ITmedia Mobileの読者の方なら、「格安SIM」という言葉はもう何度も聞いているでしょうけど、皆さんのお友達や家族など、ITガジェットにそれほど興味がない人も、格安SIMという言葉を聞いたことがある人はいらっしゃるのではないでしょうか。この連載では、より多くの人に格安SIMを理解してもらうための基本事項を解説します。ガジェット好きな皆さんは復習を兼ねてお読みいただき、皆さんの周囲で「格安SIMに何となく興味があるけど、いまひとつよく分からない」という人たちに本連載を教えていただけると幸いです。
連載では、ITmedia Mobileの「SIM LABO」でもおなじみの、3人のキャラクターが登場。SIM LABOの所長である「シムおじさん」が、ガジェット好きの「しむ六くん」と、格安SIM初心者の「おしむちゃん」の2人に、分かりやすく丁寧に教えていきます。今回は第1回ということで、「そもそもSIMとは?」というテーマを取り上げます。
おしむちゃん SIMカードって、スマホにささっている小さなカードというのは聞いたことがあるけれど、そもそもこれって何なのかしら。
シムおじさん 「SIM」とは「Subscriber Identity Module Card」の略で、携帯電話番号が登録されているICカードのこと。これがないと、電話やデータ通信が利用できないんじゃよ。スマホにとっては、まさに心臓ともいえる部分なんじゃ。
しむ六くん でも、使い終わったスマホでも、自宅のWi-Fiに接続すれば、通信できますよね? オイラはそうしてますよ。
シムおじさん うむ、厳密に言うと、SIMがないと、3GやLTEなど通信キャリアの回線に接続できない、ということじゃな。Wi-Fiに接続すれば、SIMカードが入っていなくてもデータ通信はできるぞい。
おしむちゃん SIMカードって、スマホのどこに入っているのかしら?
シムおじさん SIMカードは頻繁に着脱することは想定していないので、少し前の機種だと、バッテリーを取り外したところにSIMスロットを設けたものが多いな。今はバッテリーを取り外せる機種は少なくて、横のカバーを開けてSIMカードや、カードを入れるトレイを抜き差しするものが増えているんじゃよ。あとはiPhoneのように、ピンを使ってSIMトレイを取り出すタイプの機種もあるぞい。
SIMカードを抜いてほかのスマホに差し替えると、そのスマホで通信できるようになる(※端末によって異なる)。だから以前使っていた機種にもとのSIMを差し替えると、その機種をよみがえらせることだってできるんじゃ。
しむ六くん 別れたあの子が恋しくなって、よりを戻す〜みたいな?
おしむちゃん あんたは端末を買い替え過ぎなのよ……。きっと恋愛も飽きっぽいんじゃないの? それはさておき、複数のスマホを使い回せるのは便利ですね。
シムおじさん そうじゃな。ただしSIMのサイズは端末によって異なることがあるので、注意が必要だぞ。日本でスマホが出始めたころは、標準サイズのSIMが主流じゃったが、そこから「microSIM」へと小さくなり、最近はそれよりもさらに小さい「nanoSIM」を採用した機種も増えているんじゃ。iPhoneはnanoSIMじゃな。
おしむちゃん SIMカードは頻繁に抜き差ししてもいいものなんですか?
シムおじさん SIMを抜き差ししても問題はないが、カードを入れる方向は機種によって違うから、間違えないようにな。誤った向きでSIMカードを入れてしまい、端末から抜けなくなった……なんてことにならいよう要注意じゃ!
おしむちゃん こんなに小さいと、なくしちゃいそうね……。
シムおじさん SIMをなくすことは、スマートフォンにとっては半身を失ったも同然。まさに死む〜!というわけじゃ。
おしむちゃん、しむ六くん (シーーーン。。。)
シムおじさん と、とにかくじゃ。スマートフォンとSIMカードは、切っても切り離せない関係にあるというわけじゃ!
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