モバイル回線では、なるべく大きなデータ通信をしないことも重要だ。特にデータを消費するのはアプリのダウンロードとアップデート。
App Storeではモバイル回線から100MB以上のアプリはダウンロードできないようになっているが、数10MBのアプリでも数が増えるとデータ通信量がかさむ。またアプリのアップデートも、数10MBから100MBを超えることもあるので注意したい。ダウンロードとアップデートはWi-Fi環境で行うのがよい。
App StoreとGoogle Playでは、モバイル回線では自動でアップデートしない設定が用意されているので、これを有効にしておこう。
iOSの場合、「設定」→「iTunes StoreとApp Store」の「自動ダウンロード」で「アップデート」をオンにしている場合、その下にある「モバイルデータ通信」はオフにしておこう。これで、Wi-Fi接続時のみ、アプリが自動でアップデートされる。
Androidの場合、Google Playアプリの「設定」→「アプリの自動更新」で「Wi-Fiに接続しているときだけ自動更新する」を選択すればよい。
大手3キャリアの場合、データ通信量をオーバーすると128kbpsに制限される。筆者も制限されたことがあるが、SNSの閲覧でさえ表示に時間がかかり、さすがに厳しいと感じた。
一方、格安SIMでは制限時の速度が200kbpsや300kbpsのケースが多く、3キャリアよりも緩い。さらに、アプリやWebサイトから、ユーザーが高速通信と低速通信を切り替えられるのも特徴。例えば「今月データ残量が厳しいな〜」という場合に、低速に切り替えて使えば、高速通信のデータ量を節約できる。SNSの更新程度なら、3キャリアの128kbpsほどストレスを感じない。
ここまでは、月のデータ通信量をオーバーしないことを前提に説明してきたが、通信事業者によっては、3日間で一定の通信量を超えたら速度が制限されてしまう。
大手キャリアでは、KDDIが3日で6GB、ソフトバンクが3日で1GB、Y!mobileが3日で3GBまたは1GBを超えたら、通信速度が24時間制限される。例えば7GBプランを選択していても、3日で1GBや6GBを超える通信をすると、1日だけ速度が遅くなってしまうのだ。なおドコモの場合、LTE端末では3日間の通信制限は現在行っていないほか、ソフトバンクも一部ユーザーに対して3日の制限を緩和している。
ソフトバンクでは、Webサイト「My SoftBank」のメニュー→「ご利用のデータ通信量を確認」→「過去3日間の通信量」から、直近3日間の通信量を確認できる。auでは「auお客さまサポート」アプリの「今月のデータ通信量」から、直近3日間の通信量を2回までさかのぼって確認できる。
格安SIMはサービスによって異なるが、3日の制限を設けているところが多い。例えばIIJmioでは高速通信の3日間の制限はないが、低速通信では3日間の通信量が366MBを超えるとさらに速度が制限される。IIJmioのみおぽんアプリでは、クーポン(高速通信)のオンとオフそれぞれの通信量が1日ごとに表示されるので、気になる人はマメにチェックしておこう。
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