Vistaの右クリックメニューを自分仕様に改造するサクッとおいしいVistaチップス 41枚め

» 2008年11月07日 16時15分 公開
[織田薫,ITmedia]

レジストリの編集で右クリックメニューを拡張

今回のチップスが使えるエディションは?
エディション Home Basic Home Premium Business Ultimate
対応状況

 Windows Vistaのエクスプローラは、右クリックメニューが拡張されている。フォルダやファイルを選択して単純に右クリックしたときと、Shiftキーを押しながら右クリックしたときで、異なるメニューを表示することができるのだ。例えば、フォルダに対してShiftキーを押しながら右クリックすると、「コマンドウィンドウをここで開く」や「パスとしてコピー」などが表示されるようになる。

通常の右クリックメニュー(写真=左)と、Shiftキーを押しながら右クリックしたときのメニュー(写真=右)。Shiftキーを押しながら右クリックしたときは、「コマンドウィンドウをここで開く」と「パスとしてコピー」メニューが増えていることが分かる

 こうした右クリックメニューは、ユーザーがカスタマイズすることも可能だ。右クリックメニューに項目を追加することで、使いやすくすることができる。ただし、レジストリにキーと値を追加する必要があるため、作業には十分注意してほしい。

さまざまな項目を追加してみる

 ここでは、デフラグやディスククリーンアップの起動、任意のフォルダへのコピーや移動を行うキーを追加する例を紹介しよう。いずれの場合も「スタートメニュー」のクイック検索に「regedit」と入力し、レジストリエディタを起動したら、「HKEY_CLASSES_ROOT」以下のキーを編集する。

 ドライブを指定してディスククリーンアップを起動するには、「HKEY_CLASSES_ROOT \ Drive \ shell」に任意の名前(「ディスククリーンアップ」などでいいだろう)でキーを追加し、その下に「command」キーを追加する。「command」キーの(規定)に、ディスククリーンアップを起動する「cleanmgr.exe %1」を記述すればよい。「%1」には、右クリックしたドライブレターが挿入され、右クリックしたドライブに対してディスククリーンアップを実行できる。

「HKEY_CLASSES_ROOT \ Drive \ shell」キーを右クリックし、「新規」−「キー」とたどり、「ディスククリーンアップ」という名前のキーを作る(写真=左)。作成した「ディスククリーンアップ」キーを右クリックし、「新規」−「キー」とたどり、「command」という名前のキーを作る(写真=中央)。「command」キーを選択した状態で、右ペインの(既定)をダブルクリックし、値のデータに「cleanmgr.exe %1」と入力して「OK」を押す(写真=右)。レジストリエディタを閉じて、ドライブのアイコンを右クリックすると、ディスククリーンアップを直接起動できるようになる

 特定のドライブをデフラグするメニューを追加するには、同じように「HKEY_CLASSES_ROOT \ Drive \ shell」に「ディスクデフラグツール」など任意の名前でキーを追加すればよい。作成したキーの下に「command」キーを追加し、「command」の(規定)に「dfrgui.exe %1」と入力すれば、右クリックメニューからデフラグを起動することができる。

「HKEY_CLASSES_ROOT \ Drive \ shell」キーを右クリックし、「新規」−「キー」とたどり、「ディスクデフラグツール」という名前のキーを作る(写真=左)。作成した「ディスクデフラグツール」キーを右クリックし、「新規」−「キー」とたどり、「command」という名前のキーを作る(写真=中央)。「command」キーを選択した状態で、右ペインの(既定)をダブルクリックし、値のデータに「dfrgui.exe %1」と入力して「OK」を押す(写真=右)。レジストリエディタを閉じて、ドライブのアイコンを右クリックすると、デフラグを直接実行できるようになる

 右クリックメニューに、「フォルダへコピー」や「フォルダへ移動」の項目を追加したい場合は、「HKEY_CLASSES_ROOT \ AllFilesystemObjects \ shellex \ ContextMenuHandlers」に、それぞれ「Copy To」と「Move To」というキーを追加する。それぞれのキーの(規定)に、機能を実行するための長い文字列であるGUIDを指定すれば、右クリックメニューに機能が追加される。文字列は長くて入力が面倒だが、これを間違えると項目が追加されないので注意しよう。

「HKEY_CLASSES_ROOT \ AllFilesystemObjects \ shellex \ ContextMenuHandlers」キーを右クリックし、「新規」−「キー」とたどり、「Copy To」と「Move To」という名前のキーを作る(写真=左)。「Copy To」キーを選択した状態で、右ペインの(既定)をダブルクリックし、値のデータに「{C2FBB630-2971-11D1-A18C-00C04FD75D13}」と入力して「OK」を押す(写真=中央)。同様に、「Move To」キーを選択した状態で、右ペインの(既定)をダブルクリックし、値のデータに「{C2FBB631-2971-11D1-A18C-00C04FD75D13}」と入力して「OK」を押す(写真=右)。レジストリエディタを閉じて、フォルダやファイルを右クリックすると、メニューに「フォルダへコピー」と「フォルダへ移動」が加わる

ドライブの右クリックメニューに「ディスククリーンアップ」と「ディスクデフラグツール」を追加した例(写真=左)。フォルダやファイルの右クリックメニューに「フォルダへコピー」や「フォルダへ移動」を追加した例(写真=右)

 ちなみに、冒頭でVistaではShiftキーを押しながら右クリックすると、異なるメニューが表示されることを紹介したが、ファイルやフォルダを右クリックしたときに出現するメニューを作成したい場合は、「HKEY_CLASSES_ROOT \ Directory \ shell」の下に作成した任意のキーを開き、「Extended」という値を「文字列値」(REG_SZ)で新規作成する。値のデータには何も入力しなくてよい。

 また、管理者として開くメニューを追加したい場合は、「HKEY_CLASSES_ROOT \ Directory \ shell」の下に「runas」というキーを作成しよう。その下に「command」キーを作成するなど、以降の記述内容は通常の右クリックメニューと同じだ。「runas」キーを開き、(既定)の値のデータに任意の文字列を入力すれば、それが右クリックメニューに表示される項目名となる。

注意

レジストリの操作は、Windowsの基幹に関わる設定を変更するため、不具合が発生する可能性があります。設定を変更する場合はバックアップを取ったうえ、自己責任でお願いいたします。編集部はWindowsの設定変更により生じた損害について、一切の責任を負いません。



過去に紹介したVistaチップスと各エディションの対応状況
内容 Home Basic Home Premium Business Ultimate
40枚め:Vistaの右クリック「送る」メニューを最適化する
39枚め:Vistaの“パンくずリスト”アドレスバーを使いこなす
38枚め:XPで簡単にできたデスクトップの設定、Vistaではどうすればいい?
37枚め:Vistaのスタートアッププログラムを見直す
36枚め:VistaのCD/DVD書き込み機能は必要か?
35枚め:IMEが知らない間に切り替わる事故を防ぐ
34枚め:Vistaのファイル共有を理解する
33枚め:VistaのHDDキャッシュ設定を変更して高速化する
32枚め:Vistaのドライブ暗号化機能「BitLocker」を理解する × × ×
31枚め:Vistaのファイル圧縮/暗号化機能を活用する
30枚め:Vistaのファイル検索をカスタマイズする
29枚め:Vistaのファイル検索をマスターする
28枚め:Vistaの視覚効果を変更してスピードアップ
27枚め:VistaのWindowsサイドバーとガジェットを使いこなす
26枚め:Internet Explorer 7の同時ダウンロード数を増やす
25枚め:Vistaの電源ボタンを交換する
24枚め:Windows Media Player 11の共有機能を利用する
23枚め:Vistaの「プログラムと機能」をカスタマイズする
22枚め:VistaでDHCPサーバからIPアドレスを取得できない場合に対処する
21枚め:Vistaの「Windows転送ツール」を活用する
20枚め:VistaでHDDのパーティションを結合/分割する
19枚め:Vistaで接続できないNASに対処する
18枚め:VistaのWindows Updateを使いこなす
17枚め:VistaとWindows XP間の文字化けを解消する
16枚め:Internet Explorer 7のタブ機能をカスタマイズする
15枚め:Internet Explorer 7のユーザーインタフェースを改造する
14枚め:Vistaのジャンクションを理解する
13枚め:Vistaでユーザー用フォルダの参照先を変更する
12枚め:Vistaでファイルやプリンタを共有する
11枚め:Vistaの詳細ブートオプションを利用する
10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする
9枚め:VistaにXP用ドライバを手動でインストールする
8枚め:ファイルとレジストリの仮想化を理解する
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む
5枚め:非対応のWindowsヘルプを利用可能にする
4枚め:間違って削除したファイルを復元する
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える
2枚め:アプリケーションを管理者として実行する
1枚め:ユーザーアカウント制御を使いこなす

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