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» 2016年01月22日 10時00分 UPDATE

石川温のスマホ業界新聞:auショップ元店員が、女性客のメールを転送して盗み見て逮捕――客とショップ店員との信頼関係を揺るがす、許しがたい行為

auショップの元店員が、女性客のメールを盗み見た容疑で逮捕された。たった1人の行動が、ショップ店員に対する信頼を揺るがしている。

[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 auショップの元店員が、女性客のメールを転送できるように設定し、自分のスマホで受信していたとして、警視庁に逮捕された。

 事件の詳細については、警察発表資料、KDDIやメディア関係者に取材してまとめた記事を公開しているので、そちらを参照して欲しい(http://bylines.news.yahoo.co.jp/ishikawatsutsumu/20160115-00053427/)。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2016年1月16日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円)の申し込みはこちらから。


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 今回の事件は本当に残念でならない。ショップといえば、契約時には運転免許証などの身分証明書を提示するし、顧客管理システムには様々な個人情報データが詰まっているはずだ(店員がアクセスできなくても不安はつきない)。もちろん、普段、使用しているスマホを預けることもある。ショップ店員には全幅の信頼をおいて、接客してもらっているだけに、今回の事件で、真面目に働いている全国の店員さんに疑惑の目が向けられてしまうことはつらいと言わざるを得ない。

 客は、番号札を受け取ったら、呼ばれた窓口に強制的に向かわなくてはいけない。「ちょっと信用できそうもない青年っぽいから別の窓口がいい」「あの子、可愛くて清楚で真面目そうだから、となりの窓口がいい」というわけにはなかなかいかないはずだ。

 これまで、有名人の個人情報が狙われたという話は聞いたが、「性欲を満たすために」(容疑者談)、一般女性のスマホが狙われるとなると、誰もが被害者になる可能性が出て来てしまったというわけだ。

 メールが転送され、中味が見られてしまったということは、友人のアドレスや写真、週末の約束なども、容疑者に見られていたのではないか。ひょっとすると、容疑者は、メールの中味を読み、被害者が週末にデートの待ち合わせをしている場所と時間を特定し、遠くから眺めていた可能性だって否定できない。

 ケータイのメールを転送、受信することで、女性のプライベートが丸裸になってしまうとなると、本当に恐ろしい犯罪だ。

 たった一人の性欲を満たすためだけの犯罪によって、ショップ店員への信頼が揺らいでしまうのは不憫でならない。

 個人的には、最近はショップが混雑していることもあり、機種変更などは極力、オンラインショップを利用するようにしている。しかし、先日、請求書を見ると、auのiPhoneで「Apple Care +」が二重請求されていることに気がついた。慌てて、お客様センターに電話したところ「昨年9月にiPhone6からiPhone 6sに機種変更した際に、前の機種のApple Care +が解約されずに、継続契約されていた」とのことだった。そのため、すでに使っていないiPhone6のApple Care +も半年近く支払い続けてしまっていたようなのだ。

 しかも、iPhone 6s購入時はApple Care +を自分で辞めること、といった案内は特に出てきていないし、そもそもauではApple Care +をオンラインで解約できず、ショップに行って解約手続きをしなくてはいけない仕様となっていたのだ。

 オンラインで機種変更を完結できるかと思いきや、オプションの解約のために店頭に行かなくてはならないという本末転倒な仕様であった。

 そのことに気がつき、仕方なく、仕事の合間にauショップに駆け込んだ。販売代理店のショップ店員に、オンラインショップのクレームをつけるのは、本筋ではないのだが、事情を説明したところ「確かに、オンラインでの機種変更時だけでも、前機種のApple Care +を解約できるのが望ましいと思います。こちらからも、意見を上げておきますが、それ以上のことは、こちらからはどうすることもできません」ととても親切な対応をしてくれた。

 聞けば、ショップ店頭であれば、店員さんの手続き上、前の機種のApple Care +が残るというのはあり得ないのだが、やはりオンラインショップの仕様なのか、こうしたトラブルが起きてしまうようだった。

 全国のショップ店員さんは真面目で、しっかりとした対応をしてくれる人がほとんどだ。オンラインショップでは一律的に対応するようなことでも、店員さんであれば柔軟に対応してくれし、やはり最終的に頼りになるのは「人」であることは間違いない。

 今回の事件で、最も悲しい思いをしているのは、今日も窓口で接客をしているショップ店員さんたちなのではないだろうか。

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