「コミコミ」「安心感」で会員200万、「auスマートパス」がさらなるサービス拡充を発表(1/2 ページ)

» 2012年08月30日 23時23分 公開
[園部修,ITmedia]

 KDDIが8月30日、auのAndroidスマートフォン・タブレットユーザー向けに提供する、月額390円の有料サービス「auスマートパス」の会員が200万人を突破したことを明らかにした。サービス開始から169日目での達成となった。100万契約を達成したのが70〜80日目のことだったが、その後もペースが衰えず増えているという。

Photo KDDI 新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏

 KDDI 新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏は、auスマートパスの好調の要因を「月額390円でコミコミであること、500本以上のアプリが取り放題であること、セキュリティ対策アプリが提供されていること、お得なクーポンが用意されていることなど、総合的な利便性と安心感が評価されている」と分析する。

 「リテラシーの高い人だけでなく、初めてスマートフォンを使うような人にも、不安感を拭い去っていただけ、しっかり使っていただいている。クーポンやポイントも利用の動機になっているようだ」(雨宮氏)


PhotoPhoto auスマートパスの会員が、累計200万を突破した。9月3日からは、200万契約突破を記念し、総額200万円相当のauポイントをプレゼントするキャンペーンを実施する
PhotoPhoto auスマートパスは、コミコミの安心感、安心・安全な利用環境、初めてのスマホの不安払拭、クーポン・ポイントなどが利用の動機となっているという

 auスマートパスの会員は、現在男性が53%、女性は47%。コンテンツサービスは、女性向けのサービスを除くと一般的に男性会員の方が多くなる傾向が強いが、スマートパスはほぼ同じくらいになっており、「女性もしっかり使っていただけるサービスにできたのが良かった」と雨宮氏。世代による偏りもなく、幅広い層のユーザーが契約しているという。

PhotoPhoto 男女比はほぼ半々、年齢構成も世代間の偏りは少ないという

 うたパス、ビデオパスといった、スマートパスの追加サービスに位置付けられるサービスも、合計すると現在スマートパス会員の20%ほどが契約している。うたパスの1日あたりの平均利用時間は約70分、ビデオパスの1日あたりの平均視聴時間は約60分で、契約しているユーザーはかなりしっかり利用している。今後もこうしたオプションサービスの利用促進で総合ARPUを上げていく考えだ。

PhotoPhoto うたパスやビデオパスといった付加サービスもしっかりと利用されている。契約率はauスマートパスユーザーの20%程度

 ユーザーが今後期待していることは「アプリの充実」「クーポンの充実」「auクラウドの拡充」が多いという。その声に応えるため、auスマートパスのアプリは毎月10から20タイトルずつ増やしていく予定だ。一方人気のないアプリなどの入れ替えも行い、トータルで600から700タイトル前後で安定させていく考え。KDDI∞LABOのアプリも積極的に配信していく。新しいクーポンの配信も始めたほか、8月7日にはウイルスバスターモバイルの機能拡張も実施したことに触れ「これからも安心で楽しい世界を提供する」(雨宮氏)と意気込んだ。会員獲得目標は、年内に500万を目指しており、2013年も、同じようなペースで増やしていきたいという。

PhotoPhoto 目玉アプリとして、auスマートパス専用の「LINE」や写真管理サービス「guPix」をリリースする
PhotoPhotoPhoto そのほかにも、続々とアプリを提供していく計画だ

auスマートパス向け「LINE」を9月3日から提供

Photo

 この夏、auスマートパスのアプリ取り放題の目玉の1つとして投入するのが、国内外で人気のコミュニケーションアプリ「LINE」だ。KDDIとNHN Japanは7月に提携を発表していたが、9月3日からauスマートパス向けアプリの配信を開始する。

 auスマートパス向けのLINEは、通常版のLINEとは一部異なる部分がある。それは、未成年者保護機能を備えたこと、auスマートパス版独自の無料スタンプを提供すること、そしてauかんたん決済が利用できることだ。

 未成年者保護機能は、KDDIが提供する年齢認証機能を活用している。auスマートバス版のLINEを起動し、ユーザー登録をしようとすると、一旦スマートパス用の会員確認画面が登場し、年齢確認を実施する。ユーザーが未成年だった場合、他のユーザーからのID検索が強制的にできなくなる。

PhotoPhotoPhoto auスマートパス向けのLINEは、未成年者保護機能を通常版に先駆けて搭載した。KDDIの年齢認証機能を活用している。未成年ユーザーは他のユーザーからID検索ができなくなる
Photo NHN Japan 執行役員 CSMOの舛田淳氏

 「国内には2500万人のLINEユーザーがいる。この数は日本のスマホユーザーのほぼ半数に匹敵する。そんな中で、悪意を持ったユーザーが、未成年のユーザーに対して出会い系のようなアプローチをするケースが、数は多くないが見られるようになった。そこで、KDDIからノウハウの提供を受け、未成年者保護機能を強化した。」とNHN Japan 執行役員 CSMOの舛田淳氏は言う。

 もともとLINEは、電話番号を交換し合っている、近しい関係の人たちがコミュニケーションを取るためのツールとして開発されている。そのために電話番号で友達を探す機能が用意されているのだが、電話番号を知らなくても、ID検索機能を利用すると他のLINEユーザーを探すことができる。ID検索は、ユーザーが検索されることを許可した場合のみ、他のユーザーからの検索対象になるが、このID検索から未成年者にコンタクトするケースが報告されているため、未成年者がより安全に使えるように、ID検索では検索されない、つまり探されないようにしたわけだ。

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