インタビュー
» 2009年08月27日 18時55分 公開

まずはiPhoneからTwitterと連携する――音声認識技術「AmiVoice」が向かう先(2/2 ページ)

[田中聡,ITmedia]
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対話型音声認識サービスの課題

photo 画面のキャラクターに話しかけることで会話や調べ物、チケット予約などができるサービスも開発中だ

ITmedia 説明会では、画面のキャラクターと会話ができるサービスのデモンストレーションが実施されていました。「道案内をする」「チケットを買う」といった目的型のほかに、携帯でこういう対話型の音声認識が採用される日は近いのでしょうか。

枝連 直近は難しいですが、将来的にはあり得るでしょう。住所や駅名の入力はキーを使った方が早い面もありますが、会話はキーよりも音声認識の方が適していると考えています。

 ただ、現在の音声認識は話したことをテキスト化するサービスのみで、言い間違えてもそのまま文字化されます。一方、人間同士のコミュニケーションは、多少言い間違えても意味を認識することで問題なく成立します。対話型サービスは音声認識の次のステップで取り組まなければならないと考えていますが、コンピューターが人間並みにウィットに富んだ会話をしてくれるのかというと、難しいですよね。こうした知能面の課題がまずあります。

 もう1つ、こうした実用とは異なるエンターテインメント機能がどれほど求められているのかは、正直まだ見えていません。現在はユーザーインタフェースも含めて検討しているところです。

Twitterとの連携サービスも提供する

photo 9月上旬に予定されている音声認識メールのバージョンアップ後は、音声入力後の画面に「Twitterに投稿」といった項目が追加される

ITmedia iPhone向けの音声認識メールは、Ver1.0の有償版では音声で作成した文章のコピー&ペーストが可能になりましたが、今後さらに機能を拡張する予定はあるのでしょうか。

枝連 音声入力したテキストをTwitterに投稿できる機能を9月上旬に提供する予定です。バージョンアップをすることで使えるようになります。

ITmedia 文字どおり“つぶやく”わけですね。では、iPhone以外のケータイからも音声入力でTwitterに投稿できる予定があるのでしょうか。

枝連 当初はTwitter対応の音声認識メールを利用できるのはiPhoneのみですが、iPhoneだけでは日本向けビジネスはなかなか成立しません。Twitter連携はほかの機種への展開も検討しています。ドコモ端末の場合、アプリを利用すれば技術的には可能です。

ITmedia 現在、iPhone以外の携帯で御社のサービスを利用できるのはドコモ端末が中心ですが、他キャリア向けの展開は考えているのでしょうか。

枝連 まだ詳細はお話しできませんが、こちらも検討しているところです。

ITmedia これまでお話しいただいたことを踏まえ、モバイルの分野で最も力を入れていきたいサービスや機能はありますか。

枝連 私はTwitterに対する期待が大きいですね。メールの作成は、実はすごく頭を使っているんです。頭で考えてからキーボードで入力するというのは、(ユーザーにとって)ハードルが高いんです。私が子どもの頃は、文章は書いて作っていたので、キーボード入力が普及し始めた頃は書いてから入力していました。今度はある程度慣れて、考えながらキー入力できるようになった。その次に“話しながら入力すること”を音声入力は求めてしまうので、キーボードほどではありませんが、慣れが必要です。

 一方、Twitterのつぶやきは「昼ごはん食べた」とか、考えなくてもできてしまう。メールは「何かしようか」というお誘いや提案などが基本のコミュニケーションですが、Twitterは「何かしたい」と発するだけでよく、周りのユーザーが拾ってくれるので、日本の文化に合った手段だと思います。Twitterは今伸び盛りのサービスですし、モバイルとの相性もいいので、ケータイ向けに展開する意義はあると思います。Twitterはここ半年〜1年の取り組み課題ですね。

ITmedia これは音声入力の根本的な問題だと思うのですが、公共の場で音声入力をするのが恥ずかしいという人もいると思います。こうした心理的なデメリットを軽減する方法はあるのでしょうか。

枝連 この点についてはアイデアがあります。まだ発表はできませんが、“面白いコンテンツ”を現在開発中なので、ぜひご期待ください。

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