ドコモの2013年春モデルとして登場したソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Tablet Z SO-03E」は、10インチクラスのディスプレイを搭載するモデルとしては世界最薄(2013年1月21日現在)で、防水・防塵性能も備えたタブレットだ。厚さは約6.9ミリで、同時に発表されたスマートフォンの「Xperia Z SO-02E」よりも薄く、重さは約495グラムは、日本で発売されている同クラスのタブレットとしては最軽量。非常に薄型軽量でありながら、6000mAhの大容量バッテリーを搭載し、別売りのケーブルを使うとXperia Zに充電することもできる。発売は3月中旬を予定している。
Xperia Tablet ZはスマートフォンのXperia Zと一緒に使うことも想定して開発されており、テイストに統一感がある。ソニー製のタブレットに、同じXperiaブランドの「Xperia Tablet S」があるが、その紙を折り返したようなデザインから大きく変わり、Xperia Tablet Zは全面がフラットで薄い板のようなミニマルなデザインを採用した。背面は強化グラスファイバーを採用しており、厚紙のようなさらっとした触感がユニーク。また、卓上ホルダも端末のデザインにマッチするように、すっきりと直線的で高品位なデザインに仕上げられている。
フルHD表示に対応した10.1インチワイドUXGA(1920×1200ピクセル)のディスプレイには、センサー層とカバーガラスが一体化させた「Direct Touch」を採用。光の反射層が少なくなったので屋外でも見やすくなり、タッチの精度も向上。ディスプレイの薄型化にも貢献している。映像を鮮やかに表示する高画質技術「モバイルブラビアエンジン2」も搭載する。
カメラはソニー製の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」をXperia Tabletでは初めて採用。メインカメラは810万画素とタブレットとしては高画素で、暗い場所や逆光下でも自動でシーンを認識し、モードを自動調整する「プレミアムおまかせオート」も搭載した。スマートフォン並みの充実したカメラ機能で、簡単にきれいな写真を撮影できる。
サウンドにもこだわり、ソニー独自のバーチャルサラウンド技術「S-Force フロントサラウンド 3D」も搭載。内蔵スピーカーで音の動きや広がりを体感でき、映像や音楽をより臨場感豊かに楽しめる。
NFCに対応し、本体をNFC対応機器にかざすだけで、写真をワイヤレスで転送して大画面で見たり、音楽を大きなスピーカーからストリーミング再生したりできる「ワンタッチ機能」を利用できる。また、NFC対応のXperiaスマートフォンなどをXperia Tablet Zにかざして、URLや写真などを簡単に共有できる「Android Beam」にも対応する。
Xperiaシリーズでおなじみのスモールアプリも搭載。ほかのアプリを利用している最中に、計算機やノートアプリなどを起動でき、小さなウインドウで重ねて表示できる。
Xiの最大速度は下り100Mbps、上り37.5Mbps。800MHz帯のLTEにも対応している。Android OS 4.1、1.5GHzのクアッドコアプロセッサー(APQ8064)、32GバイトのROM、2GバイトのRAMを搭載する。「NOTTV」の番組を楽しめるモバキャスに対応するほか、ワンセグ、IPX5/7相当の防水性能とIP5X相当の防塵性能も備える。なお、赤外線通信には対応しないが、赤外線リモコン機能を利用することは可能。Xperia Tablet Sでも搭載されたリモコンアプリを内蔵している。
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