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» 2013年02月19日 18時19分 UPDATE

テレビ×スマホの新しい提案――KDDI、「Smart TV Stick」と「Remote TV」を発売 (1/2)

KDDIが、スマホのコンテンツをテレビで楽しめる「Smart TV Stick」と、テレビのコンテンツをスマホで楽しめる「Remote TV」を2月23日に発売する。これらの2モデルは、どのような狙いで開発されたのだろうか。

[田中聡,ITmedia]

 KDDIが、スティックタイプのSTB(セットトップボックス)「Smart TV Stick」と、Blu-ray Discレコーダーで受信・録画したテレビ番組をスマートフォンやタブレットで視聴できる「Remote TV」を2月23日に発売する。2製品とも全国のauショップ、PiPit、au取扱店、auオンラインショップで購入できる。価格はSmart TV Stickが9800円、Remote TVが1万9800円。同社は2月19日に記者会見を開き、商品統括本部 サービス企画本部 本部長の小林昌宏氏と、商品統括本部 サービス企画本部 マルチアクセス&サービス企画部 ホームネットサービスG グループリーダーの庵原武彦氏が詳細を説明した。

photophoto KDDIの小林氏(写真=左)と庵原氏(写真=右)

Android 4.0搭載のスティック型端末「Smart TV Stick」

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 Smart TV Stickは、同梱のHDMIケーブルでHDMI対応テレビと接続し、Wi-Fi経由でauスマートフォンやタブレットのコンテンツをテレビで楽しむためのもの。Smart TV StickはAndroid 4.0を搭載しており、接続したテレビでスマホやタブレットのようにインターネットを楽しんだり、Google Playからさまざまなアプリをダウンロードしたりできる。au独自の「うたパス」「LISMO WAVE」などにも対応し、3月からは「ビデオパス」もテレビで視聴可能になる予定。ビデオパスの解像度は最大720×1280ピクセルで、フレームレートは30/秒。2月19日時点で、auスマートパをスで約100、Google Playで約500のコンテンツを利用できる。

 スティック本体のサイズは約31(幅)×14(高さ)×105(厚さ)ミリ、重さは約45グラム。メモリはROMが4Gバイト、RAMが1Gバイト。CPUはTexas Instruments製の「OMAP4430」。microSD/microSDHC対応スロットも備える。

photophotophoto 「Smart TV Stick」。リモコンが同梱し、HDMI端子とmicroSDスロットを備える

 Smart TV Stickと連携できる機種(後述するConnect Playアプリの動作保証が確認されている機種)は、スマートフォンが「G'zOne TYPE-L CAL21」「VEGA PTL21」「Xperia VL SOL21」「Optimus G LGL21」「GALAXY S III Progre SCL21」「AQUOS PHONE SERIE SHL21」「DIGNO S KYL21」「ARROWS Z ISW13F」「AQUOS PHONE SL IS15SH」「URBANO PROGRESSO」「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」「AQUOS PHONE CL IS17SH」「MOTOROLA RAZRTM IS12M」「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」「Optimus X IS11LG」「HTC EVO 3D ISW12HT」「Xperia acro HD IS12S」「ARROWS Z ISW11F」「HTC J ISW13HT」、タブレットが「AQUOS PAD SHT21」(いずれも2月23日時点)。iOS端末への対応についても検討中とのこと。

 Smart TV Stickでは、「au ID」を用いることでマルチデバイスでのコンテンツ利用が可能になる。au IDを軸にしたサービスは「スマートパスポート構想」に含まれ、かねてからKDDIが推進している「3M戦略」(マルチネットワーク、マルチデバイス、マルチユース)の一環でもある。小林氏は「これまでauスマートパス、ビデオパス、うたパスという3つの定額コンテンツを提供してきたが、それらをもっと自由に楽しんでいただくために今回の商品を考えた」と意図を説明する。

 KDDIはCATVユーザー向けに「Smart TV Box」も提供している。Smart TV Boxとの大きな違いはチューナーの有無。Smart TV Stickはテレビチューナーを内蔵しておらず、「ポケットに入るような小さな形」(小林氏)を実現している。インターネット対応のテレビも増えつつあるが、設定にハードルの高さを感じてためらっている人に、手軽にテレビでネットを楽しんでもらいたいという狙いもある。また、Smart TV Stickは持ち出し可能なサイズなので、例えば出張や旅行でホテルに泊まる際、部屋にWi-Fi環境とHDMI対応テレビがあれば、Smart TV Stickを利用できる。Smart TV Boxの利用にはケーブルテレビの契約が前提となるが、Smart TV Stickにそのような制約がない点も違いの1つだ。

photophoto KDDIが提唱している3M戦略(写真=左)。KDDIが提供している3つの定額サービス(写真=右)
photophoto スマートパスポート構想がテレビにも進出する(写真=左)。Smart TV Stickの狙い(写真=右)
photophoto auスマートパスのコンテンツもテレビに映して楽しめる(写真=左)。スマホで見ていたビデオパスの続きをテレビでも視聴できる(写真=右)
photophoto スマホで文字を打って、テレビの画面でGoogle検索ができる

 Smart TV Stickをテレビに接続して、専用チュートリアルに従って初期設定をすると、Wi-Fi接続を含めた設定を簡単に行える。接続が完了すると、テレビにはオリジナルのホーム画面が表示される。Smart TV BoxのUI(ユーザーインタフェース)とも違うもので、スマートフォンやタブレットに近いものを意識したという。画面下部には固定の「ドックライン」として、auスマートパス、うたパス、プレイ、ブラウザ、設定などのショートカットが並ぶ。ビデオパス、niconico、YouTubeなどのオススメ動画を視聴できるウィジェット、天気予報のウィジェットなども用意される。ホームは全5ページを切り替えながら利用できる。このホーム画面をはじめとするテレビの操作は、同梱のリモコンのほか、auスマートフォンとタブレット向けのリモコンアプリ「Connect Play」から行う。Google検索をしたい場合は、スマホで文字を入力して(音声入力もOK)テレビ画面のブラウザで検索したりもできる。同梱のリモコンはSmart TV StickとBluetooth接続、アプリはWi-Fi接続しての操作となる。

 Smart TV StickのHDMI端子の形状をオス型にするかメス型にするかは「非常に悩んだ」と庵原氏。「オス型(のHDMI端子)でテレビの設置場所が固定している場合、Wi-Fi通信できない場合もある。設置場所をある程度柔軟に変えられるようメス型を採用した」そうだ。同梱の専用ホルダを使い、Smart TV Stick本体をテレビに固定することもできる。

photophoto Smart TV Stick専用のホーム画面を用意(写真=左)。auやAndroidでおなじみのコンテンツを楽しめる(写真=右)
photophoto チュートリアルに従って初期設定を行えるほか、リモートサポートも用意した(写真=左)。ホルダを使ってテレビの裏側にSmart TV Stickを設置できる(写真=右)
photophoto Smart TV Stickのスペックと概要
photophoto Smart TV Stickのホーム画面とリモコン。リモコンはジャイロセンサーによるポインティング操作と、十字キーによるカーソル移動が可能
photophotophoto 「Connect Play」アプリを使ってスマホやタブレットからもテレビを操作できる
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