NTTドコモが2月23日、災害時にパケット通信を利用して音声でメッセージを送信できる「災害用音声お届けサービス」を3月1日に開始すると発表した。
同サービスは災害用伝言板と同じく、震度6弱以上の地震など大規模な災害が発生した場合に運用される。災害発生時に、音声よりもつながりやすいパケット通信を利用することで、安否などのメッセージが伝えやすくなる。利用(送受信)できるのは、FOMA、Xi、iモード、spモード、mopera Uのいずれかを契約しているドコモユーザー。申し込みは不要で、月額料金・パケット通信・SMS通信料は無料(spモード契約者が海外で受信、mopera U契約者が送受信する場合は通信料がかかる)。国際ローミング中は受信のみ可能。
安否を伝えたい人の(ドコモの)携帯電話番号を入力して録音する。最大30秒のメッセージを20件まで録音できる。メッセージは10日間保存されるが、20件を超えるメッセージは古いものから順に上書きされる。録音したメッセージはデジタルデータ化されて着信側のメッセージボックス(ドコモセンター)に登録され、着信側はメッセージをダウンロードすることで音声を聞ける。AさんからBさんにメッセージを送った場合、音声メッセージが届くとBさんにSMSが、Bさんがメッセージを再生したらAさんにSMSが通知される。
対応機種は、メッセージ送信がAndroid 2.2以降のスマートフォン(L-04C、SC-04D、タブレットを除く)と、2011年度冬春モデルのSTYLEシリーズ「F-02D」「F-04D」「F-06D」「F-06D Girls'」「N-02D」「N-03D」「P-03D」「SH-03D」「SH-05D」。メッセージ受信がAndroidスマートフォンとiモード端末(「N600i」「D2101V」「N2001」「N2002」「P2101V」「P2002」「SH2101V」「T2101V」「NM850iG」を除く)。
災害用音声お届けサービス開始に伴い、3月1日から31日まで体験サービスを実施する。
あわせて、2月24日から「エリアメール」にて、気象庁が発表する「津波警報」を配信する。予想される津波の高さが、高いところで3メートル程度以上の場合に発表される津波警報(大津波)と、2メートル程度の場合に発表される津波警報(津波)が、エリアメール(緊急地震速報のみを含む)対応機種に配信される。利用料金は無料。事前の設定なしで(一部機種を除く)津波警報を受信できる。
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