ソニーXperiaがSo-netと組んで格安スマホ市場に参入 ━━日本通信「VAIOスマホ」とのガチンコ勝負で勝つのはどっち?石川温のスマホ業界新聞

» 2015年02月06日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 1月30日、KDDIの決算会見を取材している最中に、ソニーモバイルコミュニケーションズから「So-netのLTE通信とXperiaを組み合わせた新サービスの提供を開始」というリリースが配信されてきた。So-netがMVNOとして提供しているLTEサービスと、Xperiaを組み合わせて販売するというものだった。

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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2015年1月31日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


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 今週、一部報道で「イオンがXperiaの取り扱いを開始する」という報道があり、イオンとソニーモバイルが否定するという流れになっていたが、おそらく、近いうちにSo-netとXperiaを組み合わせた商材をイオンが取り扱うようになるのだろう。ちょっと首をかしげたくなるのが、新しくソニーモバイルの社長に就任した十時裕樹氏のコメントを振りかえっても、あまりMVNO市場に関する積極的な発言は聞いたことがない。それがいきなりMVNO市場にXperiaを投入するとあっては、いささか唐突な展開になっているな、という印象が強いのだ。

 ここで気になるのが日本通信とVAIOによる「VAIOスマホ」の投入だ。本来は1月中に発売すると言われていたが、1月30日の日本通信による決算会見では「12月4日に発売する予定だった。結果として2月に発売がずれ込んだ」(福田尚久副社長)として、VAIOスマホのパッケージのみを公開するに留まった。いずれにしても、この春には、MVNO市場において「Xperia vs.VAIO」の戦いが見られることになりそうだ。

 とはいえ、格安スマホを欲しがる層が、VAIOスマホをどれだけ欲するかというのはかなり不透明と言わざるを得ない。確かに「VAIO」はパソコンとしてはトップブランドであるが、スマホとしては初参入になる新参者だ。もちろん、VAIO自身が製造しているわけではなく、台湾のODMメーカーに発注しているのだろう。その点、製造面では問題がないかも知れないが、品質管理などではVAIOがどこまで関与するのかは気になるところでもある。

 ソニー・Xperiaは仮にNTTドコモ向けのような端末をベースにしているのであれば、防水やワンセグ、おサイフケータイにも対応してくることが予想され、日本のユーザーには優しい作りになっているはずだ。イオンに購入しに来るようなユーザーであっても「安心できる日本ブランド」ということで、買いやすいのは間違いない。

 今年は、NTTドコモが「ツートップ戦略」を掲げて2年を迎えるタイミングでもある。夏以降は「ツートップのうちのXpeira」を購入したユーザーが機種変更できるタイミングでもあることから、そのユーザーを狙い撃ちにした施策がNTTドコモだけでなく他キャリアでも展開されると見られている。そうしたユーザーが買いやすい格安スマホはどれかといえば、同じXperiaブランドになってもおかしくない。Xperiaブランドが有利な中、どれだけパソコンメーカーのVAIOが戦っていけるのか、かなり面白い展開になりそうだ。

© DWANGO Co., Ltd.

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