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» 2010年12月24日 20時46分 UPDATE

ドコモ、LTEデータ通信サービス「Xi」をスタート

NTTドコモのLTEサービス「Xi」が12月24日10時にスタートした。サービス開始に合わせて、NTTドコモ本社ではXiスイッチオンセレモニーが開催された。

[園部修,ITmedia]

 NTTドコモが12月24日、次世代高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」のサービスを正式にスタートした。サービス開始を記念して、NTTドコモ本社では10時から“スイッチオン”セレモニーが開催された。

 セレモニーでは、東京のドコモ本社と名古屋の東海支社、大阪の関西支社を、Xiの回線を経由した映像で結び、三元中継を実施。高速、大容量、低遅延というXiの3つの特徴を実際のサービスで実演して見せた。

Photo 左からITCネットワーク 代表取締役社長の寺本一三氏、NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏、総務省 大臣政務官の森田高氏、富士通 代表取締役社長の山本正已氏。「メリー クロッシィ!」のかけ声とともにスイッチが入った
PhotoPhotoPhoto XiサービスはFOMAのさらに上位のサービス。Xは「人・物・情報のつながり」や「無限の可能性」を意味し、iは「イノベーション」「私」を意味する。2010年度内に累計基地局数を1000局まで増やす計画で、2011年度には累計基地局数を5000局にまで増やして県庁所在地級都市をエリア化する。2011年度前半にはモバイルWi-Fiルーターを、2011年度後半にはスマートフォンを発売予定。2012年度には約1万5000局を設置し、全国主要都市をカバーする
PhotoPhotoPhoto Xiの特徴は主に高速、大容量、低遅延の3つ

「Xiが社会に新しい生活スタイルをもたらす」――ドコモ 山田社長

Photo NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏

 セレモニーの冒頭であいさつに立ったNTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏は、「LTEは2004年にドコモがスーパー3Gとして提案したものがルーツ。その後世界各国のベンダー、オペレーターにその必要性を認識していただき、2004年12月の3GPP会合で、ドコモを含む26社の連名で提案、承認された。これはひとえに列席のみなさまによるご支援のたまもの」と喜びの表情を見せた。

 高速、大容量、低遅延という特性を生かすことでドコモは、高画質な映像のストリーミング配信などが可能になるほか、これまで端末側で処理していたさまざまなデータをサーバ側(クラウド側)で処理することもできるようになり、リアルタイムの翻訳サービスなどが提供可能になったり、景色にディスプレイをかざすと昔の町並みが見られるような拡張現実(AR)などのサービスも容易に提供できたりすると考えている。山田社長はこうしたサービスのイメージ映像を披露し、「Xiが社会に新しい生活スタイルをもたらし、豊かな生活をもたらす社会基盤になると確信している。次世代通信サービスを担うXiに期待してほしい」と力強く宣言した。

「効率的電波利用が可能になり大変喜ばしい」――総務省 森田氏

Photo 総務省 大臣政務官の森田高氏

 来賓としてあいさつした総務省 大臣政務官の森田高氏は、ICT業界が現在の日本の経済成長の3分の1を担う、成長のエンジンであることに触れ、「地域の活性化や雇用の創出、医療や介護の質の向上に寄与する、国民生活になくてはならない貴重な社会の財産」と業界全体を称賛した。

 今日、スマートフォンが人気を博し、電子書籍端末など、無線ネットワークを活用する製品やサービスが増えて来たことを受け、「ワイヤレスブロードバンドネットワークのトラフィック増大そして利用の拡大に対する対策も重要になっている」と指摘。LTE(Xi)は大容量通信が可能で、「効率的電波利用が可能になったという観点から大変喜ばしい」と笑顔を見せた。総務省としても、「円滑な周波数配分を実現し、これからさらに世界最先端のワイヤレスブロードバンド環境が国内そして世界に向けて定義されていくために、真剣に取り組んでいく」との決意を表明し、Xiのさらなる発展に期待を寄せた。

「LTEで世界に向けた活動に邁進したい」――富士通 山本氏

Photo 富士通 代表取締役社長の山本正已氏

 富士通 代表取締役社長の山本正已氏は、「Xiのサービスに1ベンダーとして参加できたことは大変うれしい。発表に立ち会うことができたのは喜ばしい」と祝辞を述べた。

 「ネットワークの進展、携帯電話の普及、スマートフォンの進化などにより、新しい使い道、新しい生活、新しい情報のやりとりが起きている」と山本氏。「LTE(Xi)は世界標準の技術で、ますます発展が期待されている。Xiは、サービス開始時はエリアが東名阪だけだが、今後日本、さらに世界へ向けて、日本から発信ができる技術。ドコモや端末メーカー、ネットワークベンダーと一緒になって、世界に向けた活動に邁進したい」と、海外でもこれから順次進むLTEの導入に対して、積極的に関わっていきたいという姿勢を見せた。

三元中継によるコラボコンサートも開催

 このほかセレモニー会場では、同時にセレモニーを開催したNTTドコモ東海支社の常務執行役員 東海支社長 小林徹氏と、NTTドコモ関西支社 常務執行役員 関西支社長の徳広清志氏のあいさつを中継。中京圏と関西圏でもサービスが始まったXiを拡販する意気込みを語った。

PhotoPhoto NTTドコモ東海支社 常務執行役員 東海支社長の小林徹氏と、NTTドコモ関西支社 常務執行役員 関西支社長の徳広清志氏

 また東海支社のセレモニー会場にはタレントに磯野貴理さん、関西支社のセレモニーにはキダ・タローさんも駆けつけ、Xiで実現可能になる未来の技術に驚き、期待するメッセージを寄せた。

PhotoPhoto スイッチオンセレモニー後は映像をXi通信を介したものに切り替え、ほとんど途切れることもなく、スムーズに映像が送信できる様子を披露
PhotoPhoto 東海支社には磯野貴理さん、関西支社にはキダ・タローさんがゲストとして登場
PhotoPhoto 同時翻訳システムやARサービス「ヒストリービュー」などのでも映像も流された
PhotoPhoto 最後に東京の赤坂少女歌劇団のハンドベル、東海の名古屋アクターズスクールによる合唱、関西のESA・トーンチャイム・リンガーズによるトーンチャイムの演奏でコラボレーションコンサートを開催した

 Xiは、屋外では下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbps、屋内の一部エリアでは下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsでの高速通信が可能な通信サービスだ。技術方式は世界標準規格のLTE(Long Term Evolution)を採用している。LTEは、第3.9世代(3.9G)の技術とも言われ、現在ドコモが提供している第3.5世代のHSPAをさらに発展させたものであり、第4世代と言われる次の規格への橋渡しをする役目も担う。

 サービスエリアは東京、名古屋、大阪を中心とする一部地域からスタートし、徐々に拡大していく。2011年度には全国の県庁所在地級都市をカバーし、2012年度には全国主要都市へ広げる計画だ。対応端末はUSB端末が当初リリースされ、2011年4月にExpressCardを発売、2011年春にはXiに対応したモバイルWi-Fiルーターも登場予定だ。スマートフォンの投入も検討されている。いずれの端末も、Xiサービスの提供エリア外では、FOMAのネットワークでデータ通信サービスは利用できる。

 利用料金は、通信量5Gバイトまで6510円/月(最低額は1000円から)。5Gバイトを超えた通信は7Gバイトまでプラス2625円、以降2Gバイトごとに2625円が加算される仕組み。ただ、2012年4月30日まで「Xiスタートキャンペーン」として1000円/月〜上限4935円/月(Xiデータプランにねん利用時)で利用できる。

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