レビュー
» 2017年02月14日 12時15分 UPDATE

通信速度定点観測:「mineo(Dプラン)」「FREETEL SIM」「楽天モバイル」が強みを発揮――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ回線1月編) (1/2)

格安SIMを選ぶうえで料金と並んで重要な「通信速度」。2015年7月から続けている本企画では主要な格安SIMサービスの通信速度を月に1回、横並びで比較する。今回は2017年1月のドコモ回線を使ったサービスの測定結果を紹介しよう。

[小林誠,ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、2015年7月から各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は2017年1月編として、先月のドコモ系MVNOの通信速度をレポートしたい。au系MVNOについても同時に調査したので、別途記事化する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

photo

通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の20サービスだ。

  • IIJmio
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBE SIM
  • b-mobile(おかわりSIM)
  • LINEモバイル
  • 楽天モバイル
  • NifMo
  • ロケットモバイル
  • FREETEL SIM
  • DMM mobile
  • U-mobile PREMIUM
  • Wonderlink(LTE Iシリーズ)
  • Wonderlink(LTE Fシリーズ)
  • mineo(Dプラン)
  • DTI SIM
  • 0 SIM
  • イオンモバイル
  • エキサイトモバイル
  • nuroモバイル
  • ドコモ(mopera U)

 今回から「nuroモバイル」が加わり、本家ドコモのサービスであるmopera Uを除くと、MVNOのサービスは計19となる。いずれのSIMもLTEの高速通信に対応したものを使っている。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×2台
  • 計測アプリ:RBB SPEEDTEST
  • 計測時間帯:平日午前(8時50分〜)、午後(12時20分〜)、夕方(18時〜)の3時間帯
  • 計測場所:JR横浜駅西口(午前、午後、夕方)
  • 計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。各サービスの測定を開始した時刻は、以降の各時間帯の表を見てほしい。なお今回はau系MVNOを先に同じZenFone 3(2台)で測定したため、ドコモ系MVNOの測定時間は若干これまでより遅れている。人力のテストなので、全てのサービスを同時に測定しているわけではないことはご理解いただきたい。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

mineo(Dプラン)が88Mbpsを記録

 今回の測定は1月26日(木)と27日(金)に行った。まずは26日午前中の測定結果をお伝えする。

photo

 天候は快晴。雲1つない青空だ。いかにも冬晴れ、寒いが気持ち良い。通常午前9時を境に駅前は静かになるのだが、今回は静かになったものの10分もしないうちに人が増えた印象。また通勤の人だけでなく、若者、年配のご婦人が多い。学生風の人も多く入試等でいつもの通学時間とはズレているのだろうか。

 1位は前回と同じく「mineo(Dプラン)」が強い。下り平均の速度も75Mbps台からなんと88.27Mbpsへと向上した。午前中にやたら速いのだ。

 2位はドコモ本家の「mopera U」。下り平均76.17Mbpsとこれまた速い。午前中はMVNOが強いことが多く、mopera Uは目立たないのだが、今回は朝から速い。

 3位には前回40Mbps台だった「U-mobile PREMIUM」がランクイン。下り平均65Mbps台と上々だ。

 さらに4位の「NifMo」も下り平均50Mbps台、5位「LINEモバイル」が43Mbps台で続く。今回は下り平均30Mbps台が多く「IIJmio」「BIGLOBE SIM」「Wonderlink(LTE I)」「イオンモバイル」「エキサイトモバイル」が範囲内。

 残りの多くは20Mbps台や10Mbps台となり、新規追加のnuroモバイルが29.32Mbpsでまずまずの速度が出た。

 下り速度のワースト勢を見ると、「0 SIM」が圧倒的に遅く0.39Mbps。前回も1Mbps以下と続いており、速度が伸びやすい午前中にこの速度だと、つらいものがある。なんとか改善してほしい。

 ワーストツーはこれまた午前中にあまり速度が伸びない「OCN モバイル ONE」で、下り平均7.96Mbps。前回は6Mbps台なので少しだけ改善した。

 ワーストスリーは前回50Mbps台だった「b-mobile(おかわりSIM)」で速度は急降下。ただし10.24Mbpsなので、これくらいの速度なら体感的には問題なさそうだ。

 上りの速度は「DMM mobile」が1位で平均22.68Mbps。2位には下りでも好調のNifMoがランクイン。16Mbps台だ。3位にBIGLOBE SIMで14Mbps台。ほぼ同じ速度で4位にU-mobile PREMIUM。5位には13Mbps台で「Wonderlink(LTE I)」。多くは上り10Mbps前後だ。

 上りのワーストはb-mobile(おかわりSIM)で上り2.83Mbps。ワースト2に「FREETEL SIM」で6.62Mbps、ワースト3に6.94Mbpsで再びOCN モバイル ONE。上下ともにワースト勢に入ってしまったOCN モバイル ONEにやや不安が残る。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 9:00 35.2 10.71
OCN モバイル ONE 9:00 7.96 6.94
BIGLOBE SIM 9:04 38.79 14.78
b-mobile(おかわりSIM) 9:04 10.24 2.83
LINEモバイル 9:08 43.34 7.25
楽天モバイル 9:08 10.38 9.9
NifMo 9:12 50.42 16.03
FREETEL SIM 9:14 19.32 6.62
ロケットモバイル 9:14 28.87 10.42
U-mobile PREMIUM 9:19 65.89 14.56
DMM mobile 9:19 26.42 22.68
Wonderlink(LTE I) 9:22 31.23 13.55
mineo(Dプラン) 9:26 88.27 12.12
Wonderlink(LTE F) 9:26 11 10.96
0 SIM 9:29 0.39 8.23
DTI SIM 9:29 26.22 8.9
イオンモバイル 9:32 32.25 9.09
エキサイトモバイル 9:32 37.25 8.8
nuroモバイル 9:37 29.32 14.6
ドコモ(mopera U) 9:22 76.17 12.42

平日午後はFREETEL SIMが久々の2位に

 続いて27日(金)に行ったランチタイムの測定。この日から数日間、関東南部は春のように暖かくなった。そのためか、いつも以上に駅前も賑わっている。また引っ越しや旅行だろうか、キャリーバッグを持っている人が多い印象だ。

 ランチタイムは通信速度測定の鬼門。通信は相当混雑するはず……人が多いと余計に混雑しそうだが、果たして。

photo

 前回は10サービス、今回は11サービスが下り平均0Mbps台となった。特に0 SIMは測定エラーが続き時間を変更しても測定を終えることができなかったので、今回は「測定不能」と判断している。

 トップはいつものように混雑時に強いドコモ本家mopera Uが下り平均25.13Mbps。1位ではあるものの、前回が65.61Mbps、前々回は67.19Mbpsなので、数値自体は急降下。実用上はまったく問題ないだろうが。

 2位は前回3位のFREETEL SIMで下り平均5.77Mbps。前々回は4位で少しずつ順位を上げている。混雑時でも常に上位にくる安定感を今回も見せてきた。

 3位にはパナソニック系の「Wonderlink(LTE F)」で下り4Mbps台。こちらも前回4位から上昇。

 4位に「DTI SIM」、5位に「エキサイトモバイル」でどちらも下り3Mbps台。下り2Mbps台に前回2位のLINEモバイルと同5位だった「楽天モバイル」、1Mbps台に「イオンモバイル」と新規のnuroモバイル。ここまでが下り平均1Mbps以上の‟上位陣”。

 nuroモバイル以外は前回上位の面だが、前回下り1Mbps台だったb-mobile(おかわりSIM)は0.88Mbpsでランク外となった。ただ0 SIMの件もあって測定作業でまごつき、後半のMVNOはピークタイムを過ぎやや有利だった感は否めない。

 0Mbps台の中からワースト勢を挙げると、測定不能となった0 SIMを筆頭に、下り平均0.34MbpsでNifMoとU-mobile PREMIUMが並び、さらに0.44MbpsでOCN モバイル ONE、BIGLOBE SIMが再び並び、0.5Mbpsの「ロケットモバイル」が続く。

 上りの通信速度はU-mobile PREMIUMが絶好調で上り平均23.57Mbpsで、「イオンモバイル」が上り20Mbps台。他のサービスも多くが10Mbps前後で安定している。

 上りのワーストを見ると0 SIMが測定不能で、FREETEL SIMが4.16Mbpsでワーストツー。エキサイトモバイルも上り5.79Mbpsでワーストスリー。とはいえ、4〜5Mbpsも出ていれば、SNSに投稿する程度なら問題ないだろう。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 12:29 0.68 7.65
OCN モバイル ONE 12:29 0.44 15.69
BIGLOBE SIM 12:32 0.44 9.91
b-mobile(おかわりSIM) 12:32 0.88 15.94
LINEモバイル 12:36 2.13 9.99
楽天モバイル 12:36 2.4 9.26
NifMo 12:39 0.34 10.63
FREETEL SIM 12:39 5.77 4.16
ロケットモバイル 12:43 0.5 12.8
U-mobile PREMIUM 12:43 0.34 23.57
DMM mobile 12:46 0.76 8.92
Wonderlink(LTE I) 12:49 0.82 14.02
mineo(Dプラン) 12:49 0.65 8.01
Wonderlink(LTE F) 12:53 4.05 15.08
0 SIM 12:53 0 0
DTI SIM 12:59 3.27 8.43
イオンモバイル 12:59 1 20.49
エキサイトモバイル 13:02 3.2 5.79
nuroモバイル 13:02 1.32 8.02
ドコモ(mopera U) 12:46 25.13 15.13

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう