずリアカバーを外せないこともあるだろう。ただし、GALAXY Noteの場合には、より簡単に外せる方法もある。Sペンを外し、Sペンが抜けた部分にSペンの先を引っ掛けて外すというものだ。これなら爪が短くても問題なく、簡単にはがせるはずだ。また、付属するフリップカバーの方が外しやすいと感じた。
バッテリーを交換するときや、少し調子が悪いため再起動したいといったときに気になるのが、起動時間だ。GALAXY Noteはどれだけ早く起動するのかを確認した。方法は最新スマートフォン徹底比較(2011年度冬春モデル編)第3回と同様に、電源キーを押してからロック解除画面が表示されるまでの時間をストップウォッチで3回測り、その平均値を出した。結果は40.5秒、41.7秒、41.6秒で平均41.3秒で、ちょうど同記事で検証した冬春モデルの中では、平均的な結果となった。同じメーカーでほぼ同じ機能の「GALAXY S II LTE SC-03D」(平均約32.333秒)よりも時間がかかるのは少し残念だが、大きく不満を感じるほどではないと思う。
GALAXY Noteは、最大1.5GHz駆動のデュアルコアCPUを備えたQualcomm製チップセット「APQ8060」を搭載している。最大1.5GHz駆動の同じチップセットを搭載した製品は、GALAXY S II LTEや「Optimus LTE L-01D」がある。また、同じチップセットだが最大クロック数が1.2GHzの機種は「MEDIAS TAB N-06D」や「MEDIAS LTE N-04D」で、いずれもXiに対応している。この中では、GALAXY Noteの画面解像度がワイドXGA(800×1280ドット)と最大なのでグラフィック性能的には少し不利になるが、「Quadrant Standard Edition(外部リンク)」で5回ずつ測定してみると、平均で3109.4となった。
実際の動作はグローバル版のGALAXY Noteと比べると若干ホームアプリなどでまれにもたつく場面もあるが、初期状態でマチキャラが設定されていることも影響するのか、ホームアプリをサードパーティ製の「GO ランチャー EX(外部リンク)」に変更すると、特にもたつくこともなく快適に操作できるようになった。
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