第4回 東芝のクラウドストレージは「安心感」がちょっと違う──R732+「デジタル貸金庫」を試す「dynabook R732」(2012年秋冬モデル)ロードテスト

» 2013年02月13日 17時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]

クラウドストレージはビジネスPCにも使える? 「安全・安心」を加えた東芝独自のサービスをチェック

photo 導入した東芝ダイレクトオリジナルモデルの「dynabook R732/W5(PR7325UGACBW)」

 ビジネスで使用するモバイルPCで、今すぐできる置き忘れや紛失+情報漏えいに備える方法とは。その1つは、クラウドトレージサービスを活用することだろう。

 クラウドストレージサービスは、SkydriveやDropboxなどの定番サービスもあるが、今回東芝製PCである「dynabook R732/W5」においては、東芝が新たに開始した「デジタル貸金庫」と呼ぶサービスを活用してみてはいかがだろうか。デジタル貸金庫は、データを常に暗号化した状態で保管する独自の暗号化技術を採用したとのことで、ビジネスPCで重要ファイルを取り扱うにあたり、より安全に、安心してデータを管理できそうである。


photo 「デジタル貸金庫」は、メール認証ののちトライアル版のサービスをすぐ使い始められる。30日間、容量1Gバイトまで無料で使えるので、ひとまず使い勝手や転送速度などをチェックしてみてほしい

 価格は、容量10Gバイトまで月額390円。30日間の無料トライアルも行え、トライアル期間は1Gバイトまで使用できる。なお、Windows 8のModern UIで使えるWindowsストアアプリやAndroidスマートデバイス用アプリも用意するので、Windows 8の本機はもちろん、別途所有するスマートフォン、タブレットでも同じデータを共有できる。

 さらにほかのストレージサービスと同様に、データを他の人とシェアすることもでき、社内のグループ・チームで文書を回覧・確認する場合や、プライベートで旅行の写真を友人に送るといったことも簡単だ。こちら、単にIDとパスワードだけで認証するのではなく、端末ごとに異なる解除キーデータを発行する仕組みで実現し、“自身が認証した機器のみアクセス可能”と制御できるのがポイント。プライベート利用における自由度や利用シーンは確かに少し低く、狭いかもしれないが、ビジネスでの利用を想定するならこれがいいのではないだろうか。万が一ユーザーIDやパスワードが漏れたとしても不正なアクセスからきちんとデータをガードできるようになっているのが安心できる。

photophoto 右の「+アップロード」から、画面を切り替えることなくPC内のファイルを指定できる。操作性のよさはWindows ストアアプリアプリならではで、ほどほどに使いやすい。文書や写真データなどはもちろん、ファイルの種類を選ばず保管できる(画像=左) 使用機器の追加は、「デバイス追加」メニューから24時間以内にAndroid機器でアクセスすることで認証される。なおAndroidアプリでの共有機能も2013年春頃にアップデートにより提供予定だ(画像=右)

 最後に、PCそのものを紛失してしまった場合の対処機能もある。こちら、Webブラウザ操作でのリモート操作で(登録した)認証機器の認証キーデータを無効化することで万一時の実データ漏えいのリスクを限りなく少なくできる。また、有料会員向けサービスとして、自分自身に万が一のことがあったときに「データの受取人を指定できる機能」も、なるほどと思う機能だ。そのサービス名称の通り、本当に銀行の貸金庫みたいなサービスである。


photo スマートフォンアプリも用意し、Androidスマートデバイスでも同じファイルを、安全に手軽に共有できる

 クラウドストレージサービスについて、内容や機能こそ知っていたが、ビジネスで使うには少し不安と思っていた人は多そうだ。そんなビジネスPCユーザーには、「安心して預けられる」安心感も付加したこの「デジタル貸金庫」サービスを使ってみてほしい。

 こういったクラウドサービスを、指紋センサー+暗号化でビジネス向けの本体セキュリティもしっかり備えるdynabook R732/W5と「かしこく併用」することで、利便性や機動性を損ねず、盗難・紛失時の万一時も対処できるようになるはずだ。

 モバイルPCはリスクがある=少しでも可能性があるので、“PCはオフィスから持ち出し禁止”──。社内情報セキュリティ部門の言い分は分からないことはないが、それができるPCに対してもそれを強いるのは、ビジネスチャンスをはじめ、ビジネス向けの“ほぼ全部入り”なモバイルPCだからこそできるさまざまな可能性も失ってしまうことになりかねない。

 いつでも・どこでも・長時間・快適・安全に──。これがdynabook R732/W5のビジネスPCとしての本来の姿である。

(続く)


東芝ダイレクト


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  3. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  6. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  9. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  10. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー