前回はiPhoneでの文字入力の方法について紹介したが、AndroidもiPhone同様、画面に表示された文字をタップして入力を行う。ただし、AndroidはiPhoneよりも文字入力の方法が多彩なので、1つずつチェックしていこう。
Androidではケータイと同じような入力ができる「テンキー表示」と、PCのように入力できる「QWERTYキー表示」がある。多くの場合は「あA1」などのキーや設定キーを長押しして切り替えられる。さらに、テンキー表示の場合は「フリック入力」にも対応し、中心となるキーから指を上下左右にフリックすることで、スピーディーに文字を入力できる。
入力した文字を変換するには、文字を入力して、キーの上部に表示された予測変換の候補の中から選択する。多くのスマホの初期状態では表示されるのが2行だけだが、ここを上や左にフリックすると、そのほかの変換候補が表示される。
また、Androidでは音声入力にも対応している。マイクのアイコンをタップし、スマホに向かって話しかけるだけで、音声をテキスト化してくれるので便利だ。Android 2.3では音声検索に利用できるが、Android 4.0以上の端末では文章の作成時にも利用可能になった。変換にはGoogleのエンジンが使われているので、難しい単語や流行の単語の変換も問題ない。
テキストを入力する際に覚えておくと便利なのが「コピー&ペースト」機能だ。コピーするには、まずコピーしたい箇所をダブルタップする。そうするとカーソルが表示されるので、前後のカーソルをコピーしたい箇所に移動して、「コピー」を選択する。ペーストする場合も同じように該当箇所をダブルタップし、「貼り付け」を選択する。
特に「コピー」の操作はWebブラウジングをする際にも役立つ機能なので、覚えておくといいだろう。
AndroidとiPhoneの大きな違いの1つに、日本語入力システムが異なる点が挙げられる。この「日本語入力システム」とは、PCでも用いられており、スマホ初心者の人でも「ATOK」や「Microsoft IME」などは聞き覚えがあるのではないだろうか。スマホやPCには日本語を入力するためのシステムが用意されており、Androidでは採用されているシステムがメーカーにより異なる。
例えば、Samsung電子のGALAXYシリーズ、LGのOptimusシリーズ、パナソニック モバイルのELUGAシリーズ、シャープのAQUOS PHONEシリーズ、京セラのDIGNOシリーズなどは「iWnn」を採用していることが多い。
また、NECカシオのMEDIASシリーズと富士通のARROWSシリーズは「ATOK」をベースとした日本語入力システムを、Huaweiは「FSKAREN」を採用するなど、基本的な操作は同じでも、細々とした使い勝手が異なる。
ただし、Androidは標準搭載されているものだけでなく、後からアプリをインストールして日本語入力システムを変更することも可能だ。
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