S2は、5.5インチのタッチパネルディスプレイを2つ搭載した折りたたみ型の端末。2つに折りたたむことでポケットに入るサイズになる。2つの画面はシームレスな1つの画面として利用できる一方、1つ1つに別々の画面を表示し、2画面で操作系と鑑賞系のエリアを分けるといった使い方もできる。上の画面に映像、下に操作パネルを表示するなど、便利な使い方ができるほか、電子書籍などは縦に持って新書版の書籍のように閲覧できる可能だ。
プロセッサはNVIDIAのTegra 2。カメラはメインカメラとサブカメラを1つずつ備える。S2はブラウジングの快適さを損なわず、いかに外に持ち出しやすくするかを追求し、究極のモバイル体験を目指して開発した形状だという。
こうしたハードウェアとソフトウェアの絶妙なバランスに、ソニーの多様なネットワークサービスを加えることで、既存のAndroid搭載タブレットとは大きく異なるエンターテインメント要素を盛り込んだのも魅力の1つ。ソニーのネットワークサービスプラットフォーム「Quriocity」が利用可能で、Music Unlimitedなどのサービスをサポート。「PlayStation Suite」に対応しており、プレイステーション用ゲームも楽しめる。ソニーの電子書籍ストア「Reader Store」から電子書籍コンテンツを購入することもできる。
またタブレット端末ユーザーの多くが利用するソーシャルコミュニケーションサービスに積極的に対応しており、TwitterやFacebookなどをまとめて利用できるアプリケーションなども搭載する。こうしたアプリケーションは、ソーシャルコミュニケーションとコンテンツを融合させた新しいコミュニケーションエンターテインメントを提供できるアプリへと進化させていく考えだ。
販売開始は2011年秋以降に順次、としか発表されておらず、残念ながら詳細なスペックや価格も今回の発表会では明らかにされなかったが、ソニーがタブレット端末にかける熱い思いは伝わってきた。
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