コラム
» 2015年09月04日 22時23分 UPDATE

格安SIM Q&A:格安SIMの“格安”とは、いくら安くなる意味ですか?

このコーナーで一番難しい質問かもしれません。

[平賀洋一,ITmedia]

質問

 格安SIMの“格安”とは何円以下を言うのですか? もしくは、大手キャリアの何分の1とか?

回答

photo

半額から3分の1以下が“格安”の目安と言えそうです
(ITmedia Mobile編集部 平賀)


 「○○円以下を格安スマホあるいは格安SIMと呼ぶ」というような、統一された明確なルールや基準はありません。そこで、いわゆる格安スマートフォンや格安SIMを提供しているMVNO各社の説明を見比べてみると、大手キャリアの半分から3分の1以下の料金になるので“格安”としていることが多いようです。

photo 楽天モバイルは料金が約3分の1になると案内

 例えば楽天モバイルは、大手キャリアの標準的なサービス内容と比べると月額6500円から2200円になり、フィーチャーフォンよりも安くなると案内しています。

photo DMM mobileは半分以下になる例を紹介

 またDMM mobileは、同じように月額8000円だった料金が3170円と約半分以下になると説明しています。これにスマホの端末代が追加されても、月々の総コストは大手キャリアの半額近くに圧縮されます。またITmedia Mobileの「SIM LABO」で紹介しているように、データ通信のみのSIMであればもっと安く使えるプランもあります。

 格安とは、品質の割に価格が安いことを意味するそうです。格安SIMは大手キャリアのネットワークを使用しますので、その対応エリアや最大通信速度といった(仕様上の)品質はそのままに、安く使えるのが特徴です。

 しかしサービス内容や使い勝手もまったく同じとは限りません。キャリアショップなどの店頭窓口の数が少ないこと、通話定額制の料金プランがないこと、お昼休みなど通信の混雑時に遅くなること、ほとんどが海外渡航時にデータ通信できないこと、などが課題としてよく挙げられます。

 格安SIMや格安スマホの認知が高まり、利用者も増えると同時に、事業者やメーカーの競争が進んでいます。格安スマホと呼ばれる端末は、キャリアが販売するモデルよりもスペックが低く、対応サービスが少ないため価格が安くなっています。ですが新製品が出る度に性能の底上げが進み、キャリアスマホとの差は小さくなってきました。

 また安さを競うだけでなく、生き残りのために付加価値で違いを出す製品やサービスも増えてきました。安さだけという印象を避けるため、格安SIMや格安スマホという呼び方をしない会社も多くなっています。

 最後に格安SIMや格安スマホについて注意が必要なのは、キャリアのような大きな割引がない点です。キャリアスマホには毎月の割引が設定され、2年間使うことで実質0円になる端末もあります。また番号ポータビリティ(MNP)で乗り換えると、さらに違う割引も利用できます。

 毎月の料金プランが高いキャリアですが、用意されている割引サービスをうまく組み合わせると、格安SIMや格安スマホよりも安くなるケースもあります。格安でも使い方によっては思ったほど安くならなかった――という場合もありますので、自分にあったサービス内容と料金プランを選びたいものです。

このコーナーについて

「格安SIM Q&A」では、読者の皆様から格安SIMにまつわる質問を受け付けています。「そもそも格安SIMとは?」という初歩的な質問から、「あのサービスの使い勝手はどうなのか」という突っ込んだ質問まで、何でもOKです。編集部で可能な限りお答えします。皆さんのご質問をお待ちしています!


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