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» 2009年06月22日 16時00分 UPDATE

ちょっと気になる入力デバイス:アルミ製カバーをまとったBluetoothレーザーマウス「VGP-BMS10/S」を試す

ユーザーに身近なキーボードとマウスは、星の数ほど発売されている。その中から、気になる一品を360度チェックする。

[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]

VAIO専用のモバイルBluetoothマウス

ht_0906vm01.jpg 「VGP-BMS10/S」

 徐々にではあるが、確実に選択肢が増えているBluetoothマウス。販売台数を急速に伸ばしているNetbook/低価格ミニノートPCを中心に、モバイルノートPCでBluetoothの標準搭載が進んでいるのも、それを後押ししているのだろう。

 今回取り上げるソニーも、複数のBluetoothマウスをラインアップしているが、8月に発売予定の新製品「VGP-BMS10/S」は、従来モデルの流線型ボディとは一線を画したデザインに仕上がっているのが目を引く。VAIOと一緒に持ち運べるモバイルマウスとして開発されただけに、ボディサイズは50(幅)×87(奥行き)×15〜23.4(高さ)ミリと小柄で、成人男性の片手にすっぽりと収まる。ボディがコンパクトだと携帯には便利だが、あまりに小型だと肝心の使い勝手に支障を来すのでこの程度のサイズがちょうどいい。

 重量は単体で64グラム、バッテリーの単4アルカリ乾電池2本込みでも88グラム(実測値)と軽く、持ち運びも苦にならない。背面にストラップ用の穴が用意されているので、別途ハンドストラップやネックストラップを取り付けて持ち運べるのはユニークだ。

ht_0906vm02.jpg 試作されたモックアップの数々。右上が最初期で、さまざまな変遷をたどっているのが分かる
ht_0906vm03.jpg スライドスイッチも試行錯誤の跡がうかがえる。合計で70個以上のモックアップを制作したという
ht_0906vm04.jpg 背面にストラップを取り付けられるのが面白い。ストラップやキャリングポーチは製品に付属しない

電源オン/オフを兼ねたアルミ製のスライドカバーを採用

 本製品を大きく特徴付けるのは、アルミ製のスライド式カバーだ。カバーのサイズは48(幅)×62(奥行き)ミリで、下にスライドさせると電源がオンになり、クリックボタンとスクロールホイールが現れる。カバーを閉めると電源がオフになり、クリックボタンとホイールを保護してくれる仕組みだ。カバーはぐらつくこともなく、開閉時に“カシャ”という音がするのも心憎い。ヘアライン加工が施されたカバーの質感は非常に高く、VAIOロゴも刻まれている。ただ、カバーの質感が突出している印象で、ほかのプラスチック部分がややチープに感じられたのは痛しかゆしというところだろうか。

 PCとの接続はBluetooth 2.0+EDRで行うが、本製品はVAIO専用オプションという位置づけのため、動作保証PCはOSにWindows Vista/XP(SP2)を採用し、Bluetoothを内蔵したVAIOのみとなっている。同社のBluetooth USBアダプタ「PCGA-BA1」「PCGA-BA2」を接続したVAIOは対象外となかなか厳しい条件だが、別にプロテクトをかけているわけではなく、要はメーカーの動作保証やサポートのあり/なしの違いだ。試しに手持ちの新型MacBook ProAspire one 751Inspiron Mini 10vといったBluetooth内蔵ノートPCと接続したところ、問題なく利用できた。もっとも、すべてのBluetooth機器と接続できるわけではないので注意してほしい。

 なお、バッテリーは1日5時間、週に5日間使用した状態で約1カ月半の動作が可能という。

ht_0906vm05.jpg スライドカバーを閉じた状態
ht_0906vm06.jpg スライドカバーを開けるとマウスの電源がオンになり、クリックボタンとホイールが顔を出す
ht_0906vm07.jpg 電池カバーは底面にあり、付属の単4アルカリ乾電池2本を内蔵する。底面にフッ素樹脂ソールが張られている

ht_0906vm08.jpght_0906vm09.jpg ケースカバーを閉じた状態の側面(写真=左)。こちらはケースカバーを開けた状態(写真=右)。スライド幅は28ミリほどある

ht_0906vm10.jpg マウスの前面。くぼんだ部分にホイールがある。
ht_0906vm11.jpg 前面に電池残量を確認できるランプを内蔵する
ht_0906vm12.jpg 背面に用意されたストラップホール

発売は8月上旬の予定

 独自のドライバやユーティリティは付属せず、チルト操作にも対応しない至ってシンプルな3ボタンマウスだが、そのぶん利き腕を選ばず操作が可能だ。前述のスライドカバーや、クリックボタンを押したときの“カチッ”という音とともに確かなクリック感があるのも好ましい。

 実売価格は6500円前後の見込みで、同社直販のソニースタイルでは6480円となっている。発売は8月上旬予定と店頭に並ぶのはまだ先の話だが、新たに投入されたBluetoothマウスの選択肢として注目に値する製品だ。動作保証の問題はあるものの、VAIOユーザーだけのマウスとしておくのはもったいない製品であり、今後のカラーバリエーション展開も期待したい。

ht_0906vm13.jpg 本マウスの対応PCは基本的に一部のVAIOシリーズのみとなる
ht_0906vm14.jpg メーカーの保証対象外だが、Bluetoothを内蔵したNetbook/ミニノートPCとも接続が可能だ
ht_0906vm15.jpg 手持ちのMacBookや新型MacBook Pro、MacBook Airで試したところ、無事に接続できた

ht_0906vm16.jpg Mac OS X 10.5.7をインストールしたMacBookに接続したところ
ht_0906vm17.jpg メーカーの動作対象外だが無事に登録できた
ht_0906vm18.jpg こちらは「Aspire one 751」での接続例

PC USER編集部Tのインプレッション

 性能や機能に特筆すべきところはないが、洗練されたボディデザインが所有欲を大いに刺激するBluetoothマウス。思わず一目ぼれで買ってしまう人も少なくないのではないだろうか。

 特にヘアライン加工が施されたアルミ製のスライド式カバーは、電源スイッチの役割を果たすだけでなく、未使用時にボタンが隠れてスッキリした外観になるのがポイントで、「機能美」という言葉がふさわしい。ボディのほかの部分は樹脂製だが、安っぽい印象はなく、全体によくまとまっている。

 モバイル用途も視野に入れた小ぶりのボディは適度な重量がありながら、底面に取り付けられたフッ素樹脂ソールのおかげで、ボディの滑りがよく、使い心地にも上質さが感じられた(ホイールは小さめだが)。


PC USER編集部Sのインプレッション

 普段使っているマイクロソフトのBluetoothレーザーマウス「Presenter Mouse 8000」と比べると、本製品は少し重くて握り心地がいまひとつ。カバーだけでなく、オールアルミだったらさらに萌えるのだが……(Bluetoothの電波をどうするのかという問題はあるが)。


PC USER編集部Hのインプレッション

 非常にシンプルなBluetoothマウスだが、スライドの開閉やクリックボタンの押し心地など、細かな部分がしっかりとしているので使っていて気持ちいい。底面にフッ素樹脂(PTFE)ソールが取り付けられているので滑らかに動作するが、単4アルカリ乾電池2本を内蔵しているため重量感はある。中央部分がなだらかにふくらんでいるが、個人的にはもっと高さがあってもよかったと思う(携帯性とのトレードオフになるが)。また、持ち運んでいるとどうしてもキャリングポーチが欲しくなる。専用オプションがあってもよかったのでは。

 ストラップホールがあるのも便利だが、実際に取り付けると、どうしてもマウス利用時にストラップがじゃまになる。今後はブラックカラーの追加や、サイドボタン(戻るボタン)を用意したバリエーションモデルの展開も期待したい。


PC USER編集部Kのインプレッション

 幅や奥行きのバランスが良好で握りやすい。ソールの滑り具合は最高。クリックボタンも軽めで使いやすい。重さも使ってみると受け入れられる範囲内だ。ヘアライン処理されたアルミ製パーツがカバーだけなのもデザインとしてはアリ。ツートーンのカラーバリエーションも期待したい。カバーは確実に固定できるロック機構があると、カバンに収納したときに安心感が高まると思う。



VGP-BMS10/Sの主なスペック
読み取り方式 レーザー
分解能 800カウント
ボタン数 3ボタン(ホイール含む)
カラーバリエーション シルバー
インタフェース Bluetooth 2.0+EDR
本体サイズ 50(幅)×87(奥行き)×15〜23.4(高さ)ミリ
重量(実測値) 約87グラム(単4アルカリ乾電池2本含む)
対応PC Windows Vista/XP(SP2)を採用し、Bluetoothを内蔵したVAIO
付属品 マニュアル
実売価格 6500円前後

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