Googleが「無料で無制限」の写真ストレージサービスを開始━━世界中の写真を集めて、Googleは何をする気なのか:石川温のスマホ業界新聞

» 2015年06月05日 11時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 今回のGoogle I/Oにおける基調講演で最も盛り上がった瞬間と言えば「Google Photos」だろう。

 16メガピクセルまでの画像、1080pまでの動画は無制限でクラウドに保存できるようになる。

 これまでも「Google+」でも2048×2048ピクセルまではカウントしないルールもあったが、Google Photosという写真アルバムに特化したサービスになることで、多くのユーザーにとってわかりやすく親しみやすい存在になったことは間違いない。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2015年5月30日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


 自分も、スマホや仕事で撮影する膨大な写真データの保管方法に困っていたこともあり、Google Photosの登場は喜ばしい限りだ。実は、AppleのiPhotoが「写真」というアプリになったことで、iCloudに写真をまとめて保存しておこうと作業を始めたばかりであった。しかし、iCloudを1TBに設定すると月額2400円もかかるというのが気になっていた。

 今回、Google Photosが16メガピクセルまでという制限はあるものの、無制限でしかも無料で使えるということもあり、iCloudからGoogle Photosにメインの保存先を移そうと考えているほどだ。

 ユーザーの立場から見れば「無料のサービスに大切な写真を預けるのは不安」と感じることもあるが、すでに大切なメールは「Gmail」になっており、そのあたりの心理的な障壁は限りなく低くなっていると言える。

 一方で気になるのが、今後、Googleが膨大に集まった写真データをどのように活用していくのか、という点だ。

 写真データには、撮影した場所、時刻だけでなく、画像解析で何が写っているかも判断できるだろう。また、顔認識された画像に対し、ユーザーが整理しやすいように名前を登録してしまえば、顔と名前が一致した画像になる。

 まさにGoogleにとって見れば、宝の山と言えるだろう。

 さすがに撮影された人物を特定するとなると、プライバシー的に反発も強いだろうから、Googleとしても手を出すのは難しいだろう。

 しかし、観光名所の風景や、有名レストランの食事などがリアルタイムに次々にクラウドにアップされていくとなると、相当、面白いことが起きそうな気がする。画像をアップするユーザーが全世界への公開を了承すれば、逆にいま世界でどんな写真が上がっているかを確認できるサービスができあがってしまう。

 Google Mapで事件が起こっている場所をクリックすると、その場で写真をアップしているユーザーの画像が見られたら、こんなに楽しいことはない。

 これまでも似たようなサービスはあったかもしれないが、Googleが無料でしかも本気のサービスとして手がけるとなると、相当数の写真が上がることは間違いない。

 果たして、GogleはGoogle Photosで集まった画像をどのように活用するのか、それともまったく使う気がないのか。このあたりの動きは、今後も注視したほうが良さそうだ。

© DWANGO Co., Ltd.

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