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» 2011年09月27日 21時28分 UPDATE

写真で解説する「ARROWS Z ISW11F」 (1/3)

CPU、ディスプレイ、カメラ、通信機能、日本向けサービスなど、これ以上ないというほどの機能やサービスを詰め込んだ「ARROWS Z ISW11F」。発表会で展示されたモデルは未完成な部分が多かったが、確認できた範囲で、その見どころをリポートしよう。

[田中聡,ITmedia]

 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS Z ISW11F」(以下、ARROWS Z)は、au向けとしては初めて“F”を型番に持つスマートフォンだ。「ARROWS」は富士通が同社のタブレットやスマートフォンに冠するブランドで、ARROWS Zはドコモ向けに発表された「ARROWS Tab LTE F-01D」と同じARROWSブランドのモデルとなる。製品名の「Z」は「最上の」といった意味を持つ。「初号機でZだと、次はどうなるんだろう」という印象がなくもないが、それほど意欲的なモデルであることがうかがえる。発売は2011年11月下旬以降。「毎月割」適用後の新規価格は3万円台の見込み。

photophoto 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS Z ISW11F」。ボディカラーはストリームブルー、ネオブラック、ファインホワイト、ライブピンクの4色
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ハイスペックなのに「薄くて軽い」

photo デモ機のOSはAndroid 2.3.4だった

 ARROWS ZはデュアルコアCPUにWiMAX、HDサイズの4.3インチ液晶、1310万画素カメラ、防水(IPX5/IPX8等級)、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイなど、auのスマートフォンに求められる機能やサービスを網羅したハイエンドなモデルに仕上がっている。その主な特長を写真とともにチェックした。なお、今回紹介するモデルは開発中の試作機のため、製品版とは外観や仕様が異なる可能性があることをご了承いただきたい。特に、発表会場で展示されていたARROWS Zは、ソフトウェア面で固まっていない部分が多かった。

 サイズと重さはいずれも「検討中」となっているが、現時点で判明しているスペックはサイズが約64(幅)×128(高さ)×10.1(厚さ)、重さが約131グラム。ハイスペックな防水端末というと分厚いイメージが大きいが、ARROWS Zに触れた第一印象は「薄くて軽い」だった。4.3インチ液晶を搭載しているだけあって幅は広くやや手に余るが、防水フルスペック機でこの薄さは特筆に値するだろう。各社の夏モデルではサイズを考慮してワンセグを搭載しないモデルもあったが、ARROWS Zではワンセグもサポートしている。OSはAndroid 2.3.5だが、展示機では古いバージョンのAndroid 2.3.4となっていた。

photophotophoto ARROWS Zの表面(写真=左)と裏面(写真=中)。ボディはフラットで、裏側の角がそぎ落とされている。最初に手にしたときに「薄くて軽い」印象を持った(写真=右)
photo 2列から構成されるステータスパネル。ここからWi-Fi、WiMAX、画面回転などの設定ができる

 プロセッサは「OMAP4」で、CPUには1.2GHzのデュアルコアを採用。ブラウザやゲーム、マルチメディアコンテンツなどの利用時に高いパフォーマンスを発揮する。下り最大40MbpsのWiMAXにより、インターネットサービスは特に快適に利用できるだろう。なお、Wi-Fi、WiMAX、3Gをすべてオンにしている場合はWi-Fi通信が優先される。WiMAXと3Gのみオンにしている場合、WiMAX対応エリアではWiMAX通信となり、WiMAXエリア外になると3G通信(WIN HIGH SPEED対応)に切り替わる。Wi-Fi、WiMAX、3G通信はステータスパネルからそれぞれワンタッチで切り替えられる。Wi-Fi/USBによるテザリングも可能だ。

 ディスプレイの表示能力にもこだわり、従来のフルワイドVGA(480×854ピクセル)やQHD(540×960ピクセル)をしのぐHD(1280×720ピクセル)表示に対応していることも目を引く。フルワイドVGAに比べて約2.25倍に解像度が増し、より緻密な表現が可能になった。YouTubeなどにアップされたHD動画なども、そのままの解像度で視聴できる。

 端子類は上端部に集中しており、Micro USB、Micro HDMI、イヤフォンジャックがある。Micro USBとMicro HDMIは1つのカバーでまとめられている。イヤフォンジャックにもカバーが付いているのは少々煩わしい感もある。「REGZA Phone IS04」は同じく防水対応ながらカバーは付けず、ジャックの奥に蓋を施すことで浸水を防いでいるので、ARROWS Zも同様の仕様にしてほしかった。着信ランプはディスプレイ右上にあり、着信時に光るランプは7色から選べる(Eメール受信時のランプは5色)。

photophoto 左側面には電源キーと音量調節キー、ストラップホールがある(写真=左)。右側面の端にワンセグ用のアンテナが収納されている(写真=右)
photophoto 上端部にMicro USB/Micro HDMI、イヤフォン端子がある(写真=左)。下端部(写真=右)
photophotophoto 左からMENU/ホーム/戻るキー。いずれも物理キーとなっている(写真=左)。裏面にカメラを配置。FeliCaマークと赤外線ポートもこの付近にある(写真=中)。裏面に「ARROWS Z」ロゴがある(写真=右)
photophoto Micro USB/Micro HDMIと、イヤフォン端子にそれぞれカバーが付いている(写真=左)。ホイップ式のアンテナを伸ばしてワンセグを視聴する(写真=右)

 バッテリー容量は1460mAhと標準的。設定した残量までバッテリーが減ると自動で起動する「ecoモード」を備えているので活用したい。ecoモードの内容として、画面の明るさ、バックライト消灯時間、各種通信機能のオン/オフ、ライブ壁紙などを個別に設定できる。別売りだが充電用の卓上ホルダが用意されているのもうれしい。ただ、ドコモの「F-12C」と同じように、ホルダにセットするとホームキーなどが隠れてしまう。

photophotophoto エコモードが起動する際のバッテリー残量を設定できる(写真=左、中)。エコモード起動後に動作する機能を個別に設定可能(写真=右)
photophotophoto リアカバーとバッテリーを外したところ(写真=左)。microSDはバッテリーを外して着脱する(写真=中)。別売りの卓上ホルダ(写真=右)

 ARROWS Zは今回発表された秋冬モデルでは数少ないMicro HDMI端子を備えたモデルであり(HTC EVO 3D ISW12HTはMicro USB経由の変換ケーブルが必要)、HDMI対応のテレビなどに別売りのケーブルを接続すると、写真や動画などを出力できる。説明員によると、ホーム画面やその他のアプリなど、写真や動画以外のコンテンツを出力できるかは未定とのこと。また「著作権保護を考慮して」(同)、端末単体で撮れるスクリーンショット機能は備えていない。

※初出時に「ARROWS Zは今回発表された秋冬モデルでは唯一Micro HDMI端子を備えている」旨の記述がありましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします(9/28 16:45)

photophoto 撮影した写真や動画をHDMI対応テレビなどに出力できる(写真=左)。HDMIアプリが出力解像度を設定できる(写真=右)
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