先週はSandy Bridge系の新製品が圧倒的な人気を誇っていたが、それ以外の注目株も登場している。なかでも期待値が高いのが、GALAXYからデビューしたGeForce GTX 460カード「GF PGTX460/1GD5 WHDI」だ。4万7000円弱で複数のショップが扱っており、在庫はやや少数となる。
GF PGTX460/1GD5 WHDIは、ワイヤレスで最大1080pの映像が転送できる「WHDI」規格に対応したPCI Express x16接続のグラフィックスカード。カードのブラケット外にアンテナを5本伸ばして、付属のレシーバーに映像をリアルタイムで送信する。レシーバーをHDMIケーブルでディスプレイにつなげば、半径30メートル以内でマシン本体とモニターを物理的に分離できる仕様だ。なお、通常のGeForce GTX 460カードとして、ブラケットにあるHDMIやDVI端子を使うことも可能だ。ただし、SLIのブリッジコネクタがないため、ハードウェアSLIは非対応となる。
このモデルは、昨年11月にフェイス秋葉原本店内で行われたMVK主催イベント「オーバークロック世界大会 日本代表決定戦」のモニター装置として実用された実績がある。当時、スタッフは「電波法の関係で国内販売ができない状況ですが、製品としては完成されています。早く売りたいんですけどね」と話していた。電波法の問題をどう処理したのか各ショップも把握していなかったが、少なくとも国内販売が許される状況になったようだ。
入荷したツートップ秋葉原本店は「少々高価なカードですが、個人でも法人でも便利に使えると思います。入力デバイスはデジタル無線で半径10メートル内のワイヤレス環境がすでにありますが、このカードがあればディスプレイもマシン本体から切り離せます。なので、本体は別の部屋に置いたり押し入れに入れるなどして、机の回りには一切PCがないといった環境も作れるんですよ」と語っていた。


2010年11月6日に開催された「オーバークロック世界大会 日本代表決定戦」の様子。ステージの全景をウェブカメラで撮影し、そのリアルタイム映像をGF PGTX460/1GD5 WHDI経由で店外のモニターに映し出していた
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