「日本でもスマートフォンを必ず出します」――ZTE、Android端末への取り組みを強化ワイヤレスジャパン2010

» 2010年07月20日 08時30分 公開
[memn0ck,ITmedia]

 中国の通信機器メーカーであるZTEは、今夏にソフトバンクモバイル向けに「かんたん携帯 840Z」や「みまもりカメラ」を供給するなど、日本市場向け端末のラインアップを徐々に拡大している。ワイヤレスジャパンで2010のブースでもAndroid端末の新モデルやコンセプトモデルを展示していた。スマートフォンエグゼクティブカンファレンスでは、同社はAndroid端末への取り組みを紹介した。

photophoto 登壇したZTEジャパン 王旗 氏(写真=左)。質疑応答などでアドバイザーとして登壇したZTE ジー・ジョンウェイ氏(写真=右)
photo スマートフォンの各プラットフォームのシェアの推移。緑色の急激に上昇しているグラフがAndroidだ。Androidは、2009年は8〜9位程度だったが、2010年に2位まで伸びている。このほか、数字による詳細なシェアも紹介された

 ZTEジャパン モバイルターミナル事業部 事業部長 王旗氏は、Android端末に取り組む意義や、世界のスマートフォン市場全般について説明した。その中で、2009〜2010年のスマートフォンにおける各プラットフォームのシェアを示しながら「各地域ごとにSymbianやBlackBerryなどの第1人者がいるが、Androidは各地域で急成長している」と説明。同氏は「Androidは、世界全体で2009年はシェアが低かったが、2010年には3〜4位まで伸び、世界シェアは10%弱まで伸びてきている。これからもどんどん伸びるだろう」とみている。

 また、王氏はAndroidの特徴として、バージョンアップのスピードが非常に速いことを挙げ、「数カ月ごとにOSがどんどん成長している」という利点を強調した。さらに毎日10万以上のアプリがダウンロードされ、ユーザーや開発者が頻繁にAndroidを触っていることや、個人開発者を含めて18万の開発者層がいることなど、シェアが上昇しているだけでなく、アクティブ率が非常に高いことにも触れた。「すでに50以上の通信事業者がAndroid端末を採用しており、ZTEにもチャンスがある」

photophoto Android OSのロードマップとAndroidの採用企業やユーザーアクティビティなどの成長具合。Androidは48カ国、59の通信事業者で採用されてい

 NokiaやSamsung電子などの大手メーカーと比べると、ZTE製端末はローエンドやミドルレンジのモデルが多い。ハイエンド端末も通信事業者の要望次第では投入するが、スマートフォンもローエンドやミドルレンジの製品を中心に開発していく構えだ。また、2009年の同社は携帯電話やデータ端末などの無線機器を計6000万台出荷し、世界市場のシェアが2008年の6位から5位に上がった。王氏は「メインは通常の音声端末だが、スマートフォンの需要も高まってきており、今後はスマートフォンにも注力していく」との姿勢も示した。

photophoto ZTEのスマートフォンのラインアップとロードマップ。Racer、Raise、Joe、Blade、Smooth、V9、X881といった機種が並ぶ
photophoto Bladeはミドルレンジからハイエンドモデルまでをカバーするスマートフォン(写真=左)。Joeは通常モデルのほかに、Vodafone向けに「ZTE Joe (For Vodafone)」も供給している(写真=右)

 現在、ZTEは10モデル30機種のスマートフォンを供給しており、メーカーブランドとしてではなく、通信事業者を通じて販売している。王氏は「通信事業者からはコストパフォーマンスが非常に高いことを評価してもらっている」と胸を張った。開発コストについては「世界で同時発売しているので、部材調達などの面で有利」と説明した。

photophoto Racerはフランスの携帯電話会社「Bouygues Telecom(ブイグテレコム)」から発売され、売れ行きも好調(写真=左)。ZTEのAndroid端末は15社に提供されている(写真=右)

 さらに、王氏はメーカーからの要望に対して柔軟に端末をカスタマイズできることも強みだとアピールした。Androidのホーム画面やロック画面のUI(ユーザーインタフェース)のカスタマイズや、独自にプリインストールしたアプリケーションなどを紹介し、「いろいろな通信事業者向けに端末を提供しているが、それぞれにカスタマイズしいる。部品調達などでメーカーと相談するだけでなく、アプリケーションやコンテンツもASPやCPといったサードパーティの企業と相談しながら採用している」と述べた。

 ZTEはサードパーティとのつながりを重視しており、現地のニーズ調査なども含め、積極的に協業して製品を開発できるのも強みといえる。王氏は「まだ通信事業者と相談中だが、日本市場でも必ずスマートフォンを出します」と力強く締めくくった。

photophoto ZTEのAndroidに搭載されているUI(ユーザーインタフェース)の一例。ロックやホーム、アドレス帳などの画面が紹介された
photophoto ZTEのAndroid端末に搭載されるアプリの一例。カレンダー、時計、メモ帳、ファイラー、タスクマネージャー、ストップウォッチ、FMラジオなどが搭載されている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月27日 更新
  1. iPhoneでもミリ波の恩恵を ソフトバンクが模索する「ミリ波×Wi-Fi」という新解法 (2026年03月25日)
  2. ソフトバンクのRCSが「iPhone」に対応 iOS 26.4以降にアップデートすれば利用可能 (2026年03月26日)
  3. 文末の「。」が威圧感を与える? 20代の約半数が気にする“マルハラ”を防ぎ、チャットで好印象を与える3つの工夫 (2026年03月25日)
  4. ファミマ、シチズン共同開発の「腕時計」発売へ 1998円で10気圧防水、ファミマカラーがアクセント (2026年03月26日)
  5. USB Type-C端子をマグネット化できる「エレコム マグネット変換アダプタ」が15%オフの1088円に (2026年03月25日)
  6. ドコモの「dバリューパス」に月額550円を払って、結局いくら得をするのか? (2026年03月25日)
  7. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  8. ソフトバンクの「Galaxy Z Fold7(256GB)」、MNPで2年間約6万円に 3月27日まで【スマホお得情報】 (2026年03月25日)
  9. スマートウォッチ「wena」が復活を果たしたワケ ソニーから独立した對馬氏が語るスタートアップの勝算 (2026年03月24日)
  10. ファーウェイ時代再来か? 中国スマホ市場2025年振り返りと2026年の展望 (2026年03月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年