デザイン/カメラ/通信を再設計――世界最薄LTEスマートフォン「Ascend P7」の全容(3/3 ページ)

» 2014年05月09日 23時26分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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150MbpsのLTEに対応、バッテリー残量10%でも1日使える

 コネクティビティ(通信機能)については、Huaweiのグローバル Go-Toマーケット部門ディレクターのクレメント・ウォン氏が「LTE対応」「バッテリー駆動時間」「コネクティビティのエコシステム」を説明した。チップセットは、LTE Category4/下り最大150Mbpsに対応したHiSilicon製の「HiSilicon Kirin 910T」を採用。CPUは1.8GHzのクアッドコアを実現する。LTEは最大で11バンドに対応し、FDDのみならずTDDもサポートする。LTE/3G/2Gの切り替えはわずか1秒で行えるという。

photophoto コネクティビティについて説明するクレメント・ウォン氏(写真=左)。3つの強化ポイント(写真=右)
photophoto HiSiliconの910TをSoC(システム・オン・チップ)に採用(写真=左)。FDD-LTE、TDD-LTEの11バンドに対応する(写真=右)

 本体の厚さがわずか6.5ミリのAscend P7は、金属フレームを採用したともあり、新しくL字型の小型アンテナを開発し、本体の下部に設置した。本体上部のアンテナと合わせたデュアルアンテナで電波感度を引き上げている。Ascend P7にはデュアルSIMモデルも用意されるが、SIMカードを2枚分のスペースを確保するのは難しい。そこで側面にある1つのSIMカードスロットはmicroSIM用、もう1つのスロットはmicroSDとnanoSIMの共用とすることで、2枚のSIMカードを同時に使えるようになった。

photophoto 新設計の下部アンテナと上部アンテナのデュアルアンテナで感度を向上(写真=左)。デュアルSIMモデルはmicroSDとnanoSIMのトレイが共用となる(写真=右)

 バッテリーは2500mAhと容量が大きく、10%以下の残量でも1日待ち受け可能になるという超省電力モードも搭載。本体内部の基板はナノコーティングされており、万が一水がかかった場合でも本体の動作には影響がないという。Android 4.4.2に最新の自社開発UIであるEMUI(エモーションUI)2.3を搭載し、650以上もの機能が拡張されているとのこと。例えばメモリ管理などが行えるアプリは多数あるが、Ascend P7向けの「Phone Manager」は、同端末に特化したネイティブなアプリなので、より最適な管理ができるそうだ。

※初出時にOSのバージョンを「Android 4.2.2」としていましたが、正しくは「Android 4.4.2」です。おわびして訂正いたします(5/13 20:46)。

photophoto 10%以下のバッテリー残量でも1日の待ち受けが可能(写真=左)。ナノコーティングで水しぶきがかかっても問題ない(写真=右)
photophoto 最新のEMUIで機能が大幅に拡張されている(写真=左)。パワーマネージャーは細かい設定や管理が可能(写真=右)

 発表会の後には実機を操作できるタッチ&トライコーナーも設けられていた。ファームウェアはまだ製品版の前の段階ということで一部利用できない機能もあったが、EMUIの最新版やナチュラルカラーを採用したアイコンの見栄えなどを確認できた。

photophoto Ascend P7のデザインは、前モデルのP6を一回り大きくした印象だ(写真=左)。ダブルカーブデザインの本体下側。手に当たる部分が丸みを帯びており、ハンドリングしやすい(写真=右)
photophoto LTEスマートフォンでは最薄の6.5ミリ。SIMスロットとmicroSDスロットが並ぶ。デュアルSIMモデルはmicroSDスロットがnanoSIMスロットにもなる(写真=左)。テクスチャーを施した背面。Corning Gorilla Glass 3により、指紋もつきにくくなった(写真=右)
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