Google、iPadとiPhoneの検索エンジンに関する提携をAppleと更新

» 2010年09月27日 15時36分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 米Googleは、米Appleとの検索提携を更新したことを認めた。iPhoneおよびiPadのデフォルトの検索エンジンは、従来通りGoogleになる。

 Googleのエリック・シュミットCEOは、インタビュー番組でジャーナリストのチャーリー・ローズ氏に対し、その契約についてほのめかした。しかし価格や期間などの詳細については明かさなかった。

 だが、こうした取引の条件は2年以上の期間で数億ドルと相場が決まっている。例えば、米Microsoftは米大手キャリアのVerizonに5億ドル払い、Verizonが扱う携帯電話にMicrosoftの検索エンジンと地図ソフトを搭載してもらうことで合意している

 Googleの広報担当者はeWEEKに送った9月24日付の声明文で「契約を更新したことは認めるが、残念ながら契約条件などについてはコメントできない」とシュミット氏の発言と同じことを繰り返した。

 Appleはコメントの求めに応じていない。

 両社の契約更新は興味深いニュースだ。AppleとGoogleは、モバイルWeb市場での激しい地位争いで、互いの頭に銃を突きつけ合っている。

 AppleのスマートフォンiPhoneは、GoogleのオープンソースOSであるAndroidを搭載した端末と競合している。Appleはまた、モバイル広告プラットフォームのiAdを立ち上げたことで、Googleのモバイル広告戦略に真っ向から挑んでいる。

 Appleは2009年、米AdMob買収に乗り出し、結果的にGoogle(がAdMobを買収するため)に余計な金を払わせることになった。Appleは米Quattro Wirelessを買収した。同社の人材がiAdを構築し、このiAdはiPhoneおよびiPadのOSであるiOSで稼働するアプリ内広告を提供する。

 Appleは当初、iAdと競合するという理由でGoogleやAdMobなどサードパーティーの広告プラットフォームをiOS上で利用することを禁止していたが、8月にこの制約を解除した。

 こうした一連の駆け引きから、Appleはデフォルト検索エンジンとしてGoogleを捨ててMicrosoftのBingを採用するのではないかといううわさが広まった。Appleのスティーブ・ジョブズCEOは6月にこのうわさを否定した。BingはiPhoneの検索オプションとして追加された。

 今のところ、GoogleとAppleの契約更新は、両社の検索での協力関係を強める。

 GoogleとAppleが、お互いの事業をますます浸食し合いながら、どれだけの期間友好的な関係を保てるのかは分からない。

 Googleは、AppleのiTunesと競合する音楽ストアを構築しているといううわさだ。実現すればこのライバルたちのモバイルWebでの争いに、新たな要素が加わることになる。

 ちなみに、シュミット氏はローズ氏に、最近のGoogleにとっての最も手ごわい敵はAppleでもFacebookでもなく、Microsoftの検索エンジンBingだと語った。

 とはいえこれは恐らく単なる瀬戸際政策で、Microsoftの伝統的な競争能力に対するお世辞でもあるのだろう。

 Bingの米検索市場シェアは10〜11%で、65%のシェアを誇るGoogleに対抗すべくシェアを伸ばそうと苦闘している。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月08日 更新
  1. NHK受信料パトカー・消防車から徴収問題、猛反発を受け「検討を進めていく」と会長 (2026年08月07日)
  2. ドコモが念願の増収増益に好転 「ドコモMAX」好調も後押し、今後は“ロイヤルユーザー”を重視 (2026年08月06日)
  3. まだ「つながりにくい」声ある“ドコモ通信品質問題”の現在地 前田社長が明かす「道半ば」の詳細解説 (2026年08月06日)
  4. 楽天モバイルのローミングは「予定通り9月末に終了」 ただし「ルーラル限定で継続」の可能性も (2026年08月07日)
  5. なぜ? カーナビが「NHK受信料」対象になるワケ 課金されるケースと徴収を免れる方法 (2025年04月15日)
  6. 「NHK受信料の値上げは検討していない」――会長が明言 スクランブル化を求める声絶えず (2026年08月07日)
  7. KDDIが値上げしても解約率が低下した理由 au、UQ mobile、povoを循環させ「脱・販促費競争」へ (2026年08月07日)
  8. 元グループ会社が「ドコモの銀行」になった不満を吸収? SBI新生銀行が「SBIの銀行」として最大5.2万円のキャッシュバックキャンペーンを開催 (2026年08月05日)
  9. 東海道・山陽・九州新幹線の「EXサービス」に複数のサービス改訂 「ご利用票」のスマホ表示などを9月から順次開始 (2026年08月06日)
  10. スマホの「エアコン冷却」がダメなワケ 猛暑日にやりがちな“水没”の危険性と正しい冷やし方 (2026年08月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー