「GALAXY Tab」のWebブラウザは、Android標準のブラウザと比較して多くの機能強化が図られている。メニューバーにはPCのブラウザが備えるような「進む」「戻る」ボタンや、ブックマークを表示するボタン、Webページを見ながらメモや電話ができるボタンが追加されている。
初期状態からFlash Player 10.1がインストールされており、Flashを使用したサイトを比較的PCに近いイメージで見られる。Flashアニメーションの再現性はおおむね良好だが、マウスクリックに相当する画面タッチがうまくできない場合があり、Flashで作られたブラウザゲームを遊ぶのは正直少々厳しい。「Flash対応=どのページでも表示・操作できる」とは思わないほうがいいだろう。
動画再生は大画面を備えるGALAXY Tabのメリットを大きく生かした使い方だろう。GALAXY Tabは他のAndroid端末と同じくMP4動画に対応するほか、DivXで作成された動画ファイル(拡張子.mkv)の再生も可能だ。動画再生は「ビデオプレイヤー」アプリで行う。
GALAXY Tabにプリインストールされた「AllShare」アプリはDLNAサーバ・クライアント機能を備えており、DLNA対応機器の動画をGALAXY Tabで再生したり、逆にGALAXY Tabに存在する動画を他のDLNA対応機器で再生したりできる。筆者の環境では、Windows 7マシンとの間で相互に動画や画像ファイルを参照することができた。
GALAXY Tabには日本語入力ソフトとして「Samsung日本語キーボード」がプリインストールされている。Androidにおける日本語入力環境として実績のある「iWnn」がベースになっており、設定項目の中に「iWnn IME for Samsung」の表記がある。
日本語入力はフルキーボードを用いたローマ字入力と、携帯電話風の12キーを用いた入力の両方に対応する。12キーの上で指を滑らせて文字を選択する、いわゆるフリック入力にも対応するので、携帯電話やiPhone、PCなど自分が慣れているデバイスに近い入力方法が選択できる。GALAXY Tabは画面が大きいため、フルキーボードを用いても押し間違いは少ないが、フリックでも高速に入力できた。
第1回で紹介したとおり、GALAXY Tabで音声通話を行うのはあまり実用的ではないが、電話をかけるアプリケーションは充実している。上述のようにWebブラウザ表示中に電話のキーパッドを表示する機能がある他、「電話」アプリではオリジナルデザインのアドレス帳が利用可能だ。また「電話帳コピーツール」を用いることで、今まで使っていた(または現在使っている)従来のFOMA端末からアドレス帳データをGALAXY Tabに移行することもできる。



Webブラウザに、電話機能を呼び出すボタンがある(写真=左端)。キーパッドで入力した番号からアドレス帳を自動で検索(写真=左中)。オリジナルデザインのアドレス帳アプリ(写真=右中)。microSDに保存したアドレス帳ファイル(VCF)を「電話帳コピーツール」で取り込める(写真=右端)
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「GALAXY Tab」の“ここ”が知りたい:第1回 サイズ感はどう? 1台目として使えそう?――「GALAXY Tab」
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