ケータイを機種変更した直後に行う作業の1つが「アドレス帳の移行」だ。以前使っていた端末のアドレス帳をXperiaへ移行する際、どんな方法があるのか。また、複雑な作業をせずに移行できるのか。確認したところ、アドレス帳はmicroSDとBluetooth経由で移行できた。
microSDの場合、まず転送元のケータイのアドレス帳をmicroSDへバックアップする。操作法は機種によって異なるが、今回試したSH-01Aの場合、メインメニューの「LifeKit」→「microSD」→「個別バックアップ/復元」→「microSDへバックアップ」→「電話帳」から一括保存できる。アドレス帳はvCard形式(.vcf)で保存される。その後、microSDをXperiaへ挿入し、「連絡先」からバックアップデータをインポートすればよい。auのW61Sでも試したところ、SH-01Aと同じくvCard形式でバックアップされ、問題なくインポートできた。
Bluetoothを利用する場合、転送元のBluetooth対応ケータイとXperiaをペアリングし、Xperiaの「Bluetooth設定」にある「検出可能」にチェックを入れる。その後は転送元のケータイからアドレス帳データを全件送信する。SH-01Aの場合、アドレス帳のサブメニューから「データ送信」→「Bluetooth送信」→「全件送信」を選ぶ。その後、Xperiaでデータを受信するかどうかの画面が現れるので、「許可」を選ぶと転送が始まる。
データの件数にもよるが、転送にはそれなりに時間がかかる。348件のアドレス帳データが保存されていたSH-01Aの場合、microSDは約1分52秒、Bluetoothは約2分20秒かかった。転送元のケータイがmicroSDとBluetoothどちらも対応している場合、ペアリングが面倒ならmicroSDを、XperiaのmicroSDの着脱(バッテリーを外す必要がある)が面倒ならBluetoothを利用するといいだろう。
Xperiaのアドレス帳(連絡先)は、写真+連絡先の名前が五十音順に一覧表示される。検索方法はiPhoneと似ており、画面右端をなぞることで、五十音の行頭やアルファベットの先頭に移動できる。画面上部の入力欄からキーワード検索も可能。もちろん、画面をフリックして一覧をスクロールさせることもでき、勢いよくフリックすると、しばらく自動でスクロールし続ける。このほか、「スター」を付けたデータだけを表示する「お気に入り」の項目もある。よく連絡を取る人を登録しておくと便利だ。
Xperiaのアドレス帳には「グループ」の項目が用意されているが、これは「電話番号のあるアドレス」や「スターを付けたアドレス」などを表示するもの。「仕事」「プライベート」など任意のグループをユーザーが作成することはできない。先ほどのアドレス帳の転送に用いたSH-01AとW61Sではグループ設定もしていたが、当然ながらこれらの設定はXperiaには反映されなかった。
着信音は、アドレス帳に登録したデータごとに設定できる。ただし着信ランプの点滅パターンは個別には設定できない。
Timescapeにも使われるアドレス帳の写真は、保存済みの画像か、その場で撮った画像を設定できる。また、シルエット風の「初期設定画像」は8種類が用意されているので、写真がないときは、とりあえずこれらの画像を使用するといいだろう。
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