5月14日、NTTドコモは夏商戦向け新製品発表会を行った。
注目はやはりVoLTE。6月よりサービスを開始する新料金プランと合わせ、加藤社長は「最高のコミュニケーションを皆様へ」という文言が書かれた巻物で、メディアに対してアピールを行っていた。
発表会終了後に、加藤社長の囲みが行われた。
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年5月17日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。
―― VoLTEは端末が普及しないことにはメリットが得られないが、春商戦が終わり、夏商戦ではどれくらいのボリュームで売れると計画しているのか。
加藤社長 数的にはいまは申し上げられません。いつも同じ答えになるのですが、新しい料金プランが6月1日から始まりますよね、音声というのが見直されて、話してみようと、綺麗な音のほうがいいねと流れていって、たくさん売れるといいなと思っています。
(★ 関係者によればVoLTE対応端末は年度末までに500万台ぐらい普及するのではないか、とのことだった。iPhoneが対応すれば、一気に普及するんだろうけど)
―― 新しい料金プランは明日(5月15日)から受け付け開始となるが、正式発表以降、加藤社長としてはどのような手応えを感じているのか。
加藤社長 いろんな声をいただきます。iPhoneを発売したときと同じくらいなポジティブな反応をいただいています。数も非常に多いんです。まだまだU25が浸透していないとか、長期の所など訴求すべきところがたくさんあります。みていただいたようなCMや新聞紙上でも4種類ぐらい出したりしますので、この辺、我々はずいぶんとコミュニケーションを図っていきたいと思います。ご理解いただきたいなと思います。
(★ 確かに5月15日の朝刊はインパクトがあったな)
―― VoLTE、6月下旬スタートとありますが、日付はまだ絞られないのか。
加藤社長 いま、最終のチェックのところがございまして、ネットワーク側と端末側で最後の追い込みをかけております。
(★ ネットワーク側と端末側での調整をしているのに、先に端末が出てしまうというのはスマホだからこそという感じだな)
―― 改めていつ頃発表するのか。
加藤社長 えーっと。半月とか2週間前ぐらいには言えるかな。
―― ツートップとかオススメとか言わなくなるのか。
加藤社長 それほどの数でもないというのが正直なところでして、あの数の中で、特徴あるものを選んでいただければいいかな。
(★ もう参入メーカーも減ってきたし、オススメとかも言う必要がないんだろう。そもそもiPhone導入で言えなくなったという理由もあるし)
―― VoLTEによって音質が上がり、新料金プランで定額となると、固定電話離れを招くような気がするが、NTT的にはどうなのか。
加藤社長 そうですね、全体としてはどうなのかと思いますが、固定電話ってそういう面もあると思いますが、一方で家にあるという意味においては、回線が一本なくてはならないと考えられている方が多いんじゃないかと思っています。実際、どちらでお話しされるかというのは偏ったりするんじゃないかと思ってますけど。
(★ これ、自分の質問。法人とか確実に固定電話を使う傾向が減るように思えるのだが)
―― VoLTE導入によって、ネットワークの効率化はどれくらい見込めるのか。
加藤社長 んー。どの程度。例えば、2GHzのところで5MHz単位で4つの道路がある感じですよね、その一つをLTEのほうに回せるというような事を考えています。
―― 数字的なものとかは明示できないのか。
加藤社長 いま、それを計算して、どうのこうのというはやっておりません。定性的な話としてご理解ください。
―― KDDIはキャリアアグリゲーションとWiMAX2+を訴求しているが、ドコモとしては当面、シングルの150Mbpsで行くのか。
加藤社長 基本は150Mbpsのシングルでやって、年度内に225Mbpsも出そうと思っています。カテゴリー6ですね。それとGALAXY S5はWi-Fiともコラボレーションできる機能もあったりするので、そのあたりも訴求していきたい。
(★ これからは周波数束ねまくりのキャリアアグリゲーション競争になりそうな予感)
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