ずっと写真を撮る話ばかりしてきたので、ここらで趣向を変えて動画を撮ってみよう、と思ったわけである。
動画だと気を使うところがちょっと違うので、まずは基本的なところから。
カメラを起動し、静止画と動画の切り替えスイッチをタップすると画面が切り替わって動画モードになる。動画はフルHD(1920×1080ピクセルで秒30コマ)のみ。720pとかVGAサイズとかそういうのはなくて、基本的にフルHDのみなので、そのへんが潔いといえばよいのだけど、容量が少ないiPhoneを使っている人は録りすぎにご注意を。
フルHD動画はアスペクト比が16:9なので、画面が長いiPhone 5だとフルスクリーン表示になる。iPhone 4S以前だと左右がトリミングされた形で表示される。全体を見たいときは「画面をダブルタップ」する。そうすると上下に黒い帯が入って16:9表示になる。iPhone 4S以前の人は覚えておくべし。
ではiPhone 5の画面に戻ります。
録画中は画面がこのように切り替わる。右下が経過時間。右上にあるのが静止画撮影ボタン。
静止画撮影ボタンは要注目。動画撮影中にこれを押すと静止画が撮影できる。まあ、動画中のひとこまを切り出してるだけなので、画像サイズも1920×1080になるけれども何かと便利なので使いたい。
動画撮影時に気をつけるのは持ち方。
iPhoneのマイクは本体下部、底面コネクタの両側にあるグリルのヘッドホンジャック側がマイク、反対側がスピーカーだが、動画撮影時は実はこのマイクは使わない。本体裏のレンズの横にある小さな穴も実はマイクでこちらを使うのだ。
で、今回は外部マイクなどは接続せず、これを使って撮ってみた。音量もiPhone任せなのでご容赦を(編注:初出時、動画撮影時のマイクに関する記載に誤りがありましたので、訂正させて頂きました。2013/4/20 10:14)。
で、撮ってみた。
音がないと寂しいよねってことで、出演は「橘ねろり」さんという愛媛出身のシンガーソングライター。歌はもちろんオリジナルで、JASRAC未登録なので安心です。たまたまお友達だったので練習中を録らせてもらいました。
2番目のポイントは、頭と後ろは長めに録ってもあとでカットすればOKということ。再生時に画面をタップすると編集モードになるので、見ながら頭とお尻のいらないところをカットしてやる。
トリミングをタップすると、オリジナルを上書き保存するか新しく動画ファイルを保存するか聞いてくるのでそこはお好みでって感じ。
3番目のポイントはカメラをできるだけ動かさない方がいいということ。最初の映像は手持ちで録ってるけど、固定できるならしちゃう。そうすれば手ブレもしないし。今度は違う曲を固定カメラで。
例えば録画しながら歩き回ったり走ったりすると、見てる方は手ブレが気になるし、ローリングシャッター歪みも出やすくなる。動画時は電子式手ブレ補正が自動的に働くが、それほど強いものではないので動きながら撮るときはカメラがあまり揺れないよう気をつけながら動かないとけっこう目立つのだ(編注:初出時、動画撮影時の手ブレ補正に関する記載に誤りがありましたので、訂正させて頂きました。2013/4/20 10:14)。
たとえばこれ、自転車にiPhone5を装着して走りながら動画を撮ってみたの図。「ローリングシャッター歪み」が動画時にもろに出ちゃった例で、直線のはずの世の中のあれやこれやが波打っております。手持ちで撮るときはお気をつけを。
実はフォーカスにも要注意。
ちゃんと録ってるつもりがピントが後ろに抜けてたってこと……あるのだ。
で、静止画時と同様、動画中も画面をタップするとそこにフォーカスと明るさを合わせてくれるのでそれを使うべし。
撮影中にぐぐっと寄ったとき、ちょっと明るさを調整したいとき、あ、ピントがやばいと思ったとき、静止画撮影時の要領でタップするといい。
こんな風に変わりますよってサンプルを撮ってみたのでどうぞ。動画中にフォーカスや明るさが変化してるのがわかるかと思う。
最後におまけで猫動画を。
以前、道ばたでネコジャラシを拾ってきたので、うちのかふかで遊んでみたときの動画。
iPhoneの動画機能で作品を作って配信する人もいるようだけど、まずは、10〜30秒くらいの短いビデオクリップを録ったり、ちょっとした瞬間芸を撮って遊ぶところからはじめるのがお勧め。
普通ちゃんと動画を撮るときは三脚に装着するけど、iPhoneには三脚穴がない。
iPhoneを三脚につけるための道具はいろいろあるけれども、そんなこじゃれたものは持ってない! ってときはその辺にあるものでなんとかするのもよいです。
たとえば、その辺の石ころを拾ってきて角度をつけてやるだけでもOk。
周りを見渡して使えそうなものは使おうってことで、実は、「アストロノート」の動画は石ころで支えて撮っております。
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