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» 2012年05月30日 08時33分 UPDATE

ドコモ/au版ARROWSとの違いは?:写真と動画で解説する「ARROWS A 101F」 (1/3)

ソフトバンクでは初めての参入となる富士通が開発したスマートフォンが「ARROWS A 101F」だ。下り最大42MbpsのULTRA SPEEDに対応し、かゆいところに手の届く富士通らしい機能も充実させ、使い勝手とスペックが両立している。

[田中聡,ITmedia]

 NTTドコモとauで人気の「ARROWS」がソフトバンクでも登場した。「ARROWS A(エース) 101F」は、下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」に対応したハイスペックな防水スマートフォン。au向けARROWSと同様に、メーカーは富士通モバイルコミュニケーションズとなる。発売は7月下旬以降を予定している。

photophoto 富士通モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS A 101F」。ボディカラーはマゼンタ、ブラック、シアンの3色

CPU、ディスプレイ、テザリング――ドコモ/au向けARROWSとの違い

 ドコモ向け「ARROWS X F-10D」、au向け「ARROWS Z ISW13F」とあわせて、同時期に3キャリアからARROWSスマホが発売されるが、101FはF-10D/ISW13Fと何が違うのか。まず、CPUがクアッドコアではなくデュアルコアであることが挙げられる。デュアルコアCPU搭載機が増えていることを考えるとインパクトは乏しいが、説明員によると、チューニングのしやすさからクアッドではなくデュアルコアCPUを採用したようだ。実際に101Fを操作してみたが、試作機ながらサクサク感が昨年末に発売した「ARROWS X LTE F-05D」「ARROWS Z ISW11F」よりも増していると感じた(詳細は後述)。チップセットはF-10D/ISW13FのNVIDIAの「Tegra 3」に対し、101FはQualcommのSnapdragon S4「MSM8960」(1.5GHzデュアルコア)を装備。MSM8960は、ドコモのLTE対応スマートフォンにも採用しているSnapdragonの最新製品なので、高い性能が期待される。

 通信サービスは下り最大42MbpsのULTRA SPEED(DC-HSDPA)に対応し、Xiの下り最大37.5Mbps(一部屋内は75Mbps)、WiMAXの下り最大40Mbpsに(数値上は)肩を並べた。ただし「テザリング」には101Fのみ対応していない。ネットワークへの影響を考え、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏はテザリングの導入については「検討中」としている。また、スマートフォン側で現在いる場所が3Gハイスピード対応なのか、ULTRA SPEEDにも対応しているのか、といったことは判断できない。LTEやWiMAXのようにピクトアイコンで表示してくれると便利なのだが……。

 ディスプレイはF-10D/ISW13Fの4.6インチHD液晶に対して、101Fは4.3インチ・QHDサイズの有機EL(NEW AMOLED plus)を搭載している。液晶ではなく有機ELを採用したのは、「映像処理エンジンとあわせて動画などをより美しく見せるため」(説明員)だという。外観はドコモの「REGZA Phone T-02D」とよく似ており、他社のARROWS……というよりはT-02Dの兄弟機と呼んだ方がいいだろう(参考記事)。ちなみに101FはREGZAブランドを冠していないためか、映像処理エンジンに「モバイルレグザエンジン」の名称は使われていない。後述するプライバシーモードやスイッチ式指紋センサーなどのセキュリティ機能、ホームUI、富士通おなじみのヒューマンセントリック機能はT-02Dを含む4機種とも共通だ。

外観の特徴をチェック、漆のケースも

 ボディサイズ/重さは約64(幅)×130(高さ)×9.9(厚さ)ミリ/約138グラムで、サイズはT-02Dと同じ、重さはT-02Dは約139グラムなのでほとんど変わらない。OSはAndroid 4.0だが、富士通端末ではおなじみの、MENU/ホーム/戻る操作ができる物理キーをディスプレイ下に装備している。キー下部が突起しているのでしっかり押し込める。裏面には赤外線ポート、カメラ、FeliCaマーク、指紋センサーがあり、このあたりのパーツの配置もT-02Dと同じだ。裏側の側面は丸みを帯びているので手にフィットしやすいが、四隅の角があまり削がれておらず、持ったときに手に当たるのが少し気になった。端子類は上部に集約されており、イヤフォンジャックとMicro USB端子にはそれぞれカバーが付けられている。防水端末ということもあるのだろうが、イヤフォンジャックカバーは無しにしてほしいところ。「(この点は)ソフトバンクモバイルからもリクエストがあったが難しかった。今後は改善したい」と説明員は話していた。Micro HDMI端子は備えていないが、Micro USB端子にMHL対応アダプターを挿入すればHDMI出力ができる。

photophoto スクエアなボディが特徴。ディスプレイはQHD(540×960ピクセル)表示対応の有機ELを備える
photophoto 上端部と下端部
photo 右側面には特にパーツはない。写真はないが、左側面には電源、音量調節キー、ストラップホールがある

photophotophoto auの「ARROWS Z ISW11F」と比較。デザインが大きく変わっていることが分かる(写真=左)。iPhone 4Sよりも101Fの方が縦が長い(写真=中)。片手でも違和感なく持てる(写真=右)
photophoto 「ARROWS A」のロゴ(写真=左)。起動時には「ARROWS」が表示される(写真=右)
photophoto 下側が突起したMENU/ホーム/戻るキーを装備(写真=左)。四隅の角が手に当たるのが少し気になった(写真=右)
photophotophoto カバー付きのイヤフォンジャックとMicro USB端子(写真=左)。ホイップ式のワンセグ用アンテナ(写真=中)。通知ランプはディスプレイ右上に点滅する(写真=右)
photophoto リアカバーとバッテリーを外したところ(写真=左)。SIMスロットとmicroSDスロット。SIMはmicroSIMが採用されている(写真=右)

 ロック解除に使う指紋センサーはスイッチ式になっており、スリープ時に押すと画面が点灯し、その後センサーに指をスライドさせてロックを解除する。画面をスクロールさせるなど、画面点灯とロック解除以外の用途にセンサーを使うことはできない。また、センサーにはあらかじめ2本以上の指を登録しておく必要がある。

photophoto カメラの下に指紋センサーを装備。写真では親指を使っているが、片手で持ちながら人差し指をスライドさせて認証できる。

 会場で101Fと同様に注目を集めていたのが、漆(うるし)で作られた101F専用カバーだ。職人の手作りによるもので、SoftBank SELECTIONで8月ごろに発売される予定。価格は2万4800円。「五月雨」「市松」「渦」「和紙と石目」といった模様のバリエーションを用意し、カラーは黒と赤の2種類。スマートフォンに漆のカバーは意外な組み合わせとも思われるが、「ARROWSはメイドインジャパンのスマートフォン。漆のことは英語で『Japan』と呼ぶので、日本製のスマートフォンに採用したかった」と説明員は開発の意図を話していた。

photophotophoto 左から「五月雨」「渦」「市松」のケース
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