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» 2013年07月04日 19時47分 公開

「だれスマ」は月々1980円から:「LCCとして、大きなニッチを狙う」――ウィルコムのスマホ・PHS戦略 (2/2)

[村上万純,ITmedia]
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「4G+PHS/3G+PHS」の2大スマホで“ニッチ”を狙う

 宮内氏は「現時点でスマホ普及率は48%。この“スマホ戦国時代”に、他社とは違う味付けで、違った良さを提供するため、あえてスマートフォンを2台投入する」と説明する。

photophoto “スマホ戦国時代”にウィルコムが投入するのは、「DIGNO DUAL 2 WX10K」と「AQUOS PHONE es WX04SH」

 京セラ製のAndroid 4.2搭載スマートフォン「DIGNO DUAL 2 WX10K」は、PHS通話のほか、SoftBank 4Gに対応して下り最大76Mbpsの高速通信が利用できる。ディスプレイがスピーカーとして機能する京セラ独自の「スマートソニックレシーバー」で、通話音声の聞き取りやすさを向上させ、防水/防塵やワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、テザリングなど機能も充実させた。発売日は7月18日。

 シャープ製のスマートフォン「AQUOS PHONE es WX04SH」は、PHS通話と3G通信ができ、幅60ミリの丸くて細いコンパクトなボディが特徴だ。OSはAndroid 4.1で1.5GHzデュアルコアCPU搭載の「MSM8260A」を採用した。 WX10Kと同様、防水、おサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグ、テザリングなど日本向け機能を充実させた。発売は9月中旬を予定している。

 

photophotophotophoto PHS通話とSoftBank 4Gに対応して下り最大76Mbpsの高速通信が利用できるWX10K(写真=左端、左中)と、PHS通話と3G通信ができ、幅60ミリの丸くて細いコンパクトなボディが特徴の WX04SH(写真=右中、右端)

「月額使用料を変えずに、スマホに変えたい」ユーザーへ

 「リサーチによると、ケータイユーザーがスマートフォンに変えない理由の約6割が、月々の支払い総額が上がるからという理由だった。PHSだけ使い、パケット通信費を抑えたい層も狙いたい」と宮内氏は言う。ウィルコムの調査では「ガラケーユーザーの平均支払い額は月額4863円」という結果が出たが、スマホでもその料金を実現するために月額2980円の新料金プラン「ウィルコムプランLite」を7月18日から提供する。基本使用料980円とWeb接続料315円と合わせても、月額料金を4275円に抑えられる。

photophotophotophoto 宮内氏は「フィーチャーフォンユーザーがスマホに変えない理由の約6割は月々の支払い総額が上がるから」という調査結果を示した(写真=左端)。フィーチャーフォンの平均支払い額が月額4863円(写真=左中)を意識した新料金プラン「ウィルコムプランLite」を提供する(写真=右中)。キャンペーン中は加入から6カ月まで月額パケット代は1980円になる(写真=右)

 6カ月間はキャンペーン価格として月額1980円とし、ヘビーユーザー向けで月額5985円のウィルコムプランD+のパケット定額料も、2年間はキャンペーン価格として月額5460円となる。定額で利用できるのは、ウィルコムプランLiteが月間1Gバイト、ウィルコムプランD+が月間7Gバイトまで。これらの通信量を超えると、通信速度が下り最大128Kbpsに制限され、本来の通信速度で利用するには追加料金を払う必要がある。

 宮内氏は「LCCスマホとでもいうべきもので、1Gバイトまでしか使わないユーザーを狙うことで、他キャリアとうまくセグメンテーションしている。動画をばんばん見たいという人は、また違うタイプの契約をするはず」と話し、「新しい使い方をしたいが、あまり高くない方がいい層が100%になることはないが、少なからず需要はある」と続けた。


 「ウィルコムは、これまでフリスクサイズのPHS(ストラップフォン WX03A)を発売するなどしたが、3万〜5万台は売れた。一方で、テスト的に発売したiPhone4Sは大して売れなかった。実際に商品を発売/サービスを開始するまで、分からない」と宮内氏は話し、寺尾氏も「新料金プランはスマホとセットで持つには厳しい料金であり、テストマーケティング的な料金設定でもある」と言うように、ウィルコムは「大きなニッチ」を狙って試行錯誤を重ねていく。

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