ソフトバンクSIMの提供は? Y!mobileとUQは脅威? mineo×IIJmioトークセッションIIJmio meeting 15(2/3 ページ)

» 2017年04月11日 16時14分 公開
[田中聡ITmedia]

通信品質はどこまで突き詰めるべき?

田中 普段記事を書いていて、読者の方が気になるのは、「料金」のほかに「速度」だと感じています。ITmedia Mobileでも毎月1回、約20社のサービスの速度を比較する連載をやっています。毎月、午前、お昼、夕方の時間帯に測るのですが、やはりお昼は数字がガクンと落ちて、各社軒並み1Mbps台か、それ未満になります。通信速度の品質に対して、どこまで突き詰めるべきとお考えですか?

IIJmio meeting 2月27日(月)12時15分に実施したスピードテストの結果。下り1Mbps未満のサービスが多い

杉野氏 われわれも日々、スピード測定をするなど、ネットワークの品質を測っていて、ITmediaさんの記事も、ドキドキしながら見ています(笑)。当然、もっと快適にしたいし、使いやすくしたいと思っています。他社さんが速いとなると、われわれもそれに付いていかないといけないので、今も無理して増速していて、ここまでお金を使って大丈夫か? というぐらいやっているのは事実です。

田中 IIJさんは、IIJmio meetingで増強についてコメントされることもありますが、情報公開も含め、どのような取り組みをされていますか。

堂前氏 IIJは、ケイ・オプティコムさんと違って「いつやります」とかは公開していないんですね。ただ、決して増強の手を抜いていることはなく、真面目に取り組んでいます。ITmediaさんの記事をはじめ、数字が出ると、ドキドキするなぁ〜というのは、杉野さんがおっしゃった通りだと思っています。

 その中で以前から感じているのが、スピードテストの数字って、分かりやすすぎると思うんですね。確かに数字は比較しやすいのですが、そこに至るドラマが重要なんじゃないかと!

(会場で笑いが起きる) 

 ちゃかしているつもりではなく、真面目にそう思うんですね。スピードテストのアプリなんかを使っていて、皆さん感じているとは思うんですけど、どんな経緯で出てきた数字なのか、誌面だと文章や表にされているので、どうしても、ドラマチックなところが出ないのかなと。

 通信設備の増強は、ある程度、需要予測を立てて、それに対して先に打っていくという感じでやらざるを得ない。お客さんが思ったより増えると、「しまった、足りなかった」となって速度が落ちることがあるんですね。逆に、お客さんの増加が下ブレしたときに、たまたま速度が出ることもあります。結局、MVNOの通信速度って、その瞬間のスナップショットなんです。1回の結果を見るだけではなく、過去と比較して上り調子なのか、下がり調子なのか、そういう変化を見ていただくと、より有意義な見方になるんじゃないかと思います。

田中 ドラマについては、ぜひ今後、取材できればと思います(笑)。とはいえ、お昼の12時台は、いつ測っても軒並み速度が出ない傾向が何年か続いています。例えば「お昼は最低○Mbpsは出す」といった線引きはされているのでしょうか。

上田氏 mineoでは、平日昼間は目安として1Mbpsは出せるよう回線増強をしています。もちろん状況によって出たり出なかったりしますが。スピードテストの数値は、結果としてパチッと出てしまっているので、目安(1Mbps)を超えたのかどうかは、公開しています。

佐々木氏 内部では当然数字は持っているんですが、IIJの運用の人間は、私を含めシャイな者が多いので(笑)、「何Mbpsやりますー」というアピールはあまりしていません。そういうキャラの人たちなんだな、と思っていただけると助かります。

スピードテストの結果と実際の速度には差がある?

 このセッションが終わった後、一般参加者から「ITmediaで実施している、アプリで測ったスピードテストの結果と、画像のダウンロード速度が大きく違う事業者さんがある」との質問が出ました。

 そこで、田中は「スピードテストは1回だけだとあまり意味がなく、定点観測として毎月行うことで各社の傾向が見えてきます。速度の定点観測は、格安SIMを選ぶ目安の1つになるよう展開していますが、記事のテスト結果がMVNOの実力を測る全てではありません。一方で、スピードテストの結果と、ブラウザや動画ストリーミングの速度がかけ離れている(場合がある)との指摘は承知しているので、他の測定方法を検討しています」と回答しました。

 今後の企画にご期待ください。


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