MVNO対抗!? キャリアの学割プラン 月額2,980円〜を紐解くSIM通

» 2017年02月02日 06時00分 公開
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 auとソフトバンクが、新たな学割プランを発表しました。月額2,980円〜と、MVNOの低価格を意識したかのような設定です。プランの特徴を見るとともに、主要なMVNOとの比較と新学割プランがMVNOのプランと「どこが違うか?」について見ていきましょう。

MVNO対抗!? キャリアの学割プラン 月額2980円〜を紐解く

 18歳、もしくは25歳以下を対象に通常の料金よりも安い月額料金でサービス提供されているのが学割プランです。auとソフトバンクは新たな顧客となる若年層を取り込むべく魅力的な内容を発表しました。

エンタメにサポートもバッチリ!auの「学割天国」

エンタメにサポートもバッチリ!auの「学割天国」

 auはキャリア各社の先陣を切って「学割天国」を1月11日に発表しました。受付期間は1月13日から5月31日までとなっており、18歳以下の新規契約者向けの「学割天国U18」と25歳以下の新規および対象プランで機種変をした契約者向けの「学割天国U25」の2種類を用意しています。

 学割天国U18の注目のポイントは18歳の新規契約者であることの他、複数の適用条件をクリアする必要があるものの、5分間の通話定額「スーパーカケホ」+ネット接続料「LTE NET」+データ通信3GBまでの利用であれば2,980円から利用することが可能です。3GB以上を利用した場合は、使ったデータ量に応じた段階制の料金となっており、5GB以上20GB以内であっても最大5,090円で利用することができます。

 学割天国U25は、25歳以下で新規および機種変更時に「データ定額20/30」に加入することで、月額料金を毎月500円割引くサービスで、先に紹介したU18よりも値引率は少なくなっています。

 また共通特典として、auの様々な割引やポイント還元が受けられる「auエブリデイ」、スマホ故障時の「データ復旧サポート」「修理代金サポート」、さらに「Wi-Fiセキュリティ」といったサービスをセットした「auスマートプレミアム」の499円/月と、音楽配信サービス「うたパス」の300円/月が2017年12月末まで実質無料となるサービスも付随。

 KDDIの田中社長は「格安スマホと呼ばれる領域までしっかりとチャレンジした究極の学割」と言いつつも、「MVNOとガチンコするわけではない」としています。グループ会社にはUQ mobileと、昨年買収を発表したBIGLOBEという2つのMVNO SIMを提供する事業者があり、そことの住み分けは明確にしつつも、ファミリー単位で囲い込みたい意図があるのではないでしょうか。

ソフトバンクも格安スマホに対抗!「SUPER STUDENT」

ソフトバンクも格安スマホに対抗!「SUPER STUDENT」

 ソフトバンクの学割プランは「SUPER STUDENT」と言い、auと同じく18歳以下を対象とした「学割モンスターU18」と25歳以下を対象とした「学割モンスターU25」のサービス提供を開始します。

 学割モンスターU18は、18歳以下の新規加入者であり他の複数条件を満たした場合、月額料金が2,980円になるというもの。この条件についてはauと同じものになっています。他の類似点としては、段階制の料金プランになっていること。料金は5〜20GB利用であっても4,980円/月と、後発のメリットを活かし、auが設定した料金体系よりも安く設定しています。

 2016年12月より先行して展開していた従来の「学割モンスター」プランは、内容そのままに学割モンスターU25に名称を変更。こちらはデータ契約の新規・機種変時にデータ契約「ギガモンスター 20/30」を契約した場合、利用料金から1,000円割引くというもの。

 さらにソフトバンクのSUPER STUDENTは、共通特典「学割SUPER FRIDAY」を用意しています。これは昨年10月から12月の期間「SUPER FRIDAY」と題して行われた、毎週金曜日に提携店舗などから指定商品が1つ貰えるというサービスが、学割対象者であれば2倍貰えるようになります。

 今回のSUPER STUDENTについてソフトバンクのモバイル事業推進本部本部長 菅野圭吾氏はY!モバイルとの住み分けについて「Y!モバイルは定常的に低価格な料金帯でサービスを提供するブランドという位置付けで、ソフトバンクは料金プランやECなどとの組み合わせによる価値を提供。経済価値と体験価値の違いである」としています。しかし、他キャリア・MVNOとの競争については「対抗の部分はある。そのため、今回は若い世代に向けたキャンペーンを打ち出した」と、体験価値に加えて価格の安さにおいてもユーザーに訴えかけていくようです。

最低価格適用のハードルは高い! 一方でドコモは……

最低価格適用のハードルは高い! 一方でドコモは……

 利用料金が月額2,980円~というのは大変お得に見えますが、前述したようにこの月額料金の適用を受けるにはクリアしないといけない条件があるので注意が必要です。今回のauとソフトバンクの場合は、契約者が新規契約を行うのはもちろん、家族も同じキャリアを使うこと、さらに自宅のインターネット回線も各キャリアが提供するサービスを利用しなくてはなりません。

 「通信費全体での見直し」としては、固定回線や付属するサービスの有用性などトータルでお得感を見出だせるかもしれません。しかし、単純な「スマホの利用料」として、MVNOの安さに迫っているのかと聞かれると単純に並べることは難しく、疑問符がつきます。

 例えば、大手MVNOのインターネットイニシアティブが提供する「IIJmio」で近いプランを選択した場合、月額料金は1,600円。これに誰にかけても5分以内の通話が何度でもかけられる「通話定額オプション」830円を足しても2,430円と割安です。もちろん適用条件はありません。

 ちなみにドコモは今回、プレスリリースにて新規契約の25歳以下であれば毎月1,500円割引となる「ドコモの学割」を打ち出しました。このプランを利用するために、家族の新規契約や端末購入、光回線の加入などの付加条件はなく大変シンプルなものとなっており、au、ソフトバンクと比較して分かりやすい内容です。ドコモはMVNOではなく、複雑になった両社との差別化に力を入れたと思われます。

 キャリアにはキャリアの良さがありますし、MVNO SIMはまだまだサブ端末用というイメージもついて回っているのも事実ではあります。しかし、MVNOもただ安いだけでなく、日夜、回線の安定とキャリア程ではないにしても、サポート・サービスの充実をおこなっています。学割プランの発表がある時期は、新生活が始まる季節となっており、家計を見直すチャンスであもあるので、キャリアに加え、MVNO各社のプランも候補に入れて検討してみてはいかがでしょうか。

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※文中の料金はすべて税抜です。

(文:SIM通編集部)

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