純度を高めたさらなる進化――iPad 2は“ライフスタイルに浸透”する(1/3 ページ)

» 2011年04月27日 21時35分 公開
[神尾寿,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 初代iPadの登場が、革新的な出来事であったことは異論の余地がないだろう。

 誰もが気軽にアプリやさまざまなコンテンツを楽しみ、簡単にインターネットの先進的なサービスを利用する。21世紀のライフスタイルを革新すべく登場したAppleのiPadは、その狙いどおり、約1年をかけて“コンピューターとネットの世界”を大きく変えた。それはiPadが全世界で約1900万台も売れて、家庭内はもちろん、職場でのビジネス利用から学校・病院まで、多様な場所で、その可能性が見いだされたことからも分かるはずだ。iPadは単なるIT機器の枠を超えて、世界の風景を変えたのだ。

Photo 「iPad 2」はこの1年でどのような進化を遂げたのか

 あれから約1年。

 iPadの後継機種である「iPad 2」が登場した。すでに北米はじめ世界26カ国で販売が始まっている。日本は震災後の混乱への配慮などもあり、当初3月25日に予定されていた販売が延期されていたが、新たに販売開始される13ヵ国の1つとして上陸する。

 今回、筆者はこのiPad 2の日本販売モデル(Wi-Fi + 3G版)をいち早く試す機会を得た。iPad 2は先代に比べて、どれだけ進化したのか。また、私たちの生活をどのように豊かにしてくれるのか。それを見ていきたい。

美しさと実用性の両立 洗練されたデザイン

 既報のとおり、iPad 2は先代に比べて大幅なダウサイジングに成功している。iPadに比べて33%スリムになり、重量もWi-Fi版が601グラム、Wi-Fi+3G版が613グラムと軽くなった。先代iPadも日常的に持ち歩けるものだったが、iPad 2ではよりコンパクトになり、今まで以上に気軽に携行できるようになった。

 デザインも進化した。

 アルミニウム製のユニボディ構造をとることは、初代MacBook Air以降のAppleの十八番だが、その加工精度はiPad 2でさらに進化している。特に背面パネルのなめらかさは特筆すべきものがある。側面のエッジがなくなったことで手のひらの中にすっと収まるようになり、それが薄さと合わせて、実際の数値以上に「持ちやすくて軽い」と感じるようになっている。手に触れた時の満足感の高さ、“しっくりくる”感触は、他のタブレット端末では得られないものだろう。

PhotoPhotoPhoto 背面パネルのなめらかさは特筆すべきものがある。側面のエッジがなくなったことで手のひらの中にすっと収まるようになり、それが薄さと合わせて、実際の数値以上に「持ちやすくて軽い」と感じる

 そして、iPad 2と同時に開発された「iPad Smart Cover」にも注目しておきたい。

 これは従来のiPadカバーの多くが、背面をはじめデザインの美しさを覆い隠してしまうことから、Appleがゼロから開発したものだ。iPad 2本体とは側面のヒンジ部が強力な磁石でくっつき、まるで一体のものであるかのように、しっかりとスクリーンを保護する。このiPad Smart Coverはポリウレタン製のものが5色、イタリアンレザー製のものが5色の合計10色が用意されている。

PhotoPhoto iPad 2専用にデザインされた「iPad Smart Cover」。めくるとスリープ状態から復帰し、閉じるとスリープになる。写真はポリウレタン製のもの

 誤解を恐れずにいえば、iPad 2の発表当初、筆者はこのiPad Smart Coverの存在をそれほど重視していなかった。磁石を使ったヒンジ部と、それによって一体的に見えるデザインは確かに魅力的ではあるが、サイズが異なる長方形が並ぶ表面デザインはApple純正にしてはやや無粋。カバーとしての実用性も、それほど高くないと思っていたのだ。

 しかし、今回iPad 2とセットでiPad Smart Coverを試してみて、最初の印象が一変した。とにかく実用性が高いのだ。

 表面のくぼみの部分を谷折りにするようにくるくると折りたたむことで、キーボードスタンドにしたり、ビデオスタンドにしたりと、使い勝手が変幻自在に変わる。さらに写真のように本体左背面で三角形に折りたたんで手にすると、ちょうどiPad Smart Coverが取っ手のようになり、安定して"片手持ち"ができる。この状態だと本体重量がうまく分散するため、長時間の片手持ちでも腕が疲れない。これなら満員電車の中でも、無理せずiPad 2でコンテンツが楽しめそうだ。

 また、iPad Smart Coverにはヒンジ部以外にも磁石が埋め込まれており、それとiPad 2本体の連携によって「カバーを閉じたらスリープ、開けたらスリープ解除」という機能が搭載されている。こちらはiPad 2のノートのように持ち運んで使うといった時に便利だろう。

 iPad 2とiPad Smart Coverによるデザインの妙は、美しさと実用性の高度な両立・洗練にあると言える。

PhotoPhoto 溝に沿ってiPad Smart Coverを折りたたむことで、iPad 2をほどよい角度に建てられるスタンドになる
PhotoPhoto iPad 2の側面に貼り付く部分がマグネットになっている。本体左背面で三角形に折りたたんで手にすると、ちょうどiPad Smart Coverが取っ手のようになり、安定して"片手持ち"ができる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  3. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  4. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  5. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  6. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  7. エンスージアスト向けCPU「Core Ultra 200S Plus」登場 Eコア増量+メモリアクセス高速化+バイナリ最適化でパフォーマンス向上 (2026年03月11日)
  8. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年