インタビュー
» 2016年06月09日 21時30分 公開

単に「安いから」だけでは動かない――女性が「格安SIM」に乗り換えたきっかけ(2/2 ページ)

[井上翔,ITmedia]
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Cさん(40代・パート)の場合

Cさん Cさん

 Cさん(40代・パート)は、ソフトバンクが「東京デジタルホン」だった頃から携帯電話を使っているベテランだ。「スマホを購入する前にまずはタブレットを試してみよう」ということで、WiMAXルーターとセットでタブレットを購入。

 その後、ソフトバンクのiPhoneを購入してみたものの、データ通信が不安定なことからauへと乗り換えた。しかし、乗り換え時に一緒に契約した固定回線代わりのWiMAX 2+ルーターもつながりにくいことから、2年契約を更新せずに格安SIMへの乗り換えを決めたという。

 Cさんは、乗り換えに当たり非常に多くの格安SIMを検討した。その際には格安SIMの情報を発信している個人ブログやTwitterアカウント、格安SIMを取り上げた雑誌などを参考にしたという。暇さえあればWebブラウズやアプリを利用するという使い方をすることから、容量無制限プランのある「ぷららLTE」か「U-mobile」に候補を絞り込み、最終的により安定して使えるという情報のあったU-mobileにしたという。

 端末は、参考にした情報源での評判が良かったASUS製の「ZenFone 2」をSIMとセット購入した。本当はBさんと同じXperia J1 Compactが良かったが、U-mobileの端末セットにはなかったため、断念したという。iPhoneセットがあるならiPhoneセットが良かったそうだ。ちなみに、Cさんは解約後のiPhoneをカメラ用端末として使い続けているという。

 ちなみに、Cさんは家族(母親と弟)も1カ月遅れでU-mobileに乗り換えている。母親の乗り換えについては、U-NEXTショップに連れて行き、店員から説明してもらった上で行ったという。その時の経験から、Cさんは「高齢者の乗り換えに当たっては、きちんと説明してくれる実店舗があった方が良い」とも話していた。

CさんのZenFone 2 Cさんは「ZenFone 2」をU-mobileのSIMカードとセット購入したが、今まで使っていたiPhoneもカメラ用に残している

Dさん(30代・会社員)の場合

Dさん Dさん

 Dさん(30代・会社員)は、高校時代からドコモの携帯電話を使ってきた。2010〜2011年頃にAndroidスマホに機種変更し、格安SIM乗り換え前には夫婦そろって「GALAXY Note II SC-02E」を使っていた(DさんのSC-02Eは故障し、オークションで別途2台目のSC-02Eを購入している)。

 格安SIMへの乗り換えを検討し始めたのは、2014年末に「楽天モバイル」が登場したことがきっかけだという。ちょうど1台目のSC-02Eを購入して2年経過する頃合いだったので、夫婦一緒に乗り換えを検討し始めた。Dさん自身は「mineo」を比較対象として考えたが、夫はそれ以外の数社も乗り換え候補に挙げていたようだ。

 最終的に、楽天のサービスをヘビーに使っていたこともあり、Dさんは楽天モバイルの3.1GBプランの通話SIMを契約した。会社にいるときはスマホを使うことがなく、自宅でも無線LAN(Wi-Fi)を活用しているため、月間3.1GBの容量でも十分だという。端末は、乗り換え前から使っているSC-02Eを引き続き使うことにした。この機種での動作確認が行われていたことも、楽天モバイルを選択した理由になっているという。

 知人とのコミュニケーションはLINEが主で、幹事として飲食店の予約を入れる場合は、楽天でんわを活用しているという。

DさんのSC-02E Dさんの「GALAXY Note 2 SC-02E」。最初に買った本体が故障したため、2013年にオークションで購入した2台目だという

Eさん(30代・パート)

Eさん Eさん

 Eさんは、高校1年生の頃にDDIポケット(当時)のPHSでモバイルデビューを果たした。その後、au、ドコモ、auとキャリアを乗り換えてきて、格安SIMへの乗り換え直前に使っていた端末は、長期ユーザー向けの割引施策を使って購入した「URBANO L03」だった。耐久性に優れていることと、文字入力にしっかり追いつくレスポンスの速さが気に入っているという。

 格安SIMの存在自体は2、3年ほど前から知っていたというEさん。OCN モバイル ONEのCMなどを見て興味はあったが、自分に使えるものかどうか分からず、その時点では乗り換えようとは思わなかったという。

 乗り換えを検討し始めたきっかけは、友人が楽天モバイルに乗り換えて、EさんにZenFoneを勧めてきたことだ。その後、ネットやCMを通して知っていたY!mobile、楽天モバイル、BIC SIMの話をビックカメラに聞きに行ったという。

 その後、Eさんの父親に格安SIMについて話をしたところ、先に父親が「UQ mobile」に乗り換えてしまった。そして、「auの端末がそのまま使えるぞ」と父親に言われたことから、父親と同じ店でUQ mobileに乗り換えたという。もちろん、端末は今まで使ってきたURBANO L03だ。現在は月間3GBの「データ高速+音声通話プラン」で使っているが、Dさん同様に自宅で無線LANを使っているため、月間の通信容量は2GBを切ることが多いという。

EさんのURBANO L03 Eさんはauで使っていた「URBANO L03」をそのままUQ mobileでも利用

 今回のグループインタビューに集まった女性は、格安SIMへの乗り換えのきっかけもさまざまなら、格安SIM・スマホに対するリテラシー(知識)もさまざまだった。

 女性は身近な人のアドバイスがあって格安SIMへの乗り換えを検討し始める傾向にあるようだ。言い換えれば、身近にリテラシーのある相談できる人がいないと、いくら安かろうと格安SIMへの乗り換えには踏み切らないということだ。また、女性は端末とのセット購入に対する需要が高い一方で、従来と同じ(使い勝手の)端末を使い続けたいという需要も少なからずあることも分かった。

 MVNOが端末のセット販売と実店舗販売に注力している理由は、このような不安やニーズに応えるためだろう。単に「安いから」では振り向いてくれないステージに、格安SIMは立っている。

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