レビュー
» 2011年04月14日 22時17分 UPDATE

シャープ独自の進化も:Android 2.2で何が変わる?――バージョンアップした「IS03」を試す (1/2)

4月14日から、「IS03」のメジャーアップデートが開始された。Android 2.1から2.2へのOSバージョンアップに加え、基本操作や文字入力などでシャープ独自のアップデートも施されている。主な変更点をチェックした。

[田中聡,ITmedia]
photo アップデート後のAndroidバージョンは「2.2.1」になる

 auのスマートフォン「IS03」のメジャーアップデートが4月14日に開始された。3月10日から販売された後継モデルの「IS05」がAndroid 2.2を搭載していることもあり、IS03のアップデートを心待ちにしていたユーザーも多いだろう。

 アップデートはPC経由で行う必要があり、IS03単体では行えない。詳細はKDDIのWebサイト(外部リンク)を参照。これまでインストールしたアプリがアップデート後に消去されることはないが、アプリによってはアップデート後に正常に動作しない場合がある。壁紙や画面の明るさなど、端末の設定はアップデート後は初期状態に戻る。「LISMO」と「LISMO WAVE」については、アップデート後にIS03 Android 2.2専用アプリをインストールする必要がある。新しいアプリは http://lismo.jp/is03 からダウンロードできる。

photophoto 「LISMO」と「LISMO WAVE」はIS03専用アプリを再インストールする必要がある

 今回はメジャーアップデートということで、OSがAndroid 2.1から2.2へバージョンアップする。Android 2.2ではFlash Player 10.1の利用やアプリのmicroSD/microSDHCへの保存が可能になるほか、アプリやブラウザの動作速度も向上する。あわせて、下り最大144KbpsのCDMA 1Xのエリアでのパケット通信が可能になり、通話品質を向上させる技術「EVRC-B」にも対応する。

 Flash 10.1に対応したことで、スポーツのリアルタイム速報や動画共有サイトなど、アニメーションを使ったWebサイトも閲覧可能になる。Flashを利用するには、Android マーケットからFlash Playerをインストールする必要がある。4月14日現在、Android マーケットには「Flash Player 10.2」が公開されており、IS03でも問題なくインストール、利用できた。気になる動作速度は、正直なところ劇的に速くなったとは感じなかったが、ピンチイン/アウトは指への追従性が増したと感じた。アップデート前の動作については、こちらの動画記事を参考にしてほしい。


 IS03の内蔵メモリは500Mバイトで、大容量とは言い難い。Android 2.2ではmicroSDにアプリを保存できるので、なるべくmicroSDにアプリを移して本体メモリに余裕を持たせておきたい。ただし、microSDに移動できないアプリや、移動するとウィジェットが使えなくなるアプリもあるので注意したい。筆者が常用しているスケジューラー「ジョルテ」と、付せんアプリ「Sticky」をmicroSDに移動したところ、ウィジェットが表示できなくなった。

photophotophotophoto 現在、Android マーケットには「Flash Player 10.2」が配信されている(写真=左端)。ITmedia +D Mobileに掲載したFlashもスムーズに表示できた(写真=左中)。「設定」→「アプリケーション」→「アプリケーションの管理」から個別にアプリを選び、「microSD」を選ぶと移動する。ただし移動できないアプリもある(写真=右中)。(Android 2.2の新機能ではないが)本体メモリの容量が少なくなると、ステータス画面に「空き容量低下」と通知される(写真=右端)

Google検索以外でも音声入力が可能に

 このほか、細かいところでは以下のとおりに改善されている。

  • 左側だけでなく、右側に傾けた際にも画面が自動回転する。
  • 「ニュースと天気」アプリを搭載。
  • Microsoft Exchangeの連携機能を強化。
  • 数字+アルファベットのパスワードを使ったロック解除が可能に。
  • Android マーケットでアプリの自動/一括アップデートが可能に。
  • Google検索以外の入力画面でも音声入力が可能に。
  • PCメールの文末に、送信者の所属や名前などの署名を自動で入力するよう設定できる。
  • 同じ番号の発着信履歴を上書きせずに表示できる。
  • 発着信履歴の保存件数が20件から100件に増加。
  • 「電源ボタンで通話を終了」を設定すると、電源/ロックボタンを押すだけで通話が終了する。

 音声入力は、これまでのGoogle検索に加え、メールやTwitterなど、他の文字入力画面からも可能になる。「GALAXY S」や「GALAXY Tab」でもおなじみだが、メールを音声入力できるAndroid機種は少ない。「設定」→「言語とキーボード」→「iWnn IME - SH edition」→「音声入力」→「使用する」に設定し、文字入力画面で設定(スパナ)アイコンを押して「音声入力」を選べばよい。GALAXY SやGALAXY Tabにある、音声入力用のアイコンはキーボードには用意されないが、「あA1」の文字種切り替えボタンを下から上にフリックしても音声入力できる。

photophotophoto iWnnの設定で「音声入力」を「使用する」にチェックを入れると、ソフトウェアキーボードから音声入力できる(写真=左)。キーボードのスパナアイコンをタップして「音声入力」を選ぶ(写真=中)か、文字種切り替えボタンをフリックして音声入力する(写真=右)

基本的な使い勝手が向上

 これらのアップデートに加え、シャープ独自の機能向上も図られている。その内容は以下のとおり。

  • 起動中アプリの一括終了が可能に。
  • ステータス画面にWi-FiやBluetooth、自動画面回転などの項目を追加。
  • 「赤外線送受信」アプリを搭載。
  • プロフィールのメールアドレスやチャットアドレスなどを複数行で表示できるようになる。
  • 内蔵の「辞書」アプリに登録した単語テストの解答文を、スクロールして全文表示可能に。
  • これまで1つの項目だった「サウンド&画面設定」が、「サウンド設定」と「画面設定」の2つに分割される。
  • 「設定」やブラウザのブックマークなどの背景色が、黒から白+青のグレデーションに変更される。

 起動中アプリの一覧では、これまでは1つずつしかアプリを終了できなかったが、アップデート後はまとめて終了できる。ステータスパネルにはWi-Fi、Bluetooth、GPS、自動同期、画面の明るさ、マナーモード、ベールビュー、自動画面回転などのアイコンが追加され、ワンタッチでこれらの設定を切り替えられる。赤外線通信は、これまでのアプリでは「受信」しかできなかったが、送信も可能になる。これらの仕様はIS05や「GALAPAGOS 005SH」でもおなじみだ。

photophotophotophoto ホームキーを長押しするか、ホーム画面右下のアイコンをタップすると起動中のアプリ一覧が表れる。ここで「すべて終了」を選ぶと、起動中のアプリが一括終了する(写真=左端、左中)。ステータス画面の上下に設定アイコンが追加された(写真=右中、右端)
photophoto 赤外線の送受信アプリを新たに搭載(写真=左)。設定画面などの背景色が白と青のグラデーションに変更された(写真=右)

 内蔵の壁紙やライブ壁紙、文字フォントは特に変更されていない。また、IS05や005SHは端末単体でスクリーンキャプチャを撮れるが、アップデート後のIS03には残念ながらキャプチャ機能は実装されていない。IS05、「GALAPAGOS 003SH」、005SHで採用しているシャープ独自の「TapFlow UI」も追加されていない。IS03はカメラ撮影時に狙ったアイコンをタップできないことがあったので、カメラだけでもTapFlow UIに変更してほしかった。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.