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» 2012年08月22日 18時32分 UPDATE

3G回線付きedenTAB発表:サービス+端末で総合ソリューションを提供――edenTABで目指す新しいMVNOの形

Mobile In Styleが、3G回線付きの7インチタブレット「edenTAB」を8月22日から販売する。3G回線をバンドルした端末をMVNOとして提供するのは、端末メーカーとしては初めて。同社の狙いを代表取締役の下浩子氏が説明した。

[田中聡,ITmedia]
photo 「edenTAB 3Gモデル」

 Mobile In Styleが8月22日、7インチタブレット「edenTAB 3Gモデル(edenTAB SIMフリー3G+Wi-Fiモデル)」と、ドコモの3G回線をセットにした商品を発表。edenTAB公式サイト(http://www.edentab.jp)で8月22日から販売を開始する。同社は2012年2月25日にedenTAB Wi-Fiモデル、7月28日にはedenTAB 3G+Wi-Fiモデル(回線なし)を発売してきたが、端末メーカーがMVNOとして3G回線をバンドルして販売するのは初めて。

 今回のedenTAB 3Gモデル向けには、下り/上り最大128Kbpsの通信を月額2480円で24カ月間利用できる「お手軽プラン」と、下り最大7.2Mbps/上り最大5.8Mbpsの通信を月額4580円で24カ月間利用できる「スタンダードプラン」を提供する。Mobile In Style代表取締役の下浩子氏は「ライフスタイルに合わせてプランを選べる。お手軽プランは自宅ではWi-Fiネットワークを使い、外ではメールやちょっと検索をするといった方にぴったり。スタンダードプランは、大容量のデータのやり取り、動画やGPSなどをフルに活用したいといった方にオススメ」と説明する。

 これらの料金には端末代も含まれるので、端末価格は実質0円になる。Mobile In Styleは今後も、ECサイトのアプリをプリインストールして集客効果を見込むなどの広告モデルを強化し、ユーザーの料金面での負担(月額料金)を抑えていく構えだ。なお、プランは24カ月契約が前提となり、途中で解約をすると契約解除料が発生する。契約解除料はedenTABの利用期間によって異なり、契約初月に解約すると4万4800円、24カ月目に解約すると1万1450円がかかる。25カ月目以降の料金は「現時点では未定だが、現在の価格よりは安くなる」(Mobile In Style担当者)とのこと。

photophoto Mobile In Style代表取締役社長の下浩子氏(写真=左)。edenTAB 3G回線バンドルプランの特長(写真=右)
photophoto 2月25日から販売しているedenTAB Wi-Fi版。2万9800円(写真=左)。7月28日にはSIMフリーの3Gモデルを発売した(写真=右)
photophoto 月額2480円の「お手軽プラン」と月額4580円の「スタンダードプラン」を用意
photo SIMフリーなので海外でSIMを購入して使うことも可能

 edenTABはSIMフリーで、日本ではドコモのほかソフトバンクのSIMカードを利用できる。SIMフリーの魅力について下氏は「規格が合えば、海外の安価なプリペイドSIMが利用できて大変便利。SIMの種類を選ばずに使えるので、回線の縛りがなく利用できる。SIMのプランもいろいろあるが、その中で自分の好みに合ったプランを選べる」と話した。

 ハードウェアの基本仕様は従来のedenTABと同じ。サイズは118.8(幅)×199(高さ)×10.4(厚さ)ミリ、重さは338グラム。ディスプレイは1280×800ピクセルの7インチ液晶。CPUはSamsungの「S5PC210」(1.2GHzデュアルコア)、メモリ(ROM)は16Gバイト。カメラは800万画素CMOSを備える。本体色はホワイト、ブラック、ピンクの3色。今回のedenTAB 3GモデルのOSは、発売当初からAndroid 4.0となっている(発売中の他モデルはAndroid 2.3から4.0へアップデート予定)。テザリングにも対応しており、テザリング利用時の料金も据え置きだ。

 edenTAB Wi-Fiモデル同様にGoogle Playはインストールされておらず、アプリはグループ会社のAccessportが提供する独自Androidマーケット「Tapnow Market」から入手する必要がある。Tapnow Marketに登録されていないアプリも、Tapnow Marketから検索をするとGoogle Playにひも付ける形でインストールできるほか、ブラウザからGoogle Playにアクセスしてアプリをダウンロードすることも可能だ。

photophotophoto 7インチディスプレイを搭載したedenTAB
photophoto 本体下部には3つのセンサーキーを搭載(写真=左)。側面にSIMスロットがある(写真=右)
photophoto OSはAndroid 4.0.3(写真=左)。内蔵ストレージ(写真=右)
photophoto アプリは「Tapnow Market」からダウンロードできる(写真=左)。キングソフトのクラウドアプリ「KDrive」をプリインストールしている(写真=右)
photophoto ロック解除画面(写真=左)とアプリトレイ(写真=右)

 edenTABをベースとした“カスタマイズ端末”の展開も強化していく。その第1弾として、アイドルの吉川(きっかわ)友さんとコラボしたタブレット「KIKKA TAB」も100台限定で発売する。8月6日13時から仮予約を受け付けたところ、「即日完売した。熱狂的なファンの方から非常に好評だった」(下氏)という。今後は「数万台からでないと販売できない大手さんとも組んで、いろいろなサービスと絡めて展開したい」と下氏は意気込む。

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photophoto 吉川友さんとコラボした100台限定の「KIKKA TAB」

 edenTAB全体の目標販売数については「当初は5万台と考えていたが、現在生産が追いついていない。2012年度内にその半分(2万5000台)ほどと考えている」(下氏)とした。現在タブレットに注力しているのは「端末を“メディア”と考え、(広告モデルも含め)さまざまなコンテンツとのシナジー効果を生んでいきたい」ため。Wi-Fiルーターなどのデータ端末ではそうした施策は難しいが、スマートフォンの提供は「検討していきたい」とのこと。

 法人向けタブレットについては「電子POPやスマートデジタルサイネージをタクシーなどに車載するニーズもあるので、そういう展開も考えている」(下氏)という(デジタルサイネージの導入事例はある)。同日にグループ会社のキングソフトが発表した、最大50Gバイトのオンラインストレージを無料で利用できる「KDrive」のアップデートも踏まえ、下氏は「個人と企業のさまざまなニーズに対して、総合的なソリューションを提供していく。企業向けソフトやクラウドサービスと端末+回線があれば最強、という形で強化していきたい」と意気込みを語った。

photophoto edenTABのデジタルサイネージの利用も強化していく(写真=左)。コンシューマー向けとビジネス向けの両面で展開する(写真=右)
photophoto 専門スタッフが電話や遠隔操作で設定方法や使い方を案内する「かいけつ!スマホの達人 安心セット」(月額315円)や、ウイルスや紛失時のデータ流出などから守るアプリ「スマ達セキュリティ」も提供する(写真=左)。基本ソフト、クラウドサービス、端末+回線という総合的なソリューションを提供する(写真=右)

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