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» 2012年08月10日 00時00分 公開

万能秘書はどのサービス?――「Siri」「しゃべってコンシェル」「音声アシスト」を徹底比較(2/3 ページ)

[房野麻子,ITmedia]

今日のニュースを聞いてみた

 「今日のニュースは?」という質問に、きちんと国内ニュースを表示したのも、しゃべってコンシェルと音声アシストだ。Siriは「今日のニュース」でWeb検索を勧めてくる。ただ、株価については「◯◯の株価は?」と質問すると、Siriはその銘柄の情報をダイレクトに表示。しかも、上昇した/下落したことまで答えてくれる。しゃべってコンシェル、音声アシストとも、ここまでダイレクトに答えてはくれない。特定の銘柄の株価をチェックしたい人にはSiriが便利だろう。

photophoto ニュースを聞こうとすると、SiriはWebでの検索を勧めてくる(写真=左)。株価を尋ねると、チャートや各種数値をダイレクトに表示してくれる(写真=右)

 ちょうど開催時期だったので、「オリンピックのニュース」も調べてみた。音声アシストはYahoo! JAPANのロンドンオリンピック特集記事と連携していて、タイムリーな記事とメダル数の合計を表示してくれる。これを始め、音声アシストのニュース検索は基本的にYahoo! JAPANと連携している。しゃべってコンシェルもオリンピック関連のニュースを表示したが、こちらは各種ニュースソースから幅広くピックアップしている。残念ながらSiriでオリンピックのニュースは検索できなかった。

photophotophotophoto 「今日のニュース」を検索すると、しゃべってコンシェルはアクセス数の多いニュースを表示。ここから「スポーツ」や「経済」などで絞込み検索もできる(写真=左端)。オリンピックのニュースも検索できた(写真=左中)。音声アシストのニュースはYahoo!JAPANのニュースと連携している(写真=右中、右端)

「近くの◯◯を教えて」とスポット検索

 スポット検索についてはしゃべってコンシェルと音声アシストのみチェックした。GPSをオンにした状態で付近の施設を検索したほか、地域を指定した検索、「ロンドンのレストラン」など海外も検索できるか試してみた。

 音声アシストで「近くの◯◯を教えて」と話しかけてスポット検索を行うと、基本的に「Yahoo!ロコ」を勧められる。また、「◯◯(地域名)のラーメン屋さんを教えて」と聞くと、ラーメンのクチコミサイト「麺通」を参考にするようにと言われ、直接お店がリストアップされることはなかった。海外のスポット検索もまだ対応していないようだ。

photophotophoto 音声アシストで近くのカフェと池袋のラーメン屋、ロンドンのカフェを検索。店舗や施設の検索は基本的にYahoo!ロコで調べることになるが(写真=左)、口コミサイトを勧められることもあった(写真=中)。海外のスポット検索には対応していないようだ(写真=右)

 スポット検索が強かったのは、しゃべってコンシェルだ。近くのお店はもちろん、海外のお店も検索できた。飲食店はお店の詳細情報や口コミを確認でき、地図アプリと連携してルート案内にもスムースに移行できる。ただ、銀行や図書館、最寄り駅などの施設は地図で場所と住所、電話番号が表示されるのみ。自分のいる現在地が表示されずナビ機能もないので、近くにあるのは分かっても、そこにどうやって行けばいいかは、初めての場所だと分からないだろう。電話番号から電話をかけることはできるが、地図から任意のナビアプリを起動できる連携機能が欲しいと思った。なお、「エリカガイド」にも検索した近くのスポットが一覧表示され、住所を選ぶと「ドコモ地図ナビ」で表示、ルート案内することは可能。

photophotophoto カフェやレストランは写真付きでリストアップ。「食べログ」の口コミも読める。店舗の詳細情報から地図アプリのルート案内などにもスムースに移行する(写真=左)。海外都市のお店も探せる(写真=中)。公共施設などは地図で表示されるが、ただ地図上にマークが付くだけで、それ以上のことはできないのが残念(写真=右)

話すだけでメールを送信できるのは?

 話し言葉でアラームを設定したり、メールを作成したりなど、アプリを動かすこともできる。特にSiriはそれが得意だ。Siriでメール作成を指示すると、誰に送るのかをSiriが質問。同じ名前の人がいる場合はリストアップし、この中の誰に送るのか、メールの件名はどうするか、本文はどうするか、というように、次々と質問してくる。こちらはそれに答えるだけで送信まで進んでいくので、簡単な用件なら本当に手を使う必要がないほどだ。他に「◯◯さんに電話をかけて」「◯◯時にアラームをセットして」「◯◯をリマインドして」などの命令でアプリを動かすことができる。リマインドはいつするかといったこともSiriが聞いてくれ、まさしくバーチャルな秘書といったところだ。

photophotophoto 「◯◯さんにメール」と命令すると、相手先を決定し、件名(写真=右)、本文を順番に聞いてくれるので(写真=中)、こちらは入力したい言葉を話すだけ。最後に「送信」と命令すると、画面に触れることなく送信してくれる(写真=右)

 しゃべってコンシェルも「◯◯さんにメール」と命令すると送信先を選び出し、「本文をどうしますか」と聞いてくれる。ただ、件名は聞いてくれず、最終的には「作成完了」のボタンをタップしてメールアプリに切り替え、自分で送信ボタンをタップして送ることになる。完全に音声でコントロールしている感覚はないが、入力はラクになる。スケジュールの登録や確認、アラームのセット、メモの作成なども可能だ。また、電話をかけたりカメラを起動したりもできる。

photophoto 「◯◯さんにメール」と命令すると、送信アドレスが入った段階でメール作成画面が表示され、本文をどうするか聞いてくれる(写真=左)。本文の入力が終わって「作成完了」のボタンをタップすると、メールアプリに切り替わる(写真=右)

 音声アシストの場合は、アプリを起動することはできるが、それ以上のことはできない。「◯◯さんにメールして」と命令してもメールの作成画面が起動するだけで、あて先に◯◯さんのアドレスが入力されることはなく、メールアプリが起動すると、その後は通常の操作になる。ただ、「◯時にアラームをセットして」と命令すると、決定ボタンを押す必要はあるが、アラームの時刻をきちんと設定してくれた。細かいコントロールはできないが、ワンセグや赤外線、メディアプレーヤーなどの起動には対応しており、アプリ一覧から探して起動するよりは簡単だ。

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