アップルは6月9日、サンフランシスコで開幕したWorldwide Developers Conference 2009(WWDC 2009)の基調講演で、13.3型液晶(1280×800ドット)を搭載する「MacBook Pro」を発表した。
従来13.3型液晶を搭載するノート型Macとしては「MacBook」がラインアップされていたが、このうちアルミユニボディを採用したモデルがMacBook Proのラインに組み入れられ、MacBook Proシリーズは13インチ/15インチ/17インチの3ラインに、MacBookシリーズは先日マイナーバージョンアップしたMacBook Whiteの1モデルになった。
13インチMacBook Proのラインアップは2モデル。NVIDIA GeForce 9400Mベースの基本アーキテクチャを踏襲しつつ、従来のユニボディMacBookと比較して、上位モデルの「MB991J/A」がCPUを2.4GHzから2.53GHzに高速化し、メモリ容量を4Gバイトに増量、下位モデルの「MB990J/A」もCPUクロックが2.0GHzから2.26GHzに引き上げられている。また両モデルとも搭載メモリ(PC3-8500)が最大8Gバイトまでサポートされた。HDD容量はMB991J/Aが250Gバイト、MB990J/Aが160Gバイト。ともにスロットローディングの8倍速SuperDriveを備える。液晶上部に内蔵されたiSightカメラや、2基のUSB 2.0、Mini DisplayPort出力、ギガビットLAN、AirMac Extreme(11nドラフト準拠)、Bluetooth 2.1+EDRなどもユニボディMacBookと同様だ。
一方、MacBookからMacBook Proに変わったことで、インタフェースやバッテリー駆動時間は大幅にリファインされた。まず目を引くのが、SDメモリーカードスロットとFireWire 800(IEEE1394)の搭載だ。また、15インチMacBook Proと同じく、バッテリーが着脱不可の内蔵式に変更され、バッテリー駆動時間は2時間延びて約7時間になった。細かいところでは、バックライトキーボードが上位/下位ともに標準装備になっている。ボディサイズはユニボディのMacBookと同じ325(幅)×227(奥行き)×24.1(高さ)ミリ、重量も約2.04キロと変更はない。


13.3型(1280×800ドット表示)のLEDバックライト液晶を搭載(写真=左)。左側面にFireWire 800とSDメモリーカードスロットを搭載。ただし音声入出力が兼用ポートになった(写真=中央)。キーボードとガラス製マルチタッチ対応トラックパッド。写真はCTOオプションのUSキーボード(写真=右)OSはMac OS X v10.5“Leopard”、iLife '09も従来通りプリインストールされる。価格は上位のMB991J/Aが16万8800円、下位のMB990J/Aが13万4800円で、2008年10月発表のMacBookに比べて、それぞれ1万6000円/1万4000円ほど安くなった。なお、いずれもAppleStoreの出荷予定は24時間以内になっている。
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