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» 2009年07月16日 11時55分 UPDATE

低価格スリムノートPC第2章:デュアルコア化した新型「HP Pavilion Notebook PC dv2」の性能は? (1/2)

日本HPの低価格スリムノートPCがモデルチェンジを果たし、全モデルでデュアルコアCPUと外部グラフィックスを搭載した。新モデルの性能をチェックしよう。

[田中宏昌,ITmedia]

新モデルはデュアルコアCPUにバージョンアップ

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が7月16日に発表した「HP Pavilion Notebook PC dv2 秋モデル」は、一般的なノートPCとAtomベースのNetbookの間を埋める製品として投入されたスリムノートPCの第2弾となる製品だ。日本では4月に上位スペックの直販モデル、5月に下位スペックの店頭モデルが相次いで投入されたが、いずれもシングルコアCPUを搭載していた。それに対し今回発売された秋モデルは、直販/店頭モデルともデュアルコアCPUを採用し、基本性能を底上げしているのが特徴だ。

 ここでは、新モデルのパフォーマンスに注目して各種ベンチマークテストを実施した。細かな使い勝手や機能については下の関連記事を参照してほしい。

ht_0907dv01.jpght_0907dv02.jpg ZEN-design“kirameki”(きらめき)を採用した直販モデル(写真=左)と、ZEN-design“asagiri”(あさぎり)を採用した店頭モデル(写真=右)


直販モデルと店頭モデルの格差が大きく縮まる

ht_0907dv03.jpg GPU-Z 0.3.4の画面。両モデルともATI Mobility Radeon HD 3410のGPUを搭載したのが見どころだ

 秋モデルの主なスペックを下記の表にまとめた。新モデルでは店頭モデルの強化が著しく、OSもWindows Vista Home Premium(SP1)に統一され、直販と店頭モデルでの差は大きく縮まっているといえる。

 採用されるCPUは、ともに1.6GHz駆動のTurion Neo X2/Athlon Neo X2だが、直販モデルは2次キャッシュが1Mバイト(512Kバイト×2)のL625、店頭モデルは2次キャッシュが512Kバイト(256Kバイト×2)のL335となる。メモリはPC2-5300対応の2Gバイトのままで、1基のメモリスロットで最大容量は4Gバイトである点も変わらない。2.5インチのHDDは直販モデルが320Gバイトのままだが、店頭モデルは160Gバイトから250Gバイトに増量した。なお、チップセットはAMD M690Gだ。

 夏モデルで大きな性能差となっていたグラフィックス機能は、ともにATI Mobility Radeon HD 3410(グラフィックスメモリは512Mバイト)を搭載することで違いはなくなった。液晶ディスプレイは1280×800ドット表示に対応した12.1型ワイドで、光沢仕様なのも従来モデルを引き継ぐ。ただし、直販モデルに付属していたUSB外付けのDVDスーパーマルチドライブは省略された。

ht_0907dv04.jpght_0907dv05.jpght_0907dv06.jpg 直販モデルのCPU-Z 1.51画面。512Kバイト×2の2次キャッシュを備えたTurion Neo X2 L625を搭載する

ht_0907dv07.jpght_0907dv08.jpght_0907dv09.jpg こちらは店頭モデルのCPU-Z画面で、2次キャッシュ容量が256Kバイト×2のAthlon Neo X2 L335を採用する

ht_0907dv10.jpght_0907dv11.jpght_0907dv00.jpg 液晶ディスプレイは光沢仕様の12.1型ワイドで、明るさは11段階に切り替えられる(写真=左)。Catalyst Control Centerの画面で確認すると、両モデルともコアクロックは450MHz、メモリクロックは500MHzで動作していた(写真=中央)。液晶ディスプレイは約130度まで開く(写真=右)

 インタフェースは両モデル共通となり、3基のUSB 2.0に100BASE-TX対応の有線LAN、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード/MMC対応のメモリカードスロット、ヘッドフォン、マイク、アナログRGB出力に加え、HDMI(1.3b)端子が用意される。夏モデルでは店頭モデルでHDMI端子が省かれていたが、GPUの追加に合わせてHDMI端子も実装された。無線LANは直販モデルがIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)とBluetooth 2.0+EDR、店頭モデルはIEEE802.11b/gでBluetoothは非搭載のままだ。

 主要キーで17.5ミリピッチを確保したキーボードは、「\」キーや「1/ぬ」キーがやや小さくなっている点を除けば16ミリ×16ミリの正方キーになっており、スペースバーも62ミリと長めだ。アルプス電気製のドライバが導入された金属調のタッチパッドも前モデルと変わりなく、指の滑りがいまひとつで光沢仕様ゆえ指紋が目立ちやすいのはいただけない。

 ちなみに、ボディサイズや約1.7キロの重量、6セルバッテリー(10.8ボルト 55ワットアワー)といったスペックは夏モデルを継承しているが、バッテリー駆動時間は直販モデルが公称値で約3時間15分から約3時間36分に、店頭モデルが約3時間30分から3時間32分に微増している。

ht_0907dv12.jpg 直販モデルのキーボード。パームレストにZEN-design“kirameki”(きらめき)がプリントされる
ht_0907dv13.jpg ZEN-design“asagiri”(あさぎり)の模様がプリントされた店頭モデル
ht_0907dv14.jpg アルプス電気製のドライバが導入されている。タッチパッドのオン/オフボタンも備える

ht_0907dv15.jpght_0907dv16.jpg 前面右側に状態表示ランプがあり、下部にALTEC LANSING製のステレオスピーカーを内蔵する(写真=左)。背面はバッテリーが占め、4ミリほどバッテリーが出っ張る(写真=右)

ht_0907dv17.jpght_0907dv18.jpg 左側面に有線LAN、アナログRGB、HDMI、2基のUSB 2.0、排気口がある(写真=左)。右側面は電源スイッチ、無線LANスイッチ、USB 2.0×1、マイク、ヘッドフォン、メモリカードスロットが並び、SDメモリーカード挿入時はカードが1ミリほど出っ張る(写真=右)

HP Pavilion Notebook PC dv2 秋モデルの主なスペック
モデル HP Directplus直販モデル 量販店向けモデル
カラーリング kirameki(黒) asagiri(白)
CPU Turion Neo X2 L625(1.6GHz) Athlon Neo X2 L335(1.6GHz)
チップセット AMD M690G
メモリ 2GバイトPC2-5300(2GバイトDIMM×1/最大4Gバイト)
HDD(2.5インチ) 320Gバイト(5400rpm) 250GB(5400rpm)
光学ドライブ −(オプション)
グラフィックス ATI Mobility Radeon HD 3410
ディスプレイ 12.1型ワイドWXGA
解像度 1280×800ドット
HDMI端子
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠) IEEE802.11b/g
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
バッテリー 6セル(10.8ボルト 55ワットアワー)
バッテリー駆動期間 約3.6時間 約3.53時間
ボディサイズ 293(幅)×242(奥行き)×24〜33.5(厚さ)ミリ
重量(バッテリー込み) 約1.7キロ
プリインストールOS Windows Vista Home Premium(SP1)
価格 7万9800円(HP Directplus価格) 7万円前後

 次のページでは、直販/店頭の両モデルでベンチマークテストを行い、従来モデルからどの程度パフォーマンスやバッテリー駆動時間が向上したのかをチェックする。

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