第3回 フルHD液晶はどれだけキレイ?――スマホ26機種のディスプレイを比較最新スマートフォン徹底比較(2012年秋冬モデル編)(1/2 ページ)

» 2013年01月04日 13時44分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ディスプレイが本体の多くを占めるスマートフォンでは、ディスプレイの種類、サイズ、解像度なども重要なスペックだ。最近は5インチ前後と大型化が進みつつあるスマートフォンだが、この秋冬モデルのディスプレイはどこまで進化しているのか。26機種のスペックをまとめた。

photophoto ドコモ12機種。上段左から「ARROWS Kiss F-03E」「ARROWS V F-04E」「Ascend HW-01E」「Optimus G L-01E」「Optimus LIFE L-02E」「MEDIAS U N-02E」、下段左から「Disney Mobile on docomo N-03E」「GALAXY Note II SC-02E」「GALAXY S III α SC-03E」「AQUOS PHONE si SH-01E」「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」「Xperia AX SO-01E」(写真=左)。au11機種。上段左から「G'zOne TYPE-L CAL21」「ARROWS ef FJL21」「HTC J butterfly HTL21」「DIGNO S KYL21」「Optimus G LGL21」、下段左から「VEGA PTL21」「GALAXY S III Progre SCL21」「AQUOS PHONE SERIE SHL21」「Xperia VL SOL21」「iPhone 5」(写真=右)
photo ソフトバンク3機種。左から「STREAM 201HW」「MOTOROLA RAZR M 201M」「PANTONE 6 200SH」「iPhone 5」

秋冬モデルはすべて4インチ以上、iPhone 5が最小サイズ

 一昔前までは、3インチ台半ば〜4インチ台後半のディスプレイを搭載したスマートフォンが大半だったが、最近のハイエンドモデルは4インチ代後半から5インチ台前半にまで画面サイズが拡大している。大型ディスプレイ搭載機の筆頭とも言えるのがSamsung電子の「GALAXY Note」だろう。初代Noteの5.3インチからさらにサイズアップした5.5インチの「GALAXY Note II SC-02E」が、今回の秋冬モデル26機種の中では最大サイズ。画面のアスペクト比が初代Noteよりも縦長の16:9になり、83ミリから81ミリへと幅が細くなった。ほかは5インチの「HTC J butterfly HTL21」、4.9インチの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」、4.8インチの「GALAXY S III α SC-03E」「GALAXY S III Progre SCL21」が続く。この程度のサイズになると、片手で常時操作するのは難しく、場合によっては両手での操作を強いられることになる。

 iPhoneも「iPhone 4S」までは頑なに3.5インチを維持してきたが、「iPhone 5」でついに4インチに変更された。ただしiPhone 4/4Sよりも縦を長くして640×1136ピクセルとなって縦が176ピクセル増えたのみで、横の640ピクセル、幅58.6ミリは変わっていない。58ミリ強なら片手での操作も苦ではなく、ありがたい措置だと思うユーザーは多いだろう。ただしこの4インチも、秋冬モデル全体で見れば、「ARROWS Kiss F-03E」「MEDIAS U N-02E」「G'zOne TYPE-L CAL21」と並んで最小サイズ。今回は3インチ台のスマホは1機種もなくなってしまった。

フルHDはどれだけキレイ?

 解像度については、ここ1年ほどはHD(720×1280ピクセル)がハイエンド機の主流だったが、今回は26機種中17機種がHDディスプレイを採用し、4.3インチ以上は“HD”が標準的になりつつある。そして秋冬モデルではHTC J butterflyがさらに解像度の高いフルHD(1080×1920ピクセル)対応の液晶を搭載した。HTC J butterflyの1インチあたりのピクセル数を示す「ppi」は440にも及び、326ppiのiPhone 5を大きくしのぐ。

 フルHD液晶はどれほどキレイなのか。HTC J butterfly(1080×1920ピクセル:フルHD)、GALAXY Note II(720×1280ピクセル:HD)、iPhone 5(640×1136ピクセル:Retinaディスプレイ)、AQUOS PHONE si(540×960ピクセル:QHD)、MEDIAS U(480×800ピクセル:ワイドVGA)で、端末の明るさを中間ほどにし、各ディスプレイと同じ解像度の画像を表示させ、同じ距離から撮影した写真を見比べてみた。写真だとHTC J butterfly、GALAXY Note II、iPhone 5の3機種間での違いは分かりにくいが、肉眼でディスプレイを見るとその差が分かる。この果物の写真だと、コントラストは有機ELのGALAXY Note IIの方が高いが、ブドウの実や果物に付いた水滴はHTC J butterflyが最も鮮明だと感じる。HDディスプレイやiPhone 5の液晶も十分美しいが、フルHDは細部までよりリアルに表現してくれる。AQUOS PHONE siとMEDIAS Uは、拡大すると明らかに画素が粗いことが分かる。また、最近はフルHDサイズの動画を撮れるスマホが増えているが、HTC J butterflyならこの高解像度な動画を余すことなく楽しめる。

photophotophoto
photophoto 左上からHTC J butterfly、GALAXY Note II、iPhone 5、AQUOS PHONE si、MEDIAS U(以下同)
photophotophoto
photophoto こちらは同じサイズに画像を拡大したもの。画像からはHTC J butterfly、GALAXY Note II、iPhone 5の差は分かりにくいが、AQUOS PHONE siとMEDIAS Uの画像は明らかに鮮明でないことが分かる
photophotophoto
photophoto オレンジだけを拡大して同じサイズにそろえたもの。オレンジのヘタやしずくは、HTC J butterflyが最も鮮明に見える

 テキストの見栄えはどうだろうか。ChromeブラウザでITmedia Mobileのトップページを全体表示させ、同じ距離から画面全体を撮影し、特定の部分を拡大して見比べた。今回はiPhone 5を除く、先ほどと同じ4機種で比較。HTC J butterflyとGALAXY Note IIは、記事下のツイート数などの小さな数字も判別できるが、AQUOS PHONE siとMEDIAS Uは完全につぶれてしまっている。ではフルHDとHDの差はどうか。ブラウザの文字は拡大してみることが多いので、その場合はフルHDもHDも大差ない。ただ、拡大表示をしない状態だと、フルHDの方が小さな文字が見やすい。例えば先ほど触れた、記事下にあるツイート数や「いいね!」の数などは、見比べるとフルHDの方が鮮明だ(下記のスクリーンショットの画像を参照)。サイトのトップページでコンテンツを一覧するといったときは、フルHDの方が有利になる。

photophotophotophoto 左からHTC J butterfly、GALAXY Note II、AQUOS PHONE si、MEDIAS U(以下同)
photophotophotophoto HTC J butterflyとGALAXY Note IIの文字は拡大してもある程度鮮明だが、AQUOS PHONE siとMEDIAS Uの文字はボヤけてしまっている
photophotophotophoto こちらはスクリーンショット画像を同じサイズに拡大したもの。記事下のツイート数や「いいね!」の数など、全体的にHTC J butterfly(写真=左端)の方が鮮明だ

 2013年はフルHDディスプレイ搭載機がさらに増加することが予想され、“フルHD”は2013年におけるトレンドの1つになりそうだ。ただし、(液晶では)解像度が増加してもトランジスタのサイズは変わらず、バックライトの光量も増やす必要があるので、消費電力の面で不利になる。高解像度と低消費電力をどのように両立させるかは1つの課題と言える。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年