第15回 Windows 8は起動が速い……のはなぜか その理由を探るLaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト

» 2013年04月22日 16時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

LaVie ZのWindows 8モデルの起動が速いのはなぜ?

photo Windows 8をインストールしたLaVie Z(LaVie G タイプZ Webカスタマイズモデル)。ビジネス利用などでWindows 7が必要な人に向けた「Windows 7モデル」もまだ若干数の在庫があるようだ。在庫限りなのでお早めに!

 前回はLaVie Z(LaVie G タイプZ)のWindows 8モデルとWindows 7モデルで起動速度を計測し、予想どおりWindows 8モデルの圧勝だった。

 Windows 8の起動の速さについては、いわゆる“アンチ8"な方々もおおむね認めていただけるところであろう。なぜ速いのか。それには以下のような理由が挙げられる。

  • 高速スタートアップ(ハイブリッドブート)の採用
  • UEFIネイティブブートへの最適化
  • 起動/常駐プロセスの削減
  • 高速SSDの搭載

 Windows 8の高速スタートアップは、開発段階では「ハイブリッドブート」などという名前で呼ばれていたものだが、米Microsoft開発者ブログの記事『Windows 8でお届けする高速な起動』が詳しい。

 かいつまんで説明すると、Windows 8の高速スタートアップは、終了時に完全に終了させるのをユーザーセッションのみとし、OSのカーネルは休止状態(ハイバネーション)に入る時と同様にメモリに保存。次回起動時にその休止状態ファイルをロードし、デバイスドライバなどの再初期化を行って再開する。つまり、従来の「起動/終了」と「休止状態(からの復帰)」の中間的な仕組みになっている。(従来の意味での)起動のフレッシュさと休止状態の復帰の速さ、いいとこどりをしたわけだ。

 「高速スタートアップ」というと何かイレギュラーな設定のようにも聞こえるかもしれないが、Windows 8ではこれが標準の起動/終了の動きとして採用されている。まず、Windows 8の起動の速さは、これがかなり大きく貢献している。

 では高速スタートアップを無効にするとどうなるのか。高速スタートアップの設定は、コントロールパネルの「電源オプション」から変えられるので、試しに無効にした場合も測定してみよう。

photo 高速スタートアップ有効/無効を含む起動時間(3回平均)を比較

 結果は、起動で5秒、終了は1秒程度余計に時間がかかるようになったが、それでもWindows 7モデルよりはまだ明らかに速い。高速スタートアップの効果は大きいが、それだけではないということがよく分かる結果だ。

photophoto 高速スタートアップという名前だが、Windows 8ではこれが標準の起動/終了方法である。高速スタートアップの設定はコントロールパネルの「電源オプション→システム設定」にある。デフォルトでは高速スタートアップの設定はグレーアウトしておりチェックボックスを操作できないが、「システム設定」画面の左上にある「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択するとチェックできるようになる。ちなみに「再起動」時は高速スタートアップは有効にならないので、ソフトウェアのインストールや追加などを行った場合はこちらを選ぶ。また、ハードウェア構成を変更する(例えばデスクトップPCにおいて、増設カードやグラフィックスカードといったパーツを増加・取り外し・交換する場合など)は高速スタートアップを無効にしておく

[Information]「Windows 7がいい……」そんな人は急ごう!

photo LaVie GタイプZ(Windows 7インストールモデル)

 とはいえ、オフィスのセキュリティポリシーや業務アプリケーションの都合で「それは分かっているが、Windows 7でないと業務で使えない」というビジネスユーザーも多く存在するのではないでしょうか。また、Windows XPのサポート期間が残り1年を切ったこともあり「XPはすぐに切り替えなければならないが、そうと言って8はまだ不安」そう思う層も多いことでしょう。

 そんなユーザーも大丈夫。NECの直販サイト「NEC Direct」には、ビジネス利用やこだわりユーザーにうれしい「LaVie G タイプZ Windows 7インストールモデル」がまだ存在しています。

 ただし在庫限りですので、なくなり次第終了とのこと。極軽UltrabookであるLaVie Zの「Windows 7モデルを」という人はお早めに!



NEC Direct(NECダイレクト)

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