(9)部首の組み合わせから漢字に変換する
漢字の各部首は分かるんだけど読み方を知らないというケースでは、思い出せる部首を全部入力して選択し、「control」+「shift」+「2」キーを押してみよう。それっぽい感じを見つくろって候補に表示してくれる。
(10)Windows風のキー操作に変える
Windows、特にATOKから乗り換えた人は、ことえりの環境設定にある「Windows 風のキー操作」オプションが役立つかもしれない。これをオンにすると、例えば、ひらがなの入力中に「shift」キーを押したままキーボードの文字を押すと、半角英数字が打ち込めるようになる。
また、スペースを押して変換候補を出したあと、「delete」キーでひらがな入力モードに戻ることも可能。そのほか、LA/LI/LU/LE/LOは、ら/り/る/れ/ろと入力されるが、このオプションをオンにすると、ぁ/ぃ/ぅ/ぇ/ぉの変換に変わる。
(11)単語を登録する
キーボードの入力効率は、変換時に一発で正しい漢字と文節区切りが出るようになるとアップする。特に人名や製品名などの固有名詞は、こまめにユーザー辞書に単語登録しておいたほうが楽だ。「みぎやじ」で「→」が候補に現れるようにするなど、よく使う記号も覚えさせておこう。さらにことえりのユーザー辞書はなぜか改行を含めて登録できるので、メールでよく使う挨拶文やHTMLタグを登録しておいても便利だ。
なお、単語の文字数は最大64文字なので、それより多くなるときは「TextExpander」(シェアウェア、34.95ドル)などの文章省入力ソフトを利用するといい。
(12)辞書を強化する
ウェブで配付されているユーザー辞書を読み込んで、単語を増やす方法もある。2ちゃんねるでよく使われる顔文字は「2ちゃんねる系顔文字辞書」や「NAD辞書」シリーズなどを利用するといい。
(13)学習辞書を消す
ことえりはユーザーの入力した文章をチェックして、変換候補を最適化してくれる学習機能を用意している。前後に打った単語も含めてどういった単語を候補に出すか記憶しているので、なるべく長文で入力して確定させた方が学習効率がよくなるといわれている。ただし、長年使っていると、偶然覚えてしまった誤変換が第一候補として出続けるのに、学習した単語を消せないなどの不便さも出てくる。あまりに目立つなら、学習辞書を手動で消去してリセットするのも1つの手だ。
Mac雑誌の編集者、IT系ニュースサイトの編集記者を経てライターに。アップルとインターネットが専門分野で、初代iPhoneが発表された「Macworld Expo 2007」や、初音ミクの海外初ライブとなる「MIKUNOPOLIS」、ニコニコ動画史上最大のイベント「ニコニコ超会議」などをがっつり取材した。
近著は「ニコニコ動画めもりある ニコニコ大会議編」(アスキー・メディアワークス)など。個人のTwitterアカウントは「kawauso3」です。
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