マザーボードは、電源部と主基板が分かれている。マザーボードのサイズは、144(横)×96(縦)ミリで、CPUやチップセット、SDメモリーカードスロット、SIMカードスロットなどはマザーボードの裏面側にまとまって並ぶ。2Gバイトのオンボードメモリは両面に実装される格好だ。
店頭モデルのCPUはAtom Z520(1.33GHz)だが、WEB MARTではAtom Z530(1.6GHz)やZ550(2.0GHz)、SSDは容量62Gバイトも選択が可能だ。ちなみに、本機のチップセットはSerial ATAのインタフェースを備えていないIntel SCH US15Wだが、変換アダプタを介して接続されている。開発者インタビューによると、開発途中に搭載が決まったという冷却ファンは背面中央に位置する。ボディのすき間から吸気し、背面に排気するタイプで、標準の2セルバッテリーの中央に空気を通す溝が設けられているなど、芸が細かい。
従来機のようにFOMA HIGH-SPEED対応モデルが用意されていないのは物足りなさを覚えるが、店頭モデルにモバイルWiMAX内蔵モデルをそろえているのは珍しい。小型ボディながら耐200キロfの天面加圧試験をクリアするなど堅牢性も抜かりはなく、本機が注目を集めているのはうなずける。ただ、持ち味であるポケットからサッと出して活用したいならば、直販でCPUをAtom Z550にして購入するのがお勧めだ。


ハーフスリムタイプのSSDモジュールはフラットケーブル経由で接続される(写真=左)。評価機に採用されていたのは、容量30Gバイトの東芝製モジュール(THNSNB030GMSJ)だった(写真=中央/右)。コントローラチップは「T6UG1XBG」だ
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