第17回 「UEFI設定」を追い込めば、起動時間はもっと速くなる?LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト(1/2 ページ)

» 2013年07月12日 14時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
「LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト」バックナンバー

LaVie G タイプZのUEFI設定をチェック

photo Windows 8をインストールしたLaVie Z(LaVie G タイプZ Webカスタマイズモデル)

 前回Windows 8とUEFIの関係をひととおりおさらいした。今回はLaVie G タイプZのUEFIセットアップの設定を確認し、可能ならば起動がより高速になるのかを模索してみたい。

 チェックポイントは、

  1. OSがUEFIネイティブモードであるか
  2. セキュアブートが有効になっているか
  3. FastBootがEnableになっているか
  4. デバイスのブート優先順位でSSDが最優先になっているか

 あたりだろうか。

 LaVie G タイプZがUEFIネイティブブートになっていることは前回確認済みだ。なお、UEFIネイティブモードでインストールすると、システムドライブのパーティションテーブルはMBRではなくGPTが利用され「Windows Boot Manager」によって起動環境が管理される。ブート優先順位の1番上にこれがきていれば問題なく、実際にそうなっている。

 セキュアブートもデフォルトで有効になっている。これについても、きちんとMicrosoftの認定を受けているWindows 8プリインストールPCなのだから当然である。セキュアブートについては前回触れなかったが、要するに関所のようなものである。正しい通行証を持っているOS/アプリは通す、通行証がない/正しくないものは通さない。そういう仕組みをOSブートの過程に設けたものだ。


photophoto UEFIセットアップには起動後のWindows 8から入れる。ただし、チャームメニューから「PC設定」→「全般」→「PCの起動をカスタマイズする(今すぐ再起動する)」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」とかなり深い階層をたどる必要がある(画面=左)。ブート順を確認。UEFIネイティブモードでインストールすると、システムドライブのパーティションテーブルはMBRではなくGPTが利用され「Windows Boot Manager」によって起動環境が管理される(画面=右)

 UEFI 2.3.1でその関所の仕組みがセキュアブートとして標準化されており、Windows 8(UEFIネイティブモード)では、それを利用してセキュアな起動環境を実現している。Windows 8専用の通行証が正しいものであるかを判別するキーは(Microsoftからの配布を受けて)LaVie Z/LaVie GタイプZがあらかじめ持っており、デフォルトで有効となっている。

 さて、セキュアセキュアというが、いったい何に対してセキュアなのか。無論、ウイルスなど悪意あるプログラムに対してである。UEFIはプログラミングの自由度が高く、従来のBIOSでのシステム以上に悪意あるプログラムに狙われる可能性があるため、こうした対策を講じているのだと思われる。

photophoto Windows 8をセキュアに起動できる「Secure Boot」もしっかり有効になっている(画面=左)。セキュアブートはUEFIファームウェアの検証プロセスとセキュリティ証明書を利用し、信頼できるコードとブートローダのみを実行することで、悪意ある攻撃から被害を防ぐ。OS起動の過程でいわゆる関所のような仕組みを導入し、正しい通行証がなければ通れないようにしている(画像=右)

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