「GALAXY Tab」の購入を検討するにあたってまず気になるのは、そのサイズ感だろう。GALAXY Tabはすでに店頭でデモ機を触ることが可能だが、店頭で手に取るのと実際に生活の中で使うのとではサイズ感が異なる。そこでまずGALAXY Tabのサイズを、身の回りのものと比較してみた。
GALAXY Tabの大きさは「iPhone以上iPad未満」という感じだ。本のサイズでいうとA5サイズより一回り小さく、DVDのパッケージと同じくらいのサイズ感だ。タブレットというとiPadのイメージから「大きい」という先入観を持ちやすいが、身の回りのものと比較するとそれほど大きくないことが分かる。重さもサイズ相応なので(382グラム、ちなみにiPadは680〜730グラム)、普段からある程度以上の大きさのカバンを持って歩いているなら、GALAXY Tabを持ち歩くことはそれほど苦にはならないだろう。
GALAXY Tabの付属品は、専用のUSBケーブル、ACアダプター、ステレオヘッドフォン、1GバイトのmicroSD。基本的にはこれだけで十分使えるが、同梱のmicroSDの容量は1Gバイトなので、音楽や動画をたくさん保存したい人は別途入手しておこう。画面保護シートを貼るかどうかはユーザーの好み次第だが、画面は傷つきにくい特殊なガラス(Gorilla Glass)を採用しているので、基本的には必要ないだろう。ただし裏側はiPadのような金属ではなく、通常のプラスチック+塗装なので、持ち歩くためのケースを一緒に入手しておくといいだろう。
GALAXY Tabには4000mAhのバッテリーが内蔵されている。スペック上の待受時間は1600時間(3G)/1160時間(GSM)であり、一般的なスマートフォンと比較するとバッテリーの持続時間は長い。筆者がGALAXY Tabを実環境で運用したところ、往復の通勤(JR乗車中の30分間)と日常(1日1〜2時間程度)のシーンでは、満充電から電池切れまで3〜4日間ほど持った。筆者が日常で使う限り、バッテリー容量不足の印象は受けなかった。なお、GALAXY Tabのバッテリーカバーは取り外せないので、バッテリーを交換することはできない。
GALAXY Tabならではのアプリがどれだけあるかも購入前には気になるところ。Android標準アプリのほか、Samsungの独自アプリストア「Samsung Apps」、Officeファイルが読み書きできる「ThinkFree Office」「MAGASTORE」や「eBook Japan」といった電子書籍アプリなどがプリインストールされている。動作しているタスクの一覧表示、終了ができる「タスクマネージャ」が最初からインストールされているのは、地味ながらうれしいポイントだ。
GALAXY Tabを“携帯電話機”としてみた場合、内蔵マイクとスピーカーがあるので、ハンズフリーの状態で通話はできる。ただし端末を耳に当てて(ハンズフリーではない状態で)電話をすることはできないので、他の人に会話を聞かれたくない場合は、マイクが内蔵されている付属のヘッドフォンか、Bluetoothヘッドセットを使うことになる。携帯電話を「電話機」として使いたい人にとって、GALAXY Tabを1台目として運用するは少々無理があるだろう。
ただ、iPadと異なり電話機能自体は備えているため、「自分は電話はめったにしない」というユーザーが、ハンズフリーやヘッドフォンでの通話を駆使してGALAXY Tabを1台目にすることは不可能ではないことは書き添えておきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.