「auスマートパス」加入率が日本一 スマホ激戦区の中部地区で受け入れられる3M戦略:KDDI中部(2/2 ページ)

» 2012年07月13日 22時45分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
前のページへ 1|2       
photo 「au NAGOYA」(名古屋市中区錦3丁目)

 KDDI中部の高い解約率は、スマートフォンのラインアップを強化し、またiPhone 4Sを発売した2011年後半から低下した。さらに、3月から「auスマートバリュー」がスタートしたことで、今はかなり落ち着いてきたという。auスマートバリューはFTTHやCATVなどの固定回線サービスと組み合わせると月額料金を割り引くサービスで、KDDIの中でも固定ブロードバンドサービスの激戦区である関西エリアでの利用が多い。

 KDDIには中部エリアに中部テレコミュニケーション(CTC)というグループ企業があり、CTCが提供するFTTHサービスの「コミュファ光」は50万回線を超える。さらに地域ごとのCATVも数多くあり、エリア内で15社の固定通信サービスでauスマートバリューが利用できる。そのため、「関西に次いでauスマートバリューの利用率が高い。これは、CTCという柱になる固定サービスがあることに加え、(中部エリアは)個人世帯よりも家族で住む世帯が多いことも関係しているのでは」(對馬氏)と話す。

 高いauスマートパスのセット率と、加速するauスマートバリューの普及率。KDDIが打ち出した「3M戦略」に沿う形で成長するKDDI中部エリアについて、對馬氏は「3M戦略を最も良い形で実現しているのが中部エリアだと思う」と自信を見せた。

 さらにこのエリアの強力な武器となるのが、au NAGOYAだ。コンシューマ中部支社の直轄だけに、前述の解約理由などユーザーの生の声をダイレクトに入手。それを生かした新しい販売促進の形も迅速に発信できる。これは直営店だからできる面があると話す。

 「あるauショップからのフィードバックを他店に紹介しても、『違う代理店の情報だから』と店舗で優先度が下げられることがある。しかしau NAGOYAからのフィードバックであれば、KDDIのオフィシャルな情報として最優先で実行してもらえる。スマートフォンの販売などではどんな細かいフィードバックでも重要になり、また店頭対応の品質も均一にしなくてはならない。au NAGOYAの価値はこうしたことができる点にある」(對馬氏)

 実際に、au NAGOYAや周囲のauショップからはじまり、全国に広がった販売ノウハウも多いという。なぜKDDIが名古屋に旗艦店を設置したのか? スマホ激戦区の当事者を取材することで、その理由の一端が垣間見えた。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  2. 「SuicaでJR東海エリアをまたげない」問題、ついに解消か JR東海社長「勉強している」【訂正】 (2026年09月27日)
  3. なぜドコモはahamoの大幅値上げを避けたのか? 段階制で安くなるケースと「アップセル戦略」の狙い (2026年09月26日)
  4. ドコモ値上げの背景は? 副社長が語るahamoの競争力と、「楽天モバイル意識」の本音 (2026年09月25日)
  5. ソフトバンクとLINEヤフーが「Yahoo!スマホ買取」を始めた理由 スマホ高騰時代に目指す「中古の循環」 (2026年09月28日)
  6. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  7. 高額な「iPhone Duo」を横目にどう選ぶ? Androidフォルダブルスマホをお得に買う方法【2026年9月版】 (2026年09月27日)
  8. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. パナの電動アシスト自転車、スマホ連携が可能に バッテリーの盗難防止や残量通知など 12月発売 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー