「Xperia」はiモードには対応しておらず、現時点では単体の機能としてiモードメールを利用することはできない。NTTドコモの山田社長は、2010年中にXperiaをiモードメールに対応させる旨のコメントを残しているが、正式に対応するまでは、別の手段でiモードメールを確認する必要がある。
最もメジャーな方法といえるのが、ドコモが提供しているPCとスマートフォン向けの「iモード.net」(月額210円)だ。メールの閲覧や送受信はもちろん、PC版は添付ファイルの送受信や絵文字の利用も可能。さらに、「T-01A」「SC-01B」とXperia向けに提供されている「iモード.net モバイルアプリ」では、新着メールをiモード端末と同様にプッシュで受信できるほか、絵文字やデコメールの作成、オフライン環境でのメールの閲覧や作成も可能になる。
ただし、iモード.net モバイルアプリを利用するには、iモード端末とは別にスマートフォン(T-01A、SC-01B、Xperiaのいずれか)を契約する必要がある。iモード端末からXperia(スマートフォン)に機種変更をした場合、利用できるのはPC版か、スマートフォン向けの「モバイルモード」のみ。また、iモードメールの利用にはiモード契約が必要なので、iモードを解約すると、当然ながらiモード.netも利用できなくなる。
iモード.netで保存できるメールは、受信メールが最大10Mバイトまたは最大1000件、送信メールが最大4Mバイトで、容量か件数が上限を超えたら、古いメールから削除される。また、iモード.netでメールを受信しても、iモードセンターにはメールは保管されたままとなり、iモード端末で受信したことにはならない。iモードセンターの保存容量(最大1000件)を超えると新着メールを受信できなくなるので、iモード端末で適時メールを受信する必要があることは覚えておきたい。
PC版を利用する際は“SIM入りのiモード端末”も必要になる。iモード.netのトップページ(外部リンク)でdocomo IDとパスワードを入力してログインすると、初回ログイン時は「ワンタイムパスワード」を使った認証が求められる。このワンタイムパスワードはiモードメールで受信するか、iMenuの「お客様サポート」→「各種設定(確認・変更・利用)」→「その他サービス設定・確認」→「iモード.net」→「ワンタイムパスワード発行」から取得する。Xperiaを1回線で利用している場合、SIMカードをiモード端末に差し替えよう。ワンタイムパスワードは毎回入力する設定もできるが、利便性を考えたら初回のみの方がいいだろう。
なお、PC版のiモード.netを利用できる推奨環境は、OSがWindows XP(Service Pack 2)とVista、ブラウザがInternet Explorer 6.0(ServicePack 2)、7.0、8.0なので注意したい。Firefoxからログインしたところ、画面が真っ白になってしまった。推奨環境でない旨のメッセージが出なかったので、最初はパスワードを間違えたのかと思った。何かしらメッセージを出してくれるとありがたいのだが……。推奨環境の詳細は、iモード.netのWebサイト(外部リンク)を参照。
Xperiaのブラウザで利用する場合、iモード.netのWebサイト(外部リンク)でdocomo IDとパスワードを入力してログインすると、モバイルモードとして表示される。iモード.netを初めて利用する際にワンタイムパスワードが必要になるのはPC版と同様だ。モバイルモードはPC版よりも利用できる機能が限られており、添付ファイルの送受信や、絵文字やデコメールの作成はできない。
アプリ版を利用する場合、まずiモードから設定が必要になる。iMenuから「お客様サポート」→「各種設定(確認・変更・利用)」→「その他サービス設定・確認」→「iモード.net」→「iモード.net モバイルアプリ利用開始設定」にアクセス。ここで「利用する」にチェックを入れ、Xperia(スマートフォン)の電話番号を入力する。iモード端末の電話番号を入力しても利用できないので注意したい。
続いて、Xperiaからiモード.netのWebサイト(外部リンク)にアクセスし、iモード.net モバイルアプリをダウンロードすればよい。メールをプッシュ受信できるのが、PC版やモバイルモードにはない、アプリの大きなメリットといえる。
このほか、ドコモが提供しているものではないが、Android端末でiモードメールを送受信できる「IMoNi」(外部リンク)などのアプリも利用できる。詳細は別途レビューしたい。
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