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» 2009年03月13日 11時00分 UPDATE

まずは分解から:人気Netbookは進化したか?――「Aspire one D150」の気になる中身 (1/2)

画面サイズを8.9型から10.1型に大きくした日本エイサーのNetbook「Aspire one D150」は、内部構造にも大きな変化が見られる。まずは、その中身をのぞいてみた。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]

大画面化してデザインも変更した新型Aspire one

tm_0903ao01.jpg 「Aspire one D150」

 エイサーの「Aspire one」は、ASUSの「Eee PC」とともに国内外の低価格ミニノートPC市場で高い人気を誇るNetbookブランドだ。2009年2月20日に国内での販売が開始された新モデル「Aspire one D150」は、従来のAspire oneと比較して、液晶ディスプレイのサイズを8.9型から10.1型に大型化したうえで、ボディのデザインを一新。新たにBluetooth 2.0+EDRも装備した。

 カラーバリエーションはシーシェルホワイト、ダイヤモンドブラック、サファイアブルー、ルビーレッドの4色があり、家電量販店での実売価格はいずれも5万円前後だ。さらにプラス1万円でOffice Personal 2007を搭載したモデルも用意している。今回はシーシェルホワイトのOffice非搭載モデル「AOD150-Bw73」を入手したので、分解して内部構造をチェックした。

 Aspire one D150の関連記事や、そのほかの低価格ミニノートPCの分解記事は以下の囲みを参照してほしい。



本体は大型化したが重量増はわずか

 分解に入る前に、まずは製品の概要をざっと確認しておこう。基本スペックは、CPUがAtom N270(1.6GHz)、チップセットがintel 945GSE Express、メインメモリが1Gバイト、HDDが160Gバイト、10.1型ワイド液晶ディスプレイ(光沢仕様)の画面解像度が1024×600ドットと、Netbookではおなじみの構成だ。

 ネットワーク機能は先に挙げたBluetooth 2.0+EDRのほか、100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11b/gの無線LANを標準搭載。そのほか、30万画素のWebカメラ、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPro/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロット、3基のUSB 2.0ポート、アナログRGB出力、音声入出力を備えている。

tm_0903ao18.jpgtm_0903ao19.jpg 前面にワイヤレス通信のスイッチを用意(写真=左)。背面のリチウムイオンバッテリーパック(3セル)は容量が11.1ボルト 2200mAhで、Aspire one従来モデルのバッテリーパックを装着して利用することもできる(写真=右)

tm_0903ao20.jpgtm_0903ao21.jpg 左側面にアナログRGB出力、有線LAN、1基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイク、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPro/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロットが並ぶ(写真=左)。右側面には2基のUSB 2.0、ACアダプタ接続用のDC入力、盗難防止ロック用ホールを配置している(写真=右)

 本体サイズは260(幅)×185(奥行き)×33.4(高さ)ミリ、重量は約1.18キロで、画面の大型化にともないボディは一回り大きくなったが、重量は約0.12キロの増加に抑えられた。公称のバッテリー駆動時間は従来機と同様、約3時間をうたう。

メモリやHDDへのアクセスは容易に

 従来のAspire oneは、ほぼ全分解しないとメモリやHDDにアクセスできず、メモリ増設やHDD換装の難度が高かった。これに対し、Aspire one D150はネジで固定された底面のカバーを開けるだけで、メモリモジュール、HDD、無線LANモジュールにアクセスすることができる。これは大きな違いだ。

 また、従来のAspire oneは1Gバイトのメインメモリを512Mバイトオンボード+512Mバイトモジュールで構成していたが、Aspire one D150ではオンボードメモリがなくなり、1Gバイトモジュールのみを搭載する。ちなみにメーカー公称のメモリ最大容量は1Gバイトで増設不可とされているが、手元にあった2GバイトのPC2-5300対応メモリモジュールを装着したところ、問題なく認識した。

 底面からアクセスできる1基のPC2-5300対応SO-DIMMスロットと2.5インチ/9.5ミリ厚のSerial ATA HDDベイ、無線LANモジュールが装着されたMini PCI Expressスロットを除けば、ボディ内部に拡張スロットなどは一切ない。そのため、実際の利用でユーザーが分解して内部に手を加えるケースは少ないだろうが、分解の作業自体は比較的容易だ。

 まずはツメで固定されたキーボードユニットを取り外し、その下にあるネジ5本とボディ底面のネジ9本を外すことで、トップカバーが開く。後はマザーボード上のネジ3本と、液晶ディスプレイヒンジ部のネジを外せば、マザーボードが分離できる。液晶ディスプレイやキーボード、タッチパッドなどを接続する小さなケーブル類を取り外す際、破損しないように注意が必要だ。

注意

製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは編集部が使用した製品のものであり、すべての個体にあてはまるものではありません。



tm_0903ao02.jpgtm_0903ao03.jpgtm_0903ao04.jpg 分解前には背面のバッテリーパックを外しておく(写真=左)。キーボードユニットはネジで固定されておらず、F8キーの上部にあるツメを押し込むことで取り外せる(写真=中央)。キーボードユニットは、8.9型ワイド液晶搭載の従来機より全体的なキーレイアウトに余裕がある(写真=右)

tm_0903ao05.jpgtm_0903ao06.jpgtm_0903ao07.jpg ネジで固定された底面のカバーを開くだけで、PC2-5300対応SO-DIMMスロットと2.5インチ/9.5ミリ厚のSerial ATA HDDベイ、無線LANモジュールが装着されたMini PCI Expressスロットにアクセスできる(写真=左)。容量160GバイトのHDDは9.5ミリ厚/5400rpmのSerial ATAドライブ(日立GST製HTS543216L9A300)を採用、1GバイトのSO-DIMMモジュールはSamsung製だった(写真=中央)。Atheros製(AR5007EG)のIEEE802.11b/gに準拠した無線LANモジュールは従来モデルと同様だ(写真=右)

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