ゴールデンウィークの休暇を利用して韓国へ行ってきた。その10日ほど前の4月23日に行われたSamsung電子の発表会で、韓国へ行く予定があることを同社のスタッフに話したところ、「現地のショールームを案内しますよ」とのお誘いを受けた。せっかくの機会なので、取材も兼ねて見学してきた。
同社のショールーム「Samsung d'light(サムスンディライト)」は、地下鉄2号線の江南(カンナム)駅の4番出口からほど近い場所にあり、Samsung電子の本社ビルの地下1階から2階までの3フロアが使用されている。開場は10時〜19時(日曜祝日を除く)で、同社の製品やサービスを無料で体験できる。説明員によると、1日に2000人ほどが来場しているという。「d'light」は「digital」と「light」2つ言葉を表し、「“デジタル世界を明るく照らす光”という意味が込められている」(説明員)という。
Android端末「GALAXY」やWindows phone「OMNIA」などをはじめ、1階と地下1階には同社のケータイが多数展示されている。その多くのモデルが、ダイヤルキーを備えていない、フルタッチ端末だ。説明員によると、Samsung電子の売れ筋モデルの約8割がタッチパネル対応モデルだという。「年配者以外の多くのユーザーがタッチパネルケータイを使っており、最近は“見るケータイ”として使う人が多い」とのこと。
確かに、筆者が地下鉄での移動中に見た、乗客がケータイをいじっている光景は日本と同じだったが、使われている多くの端末がフルタッチケータイだった(iPhoneユーザーも少なからずいた)。筆者が見た限り、移動中は韓国のモバイル機器向けデジタル放送「T-DMB」(日本でいうワンセグ)を視聴している人が多かった(中には歩きながら視聴している人も)。場所にもよるが、地下鉄での移動中にもテレビを視聴できるのには少し驚いた。
一方、日本のユーザーとして気になるのが、フルタッチ端末だと文字入力がしにくいのではという点。説明員に尋ねたところ、「日本語は50文字あるが、ハングルは基本的に計24個の母音と子音で構成されているので、(日本語に比べて)ソフトウェアキーボードでも、文字入力はそれほど難しくないのでは」とのことだった。
このほか、Samsung電子の最先端の取り組みを示すケータイとして、(発表当時に)世界初となる1000万画素オーバーのカメラを備えた端末や、ブランドとのコラボモデル、ソーラーパネル搭載機なども展示。また、同社はエコ活動の取り組みも推進しており、トウモロコシを原料とするバイオプラスチックや、ペットボトルを再利用したプラスチックを用いたケータイも供給している。
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